16才とまの話12最終。精神神経科
十九日目
面長先生とこないだ陶芸をやったが、ついに小皿が完成したんだ。僕のと、先生のが。もちろん帰ったら見せるよ。
面長先生に僕をただの患者のうちの一人として見てほしくなかったが、確かな僕の証拠を彼は自分の陶芸に反映するだろうな。僕は僕の苦悩を持つとまという存在。先生は透き通るように青い彼の陶器を目にするにつけ、患者の枠から外れた僕を想起するだろう。彼は陶芸の際白衣を脱いでいたことは以前言ったが、それも僕を一人の人間として思い出す助けになるだろうね。どうかあの皿が割れま