イラスト添削について、私の添削の方向性

こんにちは。icedangoです。

最近イラストコミュニテイやsessaなどでイラスト添削をさせてもらう機会がありがたいことに増えてきたのですが、添削において前もってお知らせやお願いしていることがあります

  1. 作品のタイトル、またはどういう絵が描きたかったのか、というものの要約を文字で書いていただくこと。

  2. 添削は基本「私ならこうする」という添削になり、もし画風に問題があると思った場合はそこも修正する。(画風に囚われない)

  3. 描いてあるもの以上の情報を絵の中に求めても対応できない。(魅せ方は対応できるが、装飾、背景など描かれていないものに何を描けばいいかという質問は対応できない)

このお約束を制定した意図

私は、添削に提出された一枚の絵だけではなく、今後も使える絵を描く上で役に立つ知識をお教えしたいと思っております。

ですので、まず自分の最善を尽くした作品を見せてもらわないと現状が把握できません。この「最善を尽くす」というのは、絵の完成度ももちろんありますが、目指す方向性へのアピールが不可欠になってきます。

①作品を言語化する重要性

例えば、草原の真ん中に女の子がぽつんと立っている絵があったとして「可愛い女の子を描きたい」のであればもっと女の子を可愛く見せる構図に変える必要があります。しかし、「広大な草原に女の子が立っているシチュエーションが描きたい」のであれば、構図を変える必要はありません。

これが①どういうものが書きたかったのか、を文章で書いてもらうという意図です。

これは絵を生業としている人、してなくても心を打つ深い絵を描ける人はおそらくみんな持っているスキルです。

たかが題名、たかが説明文章ですが、作品の一部だと思っていただいて良いです。特に画力が足りない場合、絵で説明できない場合が多いので、これを明記してもらうだけでどういう絵が描きたかったのかの理解が深まり、適切なアドバイスができるようになります。

②画風にこだわるのであれば添削は受けない方がよい

かなり厳しい意見になりますが、添削結果に「画風が変わりすぎ」という意見がある、と聞いたことがあります。

幸い私は今までそのような苦情を受けたことはありませんが、技術を求めて聞きに行っているのに自分の作風を誇示する理由は何でしょうか?

私以外にも添削をされている先生方は何十年単位で絵に取り組まれてる方がほとんどです。職による専門的な手法を除けば、大体の問題点はわかります。本来はそういう人々と巡り合う機会もないのですが、今は気軽にネットで話しかけることができます。

へりくだれ!というつもりはありませんが、人に質問して答えをもらったらありがとうございます、が普通ではないのではないでしょうか。

ちなみに、私は①のタイトルを明記をお願いすることで、過度な加筆をできるだけしないように努めております。

③私のアイデアを盛り込んだ絵はあなたの絵にならない

絵の中に描かれていない要素を

  • 「本当はこうしたかったのですができませんでした」

  • 「この空いた部分何を描けば良いですか」

のような、イラストに描かれてないものを補填してくれという質問いただくことが結構な割合であります。

正直に言いますと、そこは自分で考えるべきところであり、私が考えることではありません。厳しい意見に聞こえるかもしれませんが、これには理由があります。

私の案を絵に取り入れても多くの場合それは一時凌ぎで、その後の自分の力にならない。それは私のアイデアであり、あなたのアイデアではない。

私はこれこそ、画風の侵害だと考えています。

何を描いたらよいかわからないーその壁にぶつかったことがない人の方が少ないでしょう。その時に「何を描こう?」と考える時間が、絵作りにおいて非常に大切なのです。

私は、この思考の結果こそが「画風」だと思っています。技法は真似できますが、思考は個々のものであり、真似をすることが不可能だからです。

おわりに

なぜ突然このようなページを作ったかというと、以前Twitterで添削絡みの呟いた苦言がネガティヴに捉えられ、とある添削依頼者の気分を害してしまったからです。その節は、大変申し訳なく思っております。

私も文章が上手い方ではないので、意図した通り皆さんに伝わっている自信はありませんが、私の言いたかったこととしては基本上記の通りです。

もちろん、依頼されたからにはこのような文章がきても可能な限りアドバイスはするようには致しますが、私はそういうスタンスだとご理解いただき、合わなさそうだったら別の方をあたるとかご検討ください。

長文最後までお付き合いいただきありがとうございます。いつまでもお絵描き楽しいの精神で生きていたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?