寒波亭使用デッキと環境読みについて

・寒波亭使用デッキについて
結果としては2-3で、プレイミスとジャンド対策が厳しくなっている影響を受けて全然勝てませんでした。
メインデッキは寒波亭交流会から1枚も変えていません。
エクストラデッキは使用頻度の低いスターダスト・ドラゴンを3枚目のフォーミュラ・シンクロンとしました。
サイドデッキはサイバー・ドラゴン3枚、キメラテック・フォートレス・ドラゴン1枚を入れる等大幅な
変更をしました。

カラクリに勝つために20thシークレットを3枚集めましたが、結果的にカラクリには1回も当たりませんでした。

サイバー・ドラゴン
カラクリやガジェット、エフェクト・ヴェーラーを抜くラギアやHERO等にカオス・ソーサラーを特殊召喚するための光媒体の枚数を維持するために投入します。カラクリは展開時に機械族を1枚に止めることによってキメラテック・フォートレス・ドラゴンによる被害を抑えることが出来るものの(カラクリ大将軍無零怒、ナチュル・ビーストの展開とか)、カラクリ大将軍無零怒を処理できなければ一方的にアドバンテージ差をつけられて敗北することから、まずはカラクリ大将軍無零怒を処理できるようにすることが必要です。ナチュル・ビースト単騎であれば手札のカラクリを使用しなければ更にアドバンテージ差をつけられることはないため、捲ることは十分に可能だと考えています。
また、ガジェットにはガジェットを融合素材としても相手は損しないため、サイバー・ドラゴンはガジェットに強いカードではないものの(マシンナーズガジェットには強いですが)、ジャンドは無償で特殊召喚されるランク4エクシーズのイビリチュア・メロウガイスト、インヴェルズ・ローチ、No.16色の支配者ショック・ルーラーが厳しいデッキであるため、損せずに相手のランク4エクシーズを妨害するためのカードとして入れています。

連鎖除外
2011年3月制限のゲートボールではサイドデッキに必須のカードだと思っています。
カラクリ、ジャンド、TG代行天使、TGガジェット、六武衆と入れる対象が幅広く、かつ、決まったときのリターンがあまりにも大きなカードだからです。
例えば、以下のようなカードに連鎖除外を決めたときにゲームに負けることが想像できますか?

カラクリのカラクリ小町弍弍四
TG代行天使の神聖なる球体、TGストライカー
TGガジェットのTGストライカー
六武衆の六武衆の影武者
アライブヒーローのE・HEROバブルマン

私は負けることが考えられませんでした。実際、これらのデッキに連鎖除外を決めた試合はすべて勝利しています。
ジャンドは連鎖除外を当てれるカードが多く、展開手段が多いため、当てどころが悪いと連鎖除外を決めたとしても負けることはあり得ます。
(例えば、デブリドラゴンに当ててしまい、ダンディライオンの特殊召喚を許して、ローンファイア・ブロッサムの特殊召喚からの展開が通ったり、ダンディライオンを除外してもドッペルウォリアーによるトークン生成があるためです)
ただそれ以外のデッキには、上記のようなキーカードに当てればそれだけで勝利することができるほど、強力なカードだと思います。
(六武衆には真六武衆-シエンで無効にされるため、先攻のときしか入れません)

昇天の黒角笛
主にカラクリ、六武衆、TG代行天使、TGガジェットに投入します。
召喚無効、かつ、カウンタートラップなので、カラクリシンクロモンスターや氷結界の龍トリシューラ、TGワンダーマジシャンの効果を発動させずに破壊でき、真六武衆-シエンによる無効が出来ないのが強力です。特に六武衆相手に先攻真六武衆-シエンからの先攻2ターン目の諸刃の活人剣術からのシンクロ召喚を妨害できることを評価していて、先攻2ターン目にライトロード・ハンターライコウのリバース効果を発動させないために、諸刃の活人剣術からフィールドの真六武衆-キザンと合わせて氷結界の龍トリシューラが特殊召喚されることが多いですが、そこに昇天の黒角笛を当てれば1-2交換が成立し、真六武衆-シエンの特殊召喚の-1アドバンテージと合わせれば先攻六武衆の結束+真六武衆-カゲキ+六武衆の影武者+真六武衆-キザン+諸刃の活人剣術セットくらいの展開であれば捲ることは十分に可能です。

ライオウ
ガジェットとTG代行天使相手に投入します。カラクリは相手のドロー次第では完封することもありますが、例えば、カラクリ兵弐参六が絡むことで、カラクリ参謀弍四八orカラクリ守衛参壱参+追加モンスターと展開することで、カード消費なく突破されるため、バックが薄いデッキがカラクリに入れるのは得策ではないと考えています。

不採用カード
魔導戦士ブレイカー
寒波亭交流会では、主にガジェット相手に投入するつもりで入れていましたが、ライオウと合わせて通常召喚するモンスターの重なりが気になったため、不採用としました。TGガジェット相手は対戦相手によっては冥府の使者ゴーズを抜くことがあり、カオス・ソーサラーを特殊召喚するための闇属性媒体を減らすことになるため、魔導戦士ブレイカーを入れていた側面もありますが、D.D.クロウで闇属性媒体の枚数を維持できるようにしました。

奈落の落とし穴
主にTG代行天使に入れていましたが、昇天の黒角笛を増やしたことで不採用としました。奈落の落とし穴はラギア相手にも入れていましたが、有利デッキであることや除去罠を入れすぎるあまり却って弱くなっているように感じたこともあり、攻撃反応系罠で十分だと判断しました(聖なるバリアーミラーフォース、次元幽閉、奈落の落とし穴×2とサイドデッキから入れると魔法罠による妨害カードがデッキに少ないため、一部展開カードを削ることになります。)

ダスト・シュート
主にTG代行天使やジャンドに入れていましたが、投入するデッキが少なく、ジャンドにはより有効なカードがあるため、他のカードを優先しました。

・環境読み
ジャンドは使用率が高いと考えていたカラクリを苦手とするデッキであり、かつ、8回戦を使用するのは疲れるデッキなので、そこまで増えないだろうと思い、対策もそこまで厳しくはならないだろうと考えました。
結果としてジャンドは57名中3名と少なかったですが、ジャンドの対策カードの採用枚数は増えているような印象を持ちました。
実際に予選3回戦で当たったマシンナーズガジェットの方から前回の大会で入っていなかったD.D.クロウを発動されて負けました。
(その試合はアドバンテージ差をつけられていたため、ジャンク・シンクロン、ドッペルウォリアー、墓地グローアップバルブ(未使用)、フォーミュラシンクロンのときにジャンク・シンクロンでグローアップバルブを吊り上げる最大展開に向かった結果、D.D.クロウでグローアップ・バルブが直撃して敗北しました。D.D.クロウをケアしてジャンク・シンクロンからフォーミュラ・シンクロンを釣り上げてグローアップバルブにD.D.クロウを発動されたとしても最低限TGハイパーライブラリアンとアームズエイド+1ドローの展開でもよかったように思います。致命的なミスその①)
D.D.クロウは手札誘発で見えないカードなのと、決まったときの影響力の大きさが強力で、入っているのがわかっていれば展開を変えたりしますが、入っているかわからないD.D.クロウをケアするために展開の強度を落とすかどうかの判断が特に難しいです。
また、予選5回戦ではミラーマッチでダーク・ヒーローゾンバイア媒体の魔のデッキ破壊ウイルスで5枚のモンスターが落ちて負けるなどサイドデッキのジャンドの対策カードは明らかに増えて厳しくなっているように思います。
結果としてジャンドが増えないという環境読みは当たっていたものの、ジャンドの対策は厳しくなっているため、ジャンドは環境に適しているデッキではなかったように感じます。
実際にどれくらい増えているのかは寒波亭さんからデータを見てみたいものですね。


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