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壱WE稽古日記【湯浅】

ご無沙汰しております、湯浅です。

公開稽古も終わりまして、あと一週間と五日で今年が終わる、つまりこの公演も終わっているということ。
なんたるスピード、考えるほどに震えがとまりません。

さて、昨日の稽古といいますと最後までざっくりとした段取りと動きが付きました。
結末に向かうなかで大熊さんの「色々話したけど、あれは暗いしやめとこかな」という一言を軸に皆で動きながら話しながら結末に到達したわけです。

この「暗いしやめてとこかな」という言葉が昨日の稽古で一番頭に残って、わたしはとてもいいなぁと感じています。
しんみりして終わりたくないということも度々おっしゃっていたことも踏まえて、とにかく楽しんでもらいたいという大熊さんの気持ちがこの言葉に集約してるように思うし、それが作品にもしっかり反映されている、させる創りになっている。
そんなこんなで、目に、耳に楽しい、面白いを積み重ね、ひたすら「愛」を取り戻すために全力に向かう「人」の話になりました。

テーマソングはこちらからチラ聞きできます!キャッチーなのも大熊さんらしい。


圧倒的熱量と、随所にちりばめられた技術の絶妙なバランスにどんな顔して見ればいいのかと思うことでしょう。


これは実験をみつつ思考を巡らせている姿。
だいたいこの後、新たな指示がやってきます。

初速で置いて行かれるかもしれません。しかし、このバランスゆえの面白さは観ていただかねばわからないのが大熊さん演出。

全体のテイストを強いて言えば、スクエリというよりは空スペにまだ近い感じ。
着席しての観劇にはなりますが「ノれる」ところは迷わず、臆せず楽しんでもらった方がうんと体験度が上がると思います。

といいつつ、私は客席に座るときはできるだけ観ていたいタイプですが、その観点からいえば今回も観るに徹することも可能だと現時点では思っています。 ただノった方が楽しいだろうな!という気持ちもあります。そのあたりはその日のコンディションなども大きく関わってくると思うので、そういう楽しみ方もあるなぁ程度の話です。

話を舞台に戻しますと、わりとXの動画では衣装の話が多いのですが、個人的に思っていることで言えば、今回「画」が見応えるだろうなという点。

これは代役で実験中

それをより強くしているのが衣装ではありますが。マンガで言えば扉画、見開きの一番みせたい場面にあたるシーンの立体感、勢いが今年上演した作品とは毛色が違っているので、今年大阪班の作品を観てくださった方はそのジャンルの振れ幅を楽しめるでしょうし、東京支部から大阪班をはじめてご覧になる方は、気温差に戸惑うかもしれません。
そんな風にやるんだ!そうくるか!がそこかしこからやってきます。

動きの確認、こういうのがここぞで活きる


まぁ、東京支部もアフターイベントで全身タイツを着てワンシーン再現をやっているのだから、その本体も何かしらその傾向があるなんてことは、百戦錬磨の観客の皆様なら想像はついているのではないか、なのでそこまでびっくりされることもないのではないか、などと夢想しています。 
いや、本音をいえば、どう受け取ってもらえるのだろうとふとした時に思います。

ネタバレなんてなんのその、色々と放出していますが、本番でみてもどこだっけ?となるでしょうし、だいぶ雰囲気も変わるでしょうから、前準備といいますか、プールに入る前に浴びて腰洗い槽に浸かって身体を慣らすみたいに抵抗のない方は観ていただけたらなと。
事前に観るのはネタバレみたいで、という方も観終わった後にぜひ。
それはそれで、ひとつの体験ではないかなぁと思います。

というわけで、おおよそ最後まで諸々付けきった我々は本番どのような「DEATH WONDERLAND」を創り上げるのか。
ぜひ、年末を一緒に楽しみましょう!

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