地球の歩き方:横浜市編を途中まで読んだ話

先ほどX(元twitter)をみていると、どうやら「地球の歩き方:横浜市」という本が発売されたようだ。
大好きなフォロワーさんがそのことを述べていて、勢いに余って丸善に買いにいき、今その本が手元にある。
私の知り合いが関わっている施設が紹介されていたり、我等がヨコハマ(敢えてカタカナで書かせていただく)の色々な顔が紹介がされていて、大変胸熱である。

わたしはネイティブ横浜人ではない。言うなれば親藩…いや、イチ外様であるという意識を勝手に持っている横浜に対して卑屈な神奈川県民である。その端くれとしては、思うところ、卑屈目線的なレビューを少しだけ、書かせていただこうと思い、放置していたnoteを開いてみた。

されば港の数は多かれど、、、

地球の歩き方:横浜市をボーっと眺める。
先ずは目次とジェネラルインフォメーション。
当たり前だ、ガイドブックだ。
ページを巡る。
ベイブリッジを挟んで横浜の海とみなとみらいを映した写真の上に森鴎外翁が作詞した横浜市歌のリリック。

されば港の数多かれど、この横浜にまさるあらめや

ああ、横浜ベイス……横浜しぐさや……。苦虫を噛み潰したかのような顔をしながら、はいはい、とページをめくる。祭り好きには堪らないまたは人混みが嫌いな人にもいい情報になるであろうイベントカレンダー。この街にはこんな知らない行事があるんだと新鮮な発見が続く。
次のページ。ハマっ子気分で旅する10のキーワード。つまり横浜市のイメージのポートフォリオ。文明開花であったり、洋風建築であったり、夜景であったり、野毛やその他の下町の雰囲気であったり。いわゆる定番のとのを受けて具体的にどういうコースで回っていくといいのかというモデルコースが紹介される。
地球の歩き方のある種の定番の構成ではある。
横浜の西洋建築や、おしゃれなバー、アメリカかぶれな地域と、昔ながらの飲み屋街、それらを総花的に紹介したのち、個別のテーマ別、地域別のスポットに移っていく。横浜の歴史と地域の奥深さをみにしみる。
洋風建築もあれば、本牧のアメリカンクラッシックな地域の紹介と共にチャイナタウン。なぜかチャイナタウンだけは紹介がされているお店が多い。
個人的には金陵の焼肉と安記や馬さんの粥が好みなのであるが、それぞれ載っていなかった。誌面にあった梅蘭の焼きそばは中華街以外にも何店もある。デートで使ったことがある。そのほか上海路のお店で紹介されているS新館はとても印象深い。気になるお店には今度尋ねてみようと思う。その際はこのnoteに記述をしたい。忘れていなければ(多分忘れる)。
次に来るのは商店街や南部市場、企業系ミュージアム紹介から鉄道施設周辺(桜木町は日本の鉄道の発祥の地)の話。だんだん飽きが来てしまい、続きを読むのは今度にしよう!と定番の先送り癖を発動し、パラパラと一気に流し見を始める。
港町を見守る二大寺社として、成田山と伊勢山さんの紹介。なんかそれぞれの周りが陰気だよなぁ、と思う。次のページは横浜にべらぼうに多い杉山神社について。
高校時代に、杉山神社ダッシュと言われてた杉山神社までのマラソンがあった。その神社はは載っていなかったけど、どうやら杉山神社自体が横濱とはめちゃくちゃ関係性が深いようだ。
人物紹介。市長はよくわからないけど、藤田くんはもう横浜の民には象徴的な存在。
有隣堂、崎陽軒等の地場産業の紹介。私にとってはハーバーは「ありあけ」なのだけど、今は「横浜ハーバー」とのことらしい。
ところで、自民党系の組織に有隣会というのがあった気がする。谷垣さん関係だったと思うけど、横浜の有隣堂と何か関係あるのかしら。気になる。

記述が多すぎると逆に読まなくなる

100ページ近くを読んだが、この本は450ページ。
息絶えてしまい地区別の名所の紹介を見る気を失ってしまう。地区別の名所の前には映像作品やサウナ、アクテビティの紹介がなされていて、そのあとはまた交通情報。さっきもあったやん。なかったっけ。
横浜なんて誰でも行ける街やん、なんていうのは野暮で、どこどこから何分でどういう路線やどういう幹線道路があるかというのはとても重要。
実は横浜は電車も道路もそれなりに充実している。電車だけでなく、環状2号(県道11)、2コクこと第二京浜(なのに国道1号なので国一と呼ぶ人もいるがそういう人は大抵地方出身者)、一国こと第一京浜(国道15号)、246と16号がなんとなくどこを繋いでるか押さえていればどこにでも行ける。ただ、完全把握をしていなくても地図さえ見れればなんとでもなるので、おおまかなエリアにある路線は何線かだけを押さえていればいい。
なお、私は六角橋や篠原に行くのに、岸根公園の向こう側を曲がるのか手前を曲がるのかということをいつも考えて道を間違う。

ところで

みなさま、横浜の映像作品といったら何を思い浮かべるだろうか。
あぶない刑事?
赤レンガ倉庫をはじめ横浜のあちこちがロケされていた記憶はある。
赤レンガといえばカラオケの背景映像の定番で、草が生えた赤レンガ倉庫の一角でロン毛のお兄ちゃんが黄昏ながら歩いている光景が頭に浮かぶのだけど、その当時と比べたら今はすごく整備されたな、と思う。
地球の歩き方にはその他に
コクリコ坂や逃げ恥、TOKYO MAR、黒澤明の天国と地獄が紹介されていた。
ごめんなさい、逃げ恥以外は見たことはない。
でも、「横浜が描かれている」というのには少し違うのではないか、ということは思ったりはする。そりゃ舞台ではあるし、描かれてはいるんでしょうが、TOKYO MARなのにランドマークかよ、横浜やん、とは思う。

私個人の裏垢の裏垢のノートなので、もう少し自分の思ったことを書く。

横浜舞台の映像作品

横浜は、外国人が日本に新風をもたらした文化的に重要なポイントなので、描かれている作品はとても多い。
あんまり映像作品を見ているとはお世辞にも言い難い私が思い出したものが何点かある。
岩井俊二監督の作品の一つスワロウテイル、とても大好きな作品。横浜の港町を収監から解放された喜びの中走るシーンが印象的。マンハッタンラブストーリーでは小泉今日子演じるタクシードライバーが及川光博を乗せて道を間違えて横浜に来てしまう。アイマスの三浦あずささんと菊地真さんの横浜回。なんか出てくる例が陳腐かもしれないけれど、横浜って結構映像作品に使われている、、、ハズである。
なぜ横浜が使われるか、というところに横浜のidentitiyがあると思うのだけどそれには触れない。

私の中で横浜が舞台の映像作品というと、やっぱり「私立探偵 濱マイク」が原点であり、2000年代の横浜の象徴であったと思う。
このシリーズは、2005年を持って閉館した横浜黄金町の日劇の屋上に事務所を構えているという設定の永瀬正敏演じる私立探偵を主人公にするハードボイルド探偵ドラマ。amazon primeでも視聴は可能なテレビドラマ版はエピソードごとに異なる新進気鋭な監督や脚本家が担当し、撮影も全話ともVTRではなく16mmフィルムで撮影されるなどこだわりが強い作品になっているわけだけど、この稿は映像について語るものではないから置いておく。
まぁ私に語るだけの知識もない。
放映当時は濱マイクのファッション性や永瀬正敏の演技、中島美嘉の存在そのもの等にとても惚れていて、永瀬正敏が着ているようなシャツやコート、ブーツ等を、義務教育期間中というか資金がないなりにドンキホーテ等で買おうとして爆死した厨二な歴史がある。

字数と制限時間を過ぎてしまったので、このことについてはまた稿を改めて書こうと思う。多分かかない。

告知

中の人は先日縁があり、「予告デッドボール」様の「旅情紀行」という同人誌にちょこっと寄稿させていただきました。
濱マイクや横浜については一切記述はありませんが、記載した時に頭を埋め尽くしていた京都研修出張についてモヤモヤしていたことをその当時なりに頑張って書いてみたつもりです。
「旅情について」「人が旅に出たくなるような」ということを考え過ぎてしまい、そして6月中旬から忙しくなりなかなか難産だったことを覚えています。また縁があればこういう何かを書いてみたいな、ということを思っていますし、大変いろいろな手間をかけていらっしゃった綾織様には感謝の念が強いです。
献本を頂きまして、最初の何人か分の旅情紀行を拝読させていただきましたが、それぞれすごい力がある文章になっています。
ぜひ、お手に取っていただければと思います。広告でした。


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