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「未来の自分」を考えているあなたへ

この文章がいつかどこかで、将来の進路を考えている中高生たちに届いたらいいなと思います。


あなたはいま、やりたいことがありますか?

将来、こういうことをしたい、という明確な目標がありますか?

あなたがもし、「進路」というものに迷っているとしたら、できるだけ自分の可能性をたくさん残せる方を選んでほしいと思います。

これは私の個人的な考えですが、明確にやりたいことが決まっていないひとほど、まんべんなく勉強をするべきだと思うのです。

それは勉強以外に取り柄がないからというわけではなく、自分の可能性を潰さないため。

たとえばあなたがどうしても宇宙に関する研究をしたいと思ったとき、宇宙について学べる環境に行くという選択肢がなくなっていたら。

「あの時、もっと勉強していたら」と思わずにいられるでしょうか。

勉強することをサボってしまうのは簡単ですが、サボった分だけ自分の、出るかもしれなかった芽を摘んでしまうかもしれません。

学がなくて困ることはあっても、あって困ることは基本的にはありません。使い方を誤ったり頭を固くしてしまったら別ですが。

だから、やりたいことがないひとこそ、できるだけ自分の選択肢を減らさない道を選んでほしい。

もしもあなたの一番やりたいことが、芸術や運動に関することであれば、臆せずにそれを選んでください。それだけの熱量をもって取り組んでいることなら、ここでやめたらきっと後悔してしまいます。

そうではないひとへ、もしくはやりたいことがたくさんあって困っているひとへ、こういう考え方もあるんだよということが届けばいいなと思います。

私にはむかし、やってみたいことがたくさんありました。その選択肢をできるだけ潰さないような道を考えました。今はそれに感謝しているし、これでよかったと思っています。好きなことも楽しいことも、たくさんできました。

いつかやりたいことを見つける自分のために、今は少しだけ、嫌いな勉強も頑張ってみませんか?

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