丁寧な仕事はおもいやりでできてい

丁寧な仕事

仕事を長年してくると、対客、対取引先、対上司、対同僚などとやりとりをする上で、やはり丁寧さがないと、うまく回らないということを肌で感じてきて、丁寧さを心がけたいと思う。
しかし、忙しかったり時間がなかったり余裕がないと、雑になる。時間の制限があって、いつも丁寧にはしてはいられないけれども、丁寧にすべき要所があって、多少はすっとばしてもいいところも出てきたりして、それを覚えると仕事がやりやすくなる。
共通する傾向として、仕事が雑な人は、人の扱いも雑だ。そして、自分しか目に入っていない。
丁寧な仕事というのは、他人の都合が目に入っていないとできない。
つまり、他人への配慮が丁寧な仕事を作るのだと思う。
ネジをひとつ締めるにしても、加減がよくないと脱落の原因になったり逆に点検の支障になったりするわけで、そこに想像力が働かない作業は雑になる。

ピューロランド

ピューロランドにいくと、丁寧な仕事で溢れていることに気がつく。清掃は行き届いているし、PFさんはよく配慮して注意喚起を行ったり、案内をしたりしている。衣装もよくできているし、キャラちゃんたちも丁寧にそのキャラを演じている。そういう丁寧な仕事を学びにいける場所なのだと思う。ディズニーもやはり丁寧な仕事で溢れていた。何が違うかというと、やはり値段。丁寧な対応は高いサービス料が要るもので、ディズニーは値段相応だけど、ピューロは安い割に丁寧すぎるかもしれない。むしろ、これが日本的なホスピタリティというものだろうとは思う。

丁寧な議論

Twitterを見ていると、丁寧な議論をしている人もいれば、雑な議論を展開している人がいる。雑な議論をしている人ほど、他人への当たりが強く、いつも何かを攻め立てているように見える。でも、そんな雑な議論が届くのは、普段から雑な思考をしている界隈だけ。丁寧な議論を好む人々は、冷めた目で見ているのが常だ。
丁寧な仕事、他人との接し方、生き方など、それはそんな簡単でもないし、自分でも雑だと反省することは多いけども、心には留めておきたいと思う。

SDGsと丁寧な仕事

少し勉強をしていたときに知ったこと。SDGsというのは、目指すべき社会の姿から振り返って現在すべきことを提案する「バックキャスト」の考え方をとっているとのこと。つまり、目標が定まっているからこそのそれぞれの課題なのである。TwitterなどでSDGsは評判が悪いのは、とどのつまりこの考え方がベースにあるからではないかと思った。つまり、目標を達成するためには多少無茶なことでも正当化できてしまうことがある。他人の都合を考えずに、この錦の御旗を掲げれば、正しい側にいて、他人を見下すことができてしまうという構造が、嫌われているのだろうと思う。そこに、丁寧な仕事が入り込むインセンティブは少ないのではないか。
逆の考え方が「フォーキャスト」だ。現状をベースとして実現可能性を踏まえた積み上げを行うという方向の考え方である。いわばできることからコツコツと、だろう。この態度こそが、丁寧な仕事を作るのではないだろうか。自分のできる仕事はたかが知れているし、それは他人でもそうだし、他人が集まって構成する組織だってそうだ。至らないところがたくさんある。それをやいのやいの外野から突っついても、丁寧な仕事は出てこない。目標を達成しようと頑張っているという態度を示すことにインセンティブが働くが、実際にそうするための仕事が生まれる土壌ではなくなる。これが、行政機関や大企業などの、日本の組織が陥りがちな病ではないかと思った。
丁寧に丁寧に、自分のできる仕事を積み重ねることが、きっと思っているより大事なのだろうと最近思ったりした。

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