見出し画像

俳句で灰になる~夏の宵

 ・夏の宵無骨な父の独り言

 独り暮らしにもようやく馴れてきた父
は昭和10年生まれ、15年生まれの母とはお見合いで結婚。
仕事にも脂の乗った頃にUターンで鹿児島へ。自分の実家とはいえ全てイチからの再スタートは厳しいものだったかと思います。

男たるもの笑顔を見せるのは年に1度あれば良い、家事も子育てにも全く不参加であったけど、長女(ワタシ)のお産に妻が家を離れる1ヶ月で初めて洗濯をしたという現代では珍しい存在でした🤭

月日は流れて、家事一般から畑仕事をこなし、初期の胃癌が見つかってからは断酒。孫夫婦が帰省したときに久しぶりに呑んだビールは格別だったかと。

長電話は相変わらず苦手な父
ワタシの声をたまに近所のおばちゃんと間違えるけど🤭🤭


田植えが済んだ、お前の送った菓子はみんなうまかったと言ってくれたがと電話をくれた最後に「ひ孫抱くまでは元気におらんとね。」ボソッと呟いたひと言が忘れられなくて詠みました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?