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人狼ゲームで誰も傷つけない方法

人狼ゲームで傷つく人はたくさんいる。

トラウマになってもう人狼ゲームなんてやりたくないと思ってしまう人もいる。

せめて私だけでも、誰も傷つかないゲームをしたい。そんな時代が私にもあった。


【結論】

結論から入ろう。

「人狼ゲームで誰も傷つけない方法」なんてものは、ない!!!!!!!!(持論)


【《疑わなくてはならない》のが人狼ゲーム】

全員に投票する義務がある以上、人狼ゲームでは誰かを疑わなくてはならない。
例え誰かを信じるという発言しかしなくても、その代わりに誰かを犠牲にするための投票をしなくてはならない。誰も疑いたくないからと役職ローラーをしたとしても、最後には「お前が嘘つきだ」と決めなくてはならない。

そしてその結果、必ず「疑われる人」が存在することになる。

疑われたい人なんていない。
いや、そういう特殊性癖の人もいるだろうが、今回のテーマは「誰も傷つけない」なので、全員が特殊性癖でないことを願う。
ただのゲームだからどんなに疑われても気にしないと思えるならそれが一番だけど、人狼ゲームにハマってしまうと、そうはいかないことが少なくない。
必ず誰かを疑わなくてはならず、必ず疑われる人が存在する以上、大なり小なり、トラウマレベルにしろ、目にまつ毛が入る程度にしろ、誰かを傷つけ、傷つくことになる。


【人狼ゲームに絶対的な正義は存在しない】

人狼ゲームにおいて、絶対的な正義や絶対的な善は存在しないと、私は思っている。

例えば役職ローラーは、ある意味平等で、ある意味優しい進行だとも言えるけど、あまりに作業的に吊られるようなら、当の役職者はやってられないだろう。

「信じたい人を守る!」「責められている人を守る!」も、一見正義だけど、そこには主観や私情が入っているし、その正義の裏に守られなかった人が存在する。

常に推理が合っていれば、間違いで疑うことにはならないので、傷つかないのではないか。それもどうだろう。常に推理を当てる人に周りが従うだけのゲームだったら、人狼からしたらやる気をなくすし、傷つく。

「楽しければ良い」も正しいのだけれど、本当に全員が楽しかったとは限らない。盛り上がっている村の隅で、笑えていない人がいることもある。誰かの犠牲の上に成り立ってしまった楽しさや笑いだってある。

誰も疑わない、疑う発言をしないならどうだろうか。投票は捨て票。そして誰かの代わりに自分が死ぬ。
でも残念ながら、その捨て票が誰かとセットで疑われるきっかけになったり、自分が疑われて死んだことが、後の議論に影響を及ぼして、他の誰かを傷つけるきっかけになるかもしれない。そもそもそんなゲームは楽しくない。
「え?私以外みんな村じゃん!え?私が人狼?」と大騒ぎして村目とって勝ったことはあります。


【間違いなくそれは長所】

何やっても駄目だみたいな言い方をしてしまったけれど、「絶対に誰も傷つけないなんてことは不可能」と言いたかっただけで、進行やプレイングを否定しているわけではないということだけはわかってほしい。本当にそれだけは誤解しないでほしい。
的確な進行も、信じて守るも、推理を当てるのも、笑いも、全部全部《長所》だ。
私は全部欲しい。自分よりその長所が優れている奴らに嫉妬して常に目の敵にしている。
誰も傷つけない方法ではないけれど、それに救われる人だって絶対にいる。


【傷の大きさを減らす努力】

結局は傷の程度の話だと思う。
絶対に傷つけない傷つかないなんて無理なんだから、少しでも傷を浅く小さく軽くする。できることなんて、それしかない。
そしてそこに完璧や終わりなんて存在しないので、努力し続けることしかできない。

言い方や表情を気を付けたり、話を聞いたり、疑っている相手を笑わせたり。
少しでも不当に疑わないように広い視野を持つように心がけるのも、いつか道連れに疑われるかもしれない誰かのために自分が精一杯努力をするのも、人狼ゲームに勝つための方法であると同時に、誰かへの傷を減らす方法でもあると思う。

そうして、どうかせめて「つらい」が「楽しい」を上回ってしまうことのないように。


【おわりに】

まぁ、どんなに気を付けて、努力して、考えても、上手くいかないのが人狼ゲームなんだなぁ。いちを。


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ずいぶん当たり前なことを書いたな、と自分でも思います。実は、この記事の裏タイトルは「人狼ゲームで自分が傷つかない方法」。誰も傷つけないなんて不可能で、傷を減らすことすら、相手によるから容易ではないと理解すると、ちょっとしたことで傷つくことが少なくなるので、自分のために書いたものです。

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