私もBuddiesに。(ヲタ遍歴)

 タイトルの通り。櫻坂46に改名してから惰性でファンをしていた時期が続きましたが、やっとBuddiesの仲間入りしました。

 てかそもそも、私のヲタ遍歴はどないやねんと。一度、簡単に整理しておきます。その際、当時の記録を引っ張り出します。なるべく当時の感情に近付けられるように。



① はじめまして欅坂46。

 そもそも私が欅坂46を推すようになったきっかけは何なのかと。それまでアイドルに興味を抱いたことなどなく、無縁の存在だと考えていたアイドルに没頭するようになった経緯は何なのかと。

2016年4月22日
欅坂46 Mステ初登場 サイレントマジョリティー披露

 これが欅坂46との出逢いです。サイマジョの魅力をわざわざ語る必要はないでしょう。私がケヤヲタとなった日です。と言っても当時はまだコンテンツが充実しているわけではなく、そして私は中学生でしたから、MV鑑賞くらいしかすることがなかったんですが。
 その後も様々な音楽番組で拝見するようになり、「世界には愛しかない」「二人セゾン」のリリースによって楽曲の幅がより一層広がった2016年でした。その年末の紅白サイマジョ、ねるも加わったサイマジョ。色々言いたいことはありますが、一々書き連ねるのは控えます。ただ私は心酔しました。


② 真っ白なものは汚したくないやろ。

 2年目を迎え、すっかりケヤヲタになった私ですが、なんと欅坂46が全国ツアーを開催するという知らせが。近場なら行ってみようか…なんて考えていると、なんかめちゃめちゃ近場やったわ。行くしかないやん。行きました。

2017年8月2日
欅坂46 全ツ2017神戸公演

 ライブ初参戦。開幕のエキセントリックに魅了された記憶。音圧が凄まじいだとか、或いは画面越しに見ていた人達が目の前にいるだとかで、ただ心を奪われました。
 実はペンライトもタオルも買わなかったという暴挙。今なら有り得へんね。

 そしてこの頃くらいからか、物静かな雰囲気を放つ友梨奈さんのことがどこか心配になるように。このライブの後半においても不調であった記憶があります。
 その後、「風に吹かれても」期間のおかげか、なんとか友梨奈さんの楽しそうな様子が窺えるように。パフォーマンス中に笑顔が見られてよかった。なんて安堵していたのも束の間、紅白の不協和音にて数名が負傷や体調不良となり、不穏なまま2018年を迎えることに。


③ 禍福は糾える縄の如し

 右手無理奈ちゃん、「ガラスを割れ!」制作後にグループから距離を置きました。つらい。武道館公演はけやき坂46に振替、2ndアニラに友梨奈さんは不在。つらい。でも2ndアニラは代理センターを擁立して大成功。すごい。ゆっかーの不協和音は意外でしたがあれほど完璧に務まるとは思いませんでした。あの叫び、狂気を感じました。

2018年7月7日
THE MUSIC DAYにて平手友梨奈 復帰

 あの赤いジャケットが見えた瞬間の鳥肌。待ちに待った友梨奈さん。あのガラ割れ、イントロ部分だけで勝ちを確信したよ。脱帽したよ。決してゆいちゃんずのWセンターが悪いわけではなかったのに、友梨奈さんが登場してほんの数秒で圧倒的な差が感じられました。

 なんて感動した日からそう長くないうちに今泉佑唯の卒業が発表されました。21人での活動が終わりを迎えることの悲壮感。欅は21画、一人も欠けてはいけない、なんて言ってたのにな…って。

2018年9月1日
欅坂46 全ツ2018神戸公演

 およそ1年ぶりのライブ。ようやくグッズを買ったよ。ただいま神戸。このライブでStudent Danceにハマったよ。あとRock You!!!とアンビバが楽しすぎて幸せを感じたよ。ちなみにI'm outはこの頃からずっと名曲だと思っています。

映画「響」

 友梨奈さんが出演なさっているということで観に行きました。映画に感化され、原作本も読みました。でもこの映画で最も印象的だったのは「角を曲がる」でした。エンドロールで突然流れはじめた楽曲。友梨奈さん自身の感情をぶつけているかのような力強さや真摯な気持ちが聴こえて、純粋に心打たれました。

 欅坂全体の成長を感じさせた2ndアニラ、そして友梨奈さんの能力の高さを痛感したガラ割れ、しかし裏側ではそれぞれが苦悩を抱えていて、見ている我々も不安な部分が大きかった。そんな2018年だったなと。


④ 全員が納得する答えなんかあるものか。

 二期生の加入。案外すんなり受け入れられました。Twitter上ではそこそこ物議を醸していた記憶がありますが。

2019年4月6日
欅坂46 3rdアニラ 大阪公演

 この日、夏鈴さんに惚れました。夏鈴さんの外ハネが魅力的すぎて。
 そしてこの日、シンクロニシティが披露されました。この楽曲のデモ音源かサンプルか何かを聴いた友梨奈さんにとってこの楽曲は好感触だったにも関わらず、欅坂に採用されなかったことで機嫌を損ねてしまった楽曲らしいですね。それはさておき2番のひかる、ほんまに可愛かった。

2019年5月10日
欅坂46 3rdアニラ 東京公演

 一曲目の計画が終わってすぐにアンコールが始まった公演だっけこれが。影絵パフォーマンスと、ピアノで奏でられた印象的な音楽。あの音楽、またどこかで聴けませんかね。どこか胸騒ぎがする、落ち着くようで落ち着かない、そんな曲。

 さてしばらく時間が経過して夏休み。ローソンでバイトしていた友人の協力が大きく、一番くじの商品を全種類揃えることができました。にしてもあのCMの楽曲はなんや。10月のプールに飛び込むんやって。寒いやん。寒ない?


⑤ おかえり。

 友梨奈さん、楽曲に入り込む代償として心身を擦り減らしてしまうことが多く、全ツ2019はほとんど出演できないとされてました。

2019年8月27日
欅坂46 全ツ2019 大阪公演

 特異な演出が繰り広げられたライブ。様々な考察が行き交っていたが、明確な解答は提示されず。有力なのは不思議の国のアリスだっけか。知らん。
 ライブ終盤、避雷針。イントロが流れて数秒、他のメンバーに指差され、モニターに映し出されたのは、それまで登場していなかった友梨奈さん。あの時の様子が強烈に記憶されている。むしろあの時の様子が強烈すぎて、この公演をほとんど覚えていないほどに。会場全体に響く地鳴りのような声、驚きを隠せず周りと目を見合わせるその状況。そして確実に目の前に友梨奈さんがいると認識すると、その日一番の大声でコールが始まった。一曲だけだったけど、おかえり。


⑥ 何月のプールに飛び込みますか。

 欅坂46に選抜制が導入されるらしい。二期生を合わせると確かに人数は多いけども、果たして欅坂にとって良い効果があるのだろうか。むしろグループの士気が下がる気しかしていませんが。

 なんて言ってる間に欅坂46及び日向坂46の音楽アプリ、ユニゾンエアーがリリースされました。この日の為に高校の課題を予め終わらせました。やる気がすごい。待望の音ゲーでしたから。

 さて10月も終わりますが、まだプールには飛び込まないんでしょうか。なるほど、リリース日が延期となったようです。真冬にリリースされても、寒中水泳は厳しいですってさすがに。
 なんて呑気にリリースを心待ちにしていた頃がありました。いずれリリースされると信じて疑いませんでしたから。


⑦ ケヤカスの亡霊

 紅白2019、真っ赤な衣装で臨んだ不協和音。過去一。二年前より格段にカッコよかった。そして保乃さん、ありがとう。
 実はこの裏側では友梨奈さんは動くこともままならない状態でしたね。それを知ったのはもっと後のこと。もう友梨奈さんの身体はとっくに限界を超えていたんだなと。無理をさせてしまってごめんなさい。

2020年1月23日
平手友梨奈脱退、鈴本美愉・織田奈那卒業

 絶望。あの不協和音を見て、もう大丈夫やと思っていたにも関わらず。友梨奈さんがいなくなった欅坂も別に悪くない。アンビバレントで順繰りにセンターをした時、これなら大丈夫やと思ったよ。あれ、もんちゃんも同時に? 友梨奈さんの穴を埋められるのはもんちゃんしかおらんのに。オダナナも一緒にか。そっか。一気にか。
 私の落胆している様子を見た周りの人間があれこれと声をかけてくる。元気を出せという人、自虐混じりに励まそうとする人、いつも通りに振る舞う人。それでも欅坂46が崩壊している事実は変わることなく、ただつらかった。

 以後、それまでの熱意を抱いて欅坂46を推すことはなくなった。MVのない10月のプール、キーの変わった砂塵、カレイドスコープ。楽曲自体は良いものであっても、変わり果てた欅坂の実態が脳裏に浮かんでしまった。

 欅坂46が改名される。改名されれば心機一転、新たな気持ちで推すことができる気がする。そんな淡い期待を抱いて聴いたNobody's faultは違いました。これならまだひかるセンターの黒い羊のほうが良かった。やはり欅坂は超えられないのかって。
 櫻坂46は推さずに終わる。そう思っていた時に公開されたのがなぜ恋。楽曲が良かっただけに、このグループから離れるべきか悩みました。無理に離れる必要などなく、良いと思った楽曲だけでも聴けばいい。そうして惰性で櫻坂46のファンを続けることにしました。



⑧ ヲタ活、Start over…?

 それからというもの、GYAOでそこさくを毎週観ていたくらいにはファンとしての務めを果たしていました。BAN、思ったよりも寂しくない、無言の宇宙、摩擦係数、桜月。魅力的な楽曲もいくつか見つかり、ヲタではなくファンだなーってくらいの熱量でした。
 そういや2023年の年明け、三期生がお披露目されましたね。欅坂を経験していない、純粋な櫻坂メンバー。この子達なら“櫻坂46”として推せる気がすると思い、Vlogやドキュメンタリーをリアルタイムで追うようになりました。印象的なのは愛季ちゃん。Vlogでは好きな食べ物を挙げ続け、ドキュメンタリーではダンス・歌ともに高水準である一方「ゆで卵は料理に入りますか?」の一言。なんやこの子可愛い。

 私にとって櫻坂46のデビュー曲は「夏の近道」かもしれません。櫻坂メンバーとして加入したという点で、先輩メンバーとは異なっていますので。あのドキュメンタリーを経てこのパフォーマンスを見せられたら、もう全員推しやん。
 三期生箱推しを始める以上、グループ全体の動向もチェックしなければなりませんが、一・二期生を応援したいわけではない。でも三期生は全員推したいから、何かヲタに戻るきっかけがあればグループ全体を追うことは容易いだろうと考えていました。何かきっかけさえあれば。

2023年5月30日
櫻坂46 6th Single『Start over!』MV公開

 このMVを観た瞬間、私の中に眠るケヤカスの魂が震え上がりました。夏鈴さんのセンター適性が凄まじく、かつての友梨奈さんを想起させるようでした。今の櫻坂46にもこの表現ができるのかと度肝を抜かれたようで、同時にこのメンバーの表現をもっと観たいと思うようになりました。
 しかし、果たしてこれは櫻坂46が好きなのだろうか。これは欅坂46を投影したものに過ぎず、結局私が好きなのは櫻坂46ではないのかもしれない。そんな疑念があり、自分はBuddiesだと言い切る自信がありませんでした。あくまで私はケヤカスだと。


⑨ We're Buddies

 そうして、三期生箱推しケヤカスとしてゆるくヲタ活をstart overしました。静寂は一つの暴力だと思ったり、三期生Showroomを全員分チェックしたり、サクコイがリリースされて二期生を推しそうになったり、承認欲求の制服がカッコ良過ぎて惚れてしまったり。もうヲタです。ヲタですけど、やはりBuddiesと呼べるのかは甚だ疑問でした。

2023年11月25・26日
櫻坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE

 一曲目のBuddiesが始まり、動いているメンバーを肉眼で捉えた瞬間、そんな些細な疑念など一瞬で晴れました。この光景が見たかった。一期・二期・三期生で構成されている櫻坂46を私は心待ちにしていたのだと。私もようやくBuddiesの一員になれた気がしました。幸せな空間でした。
 たとえ欅坂が好きだとしても、櫻坂が好きだという気持ちがあれば、もうBuddiesなのかなって。現在私は「ケヤカス兼Buddies且つ三期生箱推しおじさん」だと自称しています。どの要素が欠けても私は私でなくなる気がしますから、これがしっくりきます。



⑩ 共生する欅と櫻

 新参者の最終日、最後。全く想像もしていない楽曲が披露されました。「語るなら未来を・・・」一瞬たりとも欅坂としての活動期間がない櫻坂三期生が、三期生のみで欅坂の楽曲を披露したこの事実にただ驚愕するとともに、極めて心動かされました。
 櫻坂46のマモリビトが、欅坂46の楽曲を歌い継ぐことを宣言した。すなわち、櫻坂のマモリビトが欅坂のマモリビトにもなった瞬間でした。何が起こったかを理解するには少々時間を要しました。櫻坂と欅坂を切り離すべきだ、そう思って私は自分をBuddiesだと言えませんでした。でも三期生は欅坂の楽曲も歌ってくれた。嬉しかった。私が櫻坂46を好きになるほど、欅坂46が忘れられてゆく気がしてならなかったから。



 長々と書きましたが、大まかな流れとしてはこのようなものです。一度はヲタ卒したつもりでしたが、結局ヲタとしてこのグループに戻ってきました。友梨奈さんがいなくなっても、このグループのことが好きで致し方なかったのでしょう。何かしら戻ってくるきっかけが欲しかっただけで。
 もし今度、私がケヤカスやBuddiesでなくなるとしたら、それは少なくとも一期・二期・三期生全員が卒業してからのお話です。これからもBuddiesとして、そしてたまには欅坂時代を懐かしむケヤカスとして、櫻坂46を推していきます。ほな。

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