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ADHD検査に行ってきた話

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。

ー文部科学省HPより引用(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm)


先日、ADHDの検査に行ってきました。

①きっかけ
別に思い詰めてとかではないですが、今までの人生の色んなポイントで「あれ、自分は人より⚪︎⚪︎が得意ではないな」と実感する回数が人より多い自覚はありました。そんな中で、自分ももう良い年齢ですし、昔のように見て見ぬフリをしておく事は出来ません。どうせだし...と思って、ちょっと検査してみようかなぁと思ったんです。

②まず電話してみる
ネットで見つけた病院に電話し、「すいません、ADHDの検査をしたいんですけど...」と言うと、受付の人の声色が少し変わるのを感じました。そして「成人の方の検査ですか?」と問われます。「そうです。」と答えると「小学校の頃の通知表か親、もしくは親族の方の付き添いが必要なんですが大丈夫ですか?」とのこと。そうか、そういうのが必要なのか...
その一言で狼狽えてしまった僕は、検査を諦める事にしました。去年の11月頭の話です。

③決断
時は流れ今年の2月。色々な事が上手くいかず、前述の事もありずっとモヤモヤしたまま過ごしていました。自分ももうすぐで20代前半が終わるし諸々はっきりさせておきたい、けど親を巻き込む訳には行かないし自分1人でなんとかしなければ...
そんな中飲み会で
「お前マジでADHDの検査行ってきた方がいいよ笑」
と言われました。多分相手は何気なしにそのセリフを言ったんじゃないかなー、と思います。
ただこのセリフが僕の中で反響した瞬間、変なプライドみたいなのがふっと消え去ったのを感じました。
あっ、もう検査行くしかねぇと。
マジな表情で色々吐露したその後の自分は恥ずかしくて書く気になれません。

④親に言った時
しかし「通知表か親の同行が必要」という1番のハードルはクリア出来ていないままです。さて、一体どうしたらいいか...何とかして怪しまれずに通知表だけ貰う手はないもんか...
小細工をいくつか考え、よし、この手で行こうと思い母親に電話しました。たわいもない話をしつつ、予定していた流れに持って行こうと脳内で小さく意気込みます。それと同時に、早まる鼓動と小さく震えている僕の右手にも気付きました。2、3回のコール音の後、母親が電話に出ました。正直に言うと、そこからの記憶はあまりありません。
ふっと気が付くと、
「急な話なんだけど、自分はADHDかもしれない。検査に行きたいから、小学校の時の通知表どこにあるか教えて欲しい。」
と言い終わってる自分が居ました。

⑤病院に行く
母親に通知表を家まで送ってもらい、いよいよ準備が整いました。もういつ検査に行っても問題がない訳です。あとはどこの病院を選ぶのか。
何の尺度も持たない僕は、Google mapで1番評価が高い病院にしようと思いました。探し始めて15分間、電車で行ける範囲に星4の病院を発見。早速電話をしてみると、受付の人が小慣れた感じで話を進めて行きます。
「予約は何日にされますか?あーその日なら16時からなら...........」
あっさり日程が決まっていきます。聞いてみた所、その病院では通知表も親の同行も必要ありませんでした。

⑥病院に行ってみる
いよいよその日が来ました。入ってみて受付を済ませると、まず1枚のアンケート用紙のようなものを渡されます。見てみると質問が20ほど並べられていて、解答欄には「非常に頻繁」「頻繁」「どちらでもない」「殆どない」「全くない」の5つ。あぁ、もう始まってんのか...
何が怖いって前2つの欄だけバックカラーがちょっと暗めになってるんですよね、心の中で「おいおいめっちゃ頻繁にチェック入るやん...」と思いながら解答を進めました。それを提出すると、今度は両面に質問が並べられた用紙を渡されます。これも答えるんだな...今度は「あてはまる」「どちらかと言うとあてはまる」「どちらでもない」「どちらかと言うとあてはまらない」「あてはまらない」の5つか...
主観的な判断に寄りすぎるとまずいなーと思った僕は、少し控えめに解答を進めていきました。
書き終わって、受付に提出します。10分ちょっとした後、
「次の方どうぞー。」
その声に導かれ、僕は診察室に入りました。

⑦結果
結論から言うと、「不注意と衝動という2点において、軽度のADHD傾向が見られる」との事でした。それと同時に、様々な話もして頂きました。
詳しい診断をするなると大学病院でIQテストからしなければならない。
ADHDは障害というよりも、いわゆる「向き不向き」に近い。
時間はかかるが、不得手な事も普通の人と同じように身につけられる。その為には工夫が欠かせない。
周りの環境によって、良化していくことも珍しくない。
年齢と共に衝動的な面は落ち着いてくる。
覚悟していましたし、ショックは全く受けませんでした。今すぐ薬を処方するような状況でもないとの事だったので、様子を見ることにしました。

⑧僕が考えたこと
もし、万が一、自分がそうじゃないかと悩んでいる人が居たら、絶対に受けに行った方がいいと思います。傾向が把握出来るだけでもかなり大きいです。対策を立てやすくなる訳ですから。
僕は今回このようにメモとしてnoteに書きましたが、別に大っぴらにしなきゃいけないっていう事もないと思います。助けてくれる人は必ず周りに居ますから。

ここまで読んでいただきありがとう御座いました。

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