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ICHI FESと「わたし」 重乃遼子

ICHI FESの運営メンバーにインタビューを実施する企画、ICHI FESと「わたし」。3人目は、当日クルー(ボランティア)のまとめ役を務める重乃遼子(しげりこ)にお話を伺いました。

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自己紹介をしてください

名前は重乃遼子(しげの りょうこ)です。ICHI FES内では「しげりこ」と呼ばれています。

現在は、大学生の教育に関わる仕事をしています。大学の中にあるキャリアセンターに勤めていて、学生のキャリアサポートを行ったり、資格を中心とした講座の紹介をしたりすることが多いですね。

座右の銘はありますか?

「1ミリも一瞬も違わずして出会う」という言葉で、シェアメイトが教えてくれました。最近この言葉を感じる瞬間が多くて、どこに行っても「ナイスタイミングだな」と思える人たちと出会うことが増えました。

現在住んでいるシェアハウスも、お仕事も、全ては出会いから始まっています。まるで「引き寄せの法則」のように、「人生はうまいタイミングで、違わずして人と出会うものなんだな」と感じるので、この言葉を選びました。

ICHI FESの運営にジョインした理由・きっかけはなんですか?

理由は2つあります。1つ目の理由は、コアメンバーのりおりおが声を掛けてくれたことです。

ただ声を掛けられただけでは、おそらく運営に参加していなかったと思います。しかし、実際にICHI FESついて詳しく話を聞いたときに、私の中でビビっと来るものがありました。

私は大学時代によさこいをしていて、1年に1回は演舞を作っていたんです。メンバーそれぞれの得意を活かしながら、衣装や振りなどの全てを自分たちで作って、たくさん練習して、舞台に立ったときの感動は今でも覚えています。そのときの感覚をもう一度味わいたいと思ったことが、1つ目の理由です。

2つ目の理由は、仕事のスタイルが変わったことです。昨年はプロジェクト単位で仕事をすることが多くて、多くの人と一緒に仕事をしていました。現在は学生と個人単位で接することが多くて、その仕事も十分やりがいを感じています。

ただ、ある種の「お祭り」のように、みんなが一体になって作り上げていく感覚をどこかで求めていたのかもしれません。フェスも好きだし、ICHI FESのコンセプトや内容に共感したこともあって、ジョインを決めました。

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ICHI FESの運営に携わる中で、感じたことや気持ちの変化はありましたか?

最初は「楽しそう」という感覚で運営に携わっていました。ただ、アーティストさん・出展者さん・クラウドファンディングに支援してくださった方・当日クルーの方など、さまざまな人の想いや背景を知っていくうちに、いろいろなことが結びついてICHI FESが作られていると感じて、責任感が強くなりましたね。

私が運営に携わる中で大きかったエピソードは、「クラウドファンディングをしたこと」と「会場開催が中止になってしまったこと」です。

私自身、クラウドファンディングが進行しているときは、人に何かをお願いすることに苦手意識がありました。ただでさえお世話になってるのに、さらにお願いすることに不安を感じていたし、「支援してもらっても何もお返しできないんじゃないか」という怖さがあったんです。

それでも、初心に立ち返ったときにやっぱり「ICHI FESって素敵だな」って思ったし、知ってほしい・来てほしいと感じました。

また、もし友達が「本気でやりたい」と思うことがあって、その気持ちを私に伝えてくれたなら、私は応援したくなるし嬉しくもなると思いました。「だったら逆も同じなんじゃないか」と思って、私が大切にしている人、伝えたいなと思う人にメッセージを送ろうと気持ちが変わったんです。

会場での開催中止が決まったときは、当日クルーのメンバーにどう伝えたらいいのか、とても悩みました。すでに20人以上がメンバーになってくれていて、「当日に会場で関わりたい」と考えているメンバーの気持ちを思うと、やるせなかったです。

でも、会場での開催中止を伝えたとき、メンバーのみんなは率直な意見や想いを聞かせてくれました。ネガティブな想いも含めて、正直に誠実に、全てを場に出してくれたことがすごく嬉しかったです。「何事も、正直に誠実に向き合っていくしかない」ということを、学べた気がしました。

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ICHI FESの運営メンバーを一言で表すと、どんな言葉が浮かびますか?

「完成しないかもしれないパズル」です。ICHI FESは、私たち運営メンバーだけで完成するものではありません。お客さんやアーティストさん・出展者さんがいてこそ成り立ちます。

「完成しない」といったのは、オンラインのICHI FESにどれくらいのお客さんが来ていただけるのか、わからない部分があるからです。現段階(2021年9月頭時点)でも、見えないところはたくさんあります。

ただ、「必ずいいフェスにする」という気持ちは運営メンバー全員が持っています。メンバーそれぞれが1つのピースとして、どう当てはまっていくのか、どんな色を見せながら完成まで漕ぎつけるのか、私自身も楽しみです。

ICHI FESの運営を通して実現させたいことはありますか?

私は自分から人に嘆いたり、喜びを話したりすることが少なくて、気持ちを発信しないタイプなんです。とはいえ、フェスのコンセプトが「個の解放」でもあるので、私自身が想いや願いを大切にして開放できる自分になりたいと考えています。

もちろん私自身だけではなくて、周囲の人と辛いときは嘆いたり、嬉しいときは一緒にお祝いしたりできる関係性も築いていきたいです。

そういった循環がお互いにできれば、世界の優しさみたいなものがどんどん広がっていくと思います。参加してくださった方にもそういった雰囲気を感じてほしいし、参加できない方にも伝わるような循環が作れたら、私としても嬉しいです。

記事を読まれている方へ一言お願いします

ICHI FESには素敵な人がたくさん関わっているので、その想いをこのnoteで知ってもらえたら嬉しいです。また、ICHI FESのHPやムービーなど、どこかであなたの心に響くものがあったときに、感じたものを大切にしてあなたらしく進んでいただけたらと思います。

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ICHI FESは、2021年10月2日(土)・10月3日(日)にオンラインで開催します。

オンライン上ではありますが、皆さまとお会いしたい気持ちは運営メンバー誰もが持っております。ICHI FESの公式ホームページ、およびチケット情報に関しては、以下のURLよりご確認ください。

公式ホームページ→https://www.ichifes.com/
チケット情報→https://www.ichifes.com/ticket

皆さまとお会いできますことを、心よりお待ちしております。

(取材・文=清水 悦子)


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