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わたしが両手一気に腱鞘炎になったときの話

こんにちは。チェリストの沼田恭果です。
楽器演奏には手がとても大事ですが、なんと言っても怪我は避けたいものです。
そんなわたしも気をつけていた中でついにやってしまった…ということがありました。
それがなんと同時に両手が腱鞘炎になってしまったのです!

大学3年生で初めて留学したのですが、帰国後に留学中に教わった弓の持ち方の改善(※これは日本人には不向き、別のノートに書きます)とハードな音階基礎練習を同時進行で行ってしまいました。
初めの異変は、まず左手の親指にどうやっても力が入らなくなり、どうにか押さえてやろうとすると、肩から腕を通って親指までの一直線に電気が走ったかと思うくらいに激痛でした。そして右手の親指も同等に力が入らなくなり肘を無理やり使うようになり音が雑になりました。
普通はここで病院に行くと思うのですが、周りになかなか調子が悪いことを相談できず、それで練習を休むことが自分の中でサボることだという解釈になってしまい、余計に病院に行くことから遠ざかりました。

そして3年生後期の実技試験でフランクールのソナタを弾いたのですが、ご存知の通り二楽章はあの通りですのでどうなったかといいますと、親指に力が入らないのでまず音程が1個も取れません。そしてその頃には左手中指と薬指も筋ごとイカれてしまっていたので、細かい動きをし始めた途端に指板から指が全部落ちました。弾き続けないと点数が落ちると焦り、なんと弓も手から落ちるという大失態をしてしまいました。

いうまでもなく、成績表にいつもSがついていたのにAが初めて付いた瞬間でした。

試験後に先生から、「沼田の演奏がこんなはずがない、どこか調子が悪いんじゃないか」と言われ、初めて相談をしました。
そして手の専門医のところへ行くように言われ、帰省中に地元の総合病院に手の専門医が居ると知ってそこへ行きました。
そして初めて楽器から1ヶ月ほど手を離しました。
左手が腱鞘炎(指と手首)と合わせて肘の腱鞘炎(テニス肘)、右手も同様に診断を受けました。

たった1ヶ月休んだだけでかなり改善はされたのですが、腱鞘炎はクセになるとずっとなり続けるから注意が必要と指摘を受け、そこからはあまり酷使しないようにしていましたが、その後も痛くなっては休みを繰り返しています。
今は治ったの?と聞かれるとまあ治ったんじゃない?くらいな感じです。もう病院には行かず自分でコントロールをできるように。そして湿布などは常備して。

こうやってわたしは乗り越えましたが、先生に打ち明けたときに先生のお弟子さんには注射で痛みを止めてる方がいる話も聞き、それは勧められない(神経注射のため)と言われて、びっくりした記憶もあります。

皆さんにはくれぐれも手は大事に、怪我にはよく気をつけてください。
そして学生の皆さんは我慢してわたしみたいにならないようにしてください笑こんなのわたしだけだと思いますが…笑


読んでいただきありがとうございました!
また次回のnoteも読んでくださいね!

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