ジャンドにおける相性表について

相性表


ヒーロービート 80:20
ラギア 70:30
アライブヒーロー 50:50
六武衆 50:50
カラクリ 40:60
TG代行天使 40:60
代行天使 40:60
暗黒界 45:55
ガジェット 45:55

以下で相性関係の背景について説明した後、
各デッキごとにの相性について説明します。

なぜこのような相性関係になるのか、その背景について


ジャンドはガジェット以外のラギアやヒーロービートのような低速のビートダウンデッキ(※1、※4)に対する圧倒的に強さがあります。一方、カラクリや代行天使、TG代行天使のような高速の展開系デッキ(※2)に対しては弱くなります。
ジャンドはデッキの構造上、カオス・ソーサラーの特殊召喚条件を満たすための光・闇属性モンスターやデブリ・ドラゴン、ジャンク・シンクロン、死者蘇生などの墓地から特殊召喚するカード(以下、墓地利用カードという。)がデッキに多数投入されており、これらのカードを機能させるために、ライトロード・ハンター ライコウやカードガンナーで墓地に送りたいモンスターを多く投入する必要があります。
(ジャンドのモンスターの枚数は22枚〜24枚がほとんどだと思います。※3)
そうすると手札でモンスターの重なりが発生することが増えますが、通常召喚は原則として1ターンに1回しか行うことができないことから、ゲーム終了までに得られるターン数が少なければ手札のカードを十分に機能させることが出来ません。
また、墓地利用カードが多数投入されていますが、これらのカードは墓地に必要なカードを送ってはじめて有効に機能するカードであることから、墓地に必要なカードがない間は機能させることができません。
このように召喚権の問題と墓地利用カードの多さからジャンドは勝利に必要なターン数が多くなる傾向があります。
私が対戦した寒波亭の動画で代行天使戦、アライブヒーロー戦で勝利したゲームのターン数を数えたところ、自分のターンのみのカウントで、3ターンが2回、4ターンが2回でした。すべての勝利した試合のターン数を分析出来ていませんが、平均すると4ターン程度になるかと思います。
ラギアやヒーロービートのような低速のビートダウンデッキはこの4ターンの間にライフポイントを削り切るもしくはジャンドに対して絶大な効力を発揮する氷結界の龍トリシューラやNo.16 色の支配者ショック・ルーラーを出すことが難しいことが問題なのです。
ジャンドは比較的動き出しが重いデッキになりますが、墓地利用カードが有効に機能するような状況を作り出せれば、墓地利用カードが膨大なアドバンテージを稼ぎ出すため、負けることはほとんどありません。
例えば、カオス・ソーサラーで相手のモンスターを除外すればアドバンテージは+1ですし、デブリ・ドラゴンでダンディライオンを特殊召喚してブラック・ローズ・ドラゴンの効果のカードで相手のカードを2枚破壊できれば(こちらに他にカードがなければ)アドバンテージは+1です。
このようなデッキの構造が低速のビートダウンに対する圧倒的な強さの背景にあると考えています。
一方、カラクリや代行天使、TG代行天使のような高速の展開系デッキ(※5)は、墓地利用カードが有効に機能する前にライフポイントを削り切ったり、墓地利用カードが有効に機能する状況を氷結界の龍トリシューラによって手札、場のリソースを削ぎながら妨害することが出来ることから、ジャンドに対して有利になります。

※1 ここでは低速をジャンドが勝利までにかかる平均ターン数(自分のターンのみカウント)からジャンドに対してライフポイントを削り切る、返せないアドバンテージ差をつける、制圧するなどによって勝利を確定させるまでに4ターン以上かかるデッキを低速と定義します。

※2 高速はジャンドに対してライフポイントを削り切る、返せないアドバンテージ差をつける、制圧することなどによって勝利を確定させるのが3ターン以内のデッキを高速と定義します。

※3 モンスターを22枚〜24枚よりも少なくし、奈落の落とし穴や神の警告などの罠を増やす選択肢もありますが、そうするとライトロード・ハンター ライコウやカードガンナーで必要なモンスターを墓地に送る確率が下がり、墓地利用カードが有効に機能するまでにかかるターン数が増えることが考えられます。また、神の警告は2000のライフコストが必要であるため、必ずしも相手が勝利するまでにかかるターン数を遅らせることが出来るわけではありません。

※4 ガジェットをなぜ除くのかというとジャンドはガジェットモンスターを下級モンスターではカードガンナーやキラー・トマトくらいでしか戦闘破壊出来ないため、ターンを重ねればガジェットモンスターがフィールドに並ぶことになりますが、このガジェットモンスターをエクシーズすることで特殊召喚されるインヴェルズ・ローチやイビリチュア・メロウガイストがジャンドにとって厳しいからです。勿論、ラギアやヒーロービートもインヴェルズ・ローチやイビリチュア・メロウガイストを特殊召喚することは出来ますが、ラギアやヒーロービートはカードを消費して出しているのに対して、ガジェットはカード消費することなく特殊召喚します。このエクシーズモンスターを処理するのにカードを消費して行えばアドバンテージ差がつき、後続の貪欲な壺なども有効に機能するようになるため、ガジェットはジャンドに有利な低速ビートダウンだと考えています。

※5 六武衆は一般的に高速の展開デッキとされますが、展開をサーチに不能な六武の門、六武衆の結束や諸刃の活人剣術に依存しているため、真六武衆-シエンは出せても3ターン以内に削り切る、返せないアドバンテージ差をつける、制圧するなどによって勝利する確率はそこまで高くありません。また、サイドデッキから投入され得るパペット・プラントがあまりにも重すぎます。


各デッキごとの相性について


ヒーロービート

(80:20)

低速のビートダウンであり、ジャンドが最も得意とするデッキです。ライオウはカードガンナーの存在から安定して有効とは言えず、ライトロード・ハンター ライコウはダメージステップに発動することからデュアルスパークやヒーローブラストのチェーンを許さず、残ったデュアルスパークやヒーローブラストも1枚で踏むことが出来ます。ミラクル・フュージョンから特殊召喚されるE・HERO The シャイニングも氷結界の龍トリシューラやカオス・ソーサラーによる除外だけでなく、ライトロード・ハンターライコウによる破壊でも効果を発動させずに処理でき、ジャンドが最も勝ちやすいデッキだと考えられます。

ラギア


(70:30)
低速のビートダウンであり、ジャンドが最も得意とするデッキです。ただし、レスキューラビットやジュラック・グアイバからのエヴォルカイザー・ラギアが(ライトロード・ハンター ライコウで処理出来なければ)脅威になることやサイドデッキから次元の裂け目、マクロコスモスが投入可能な点を考慮するとヒーロービートほどの相性はよくないと考えています。

アライブヒーロー


(50:50)
従来型のヒーロービートにNo.16 色の支配者ショック・ルーラーによる制圧プランが加わっており、No.16 色の支配者ショック・ルーラー制圧が大変厳しいのですが、成立を妨害したり、成立後もうまく除去すること出来たり、手札が悪くヒーロービートの動きとなる場合もあるため、五分としました。

六武衆


(50:50)
六武衆は一般的に高速の展開デッキとされますが、展開をサーチに不能な六武の門、六武衆の結束や諸刃の活人剣術に依存しているため、真六武衆-シエンは出せても3ターン以内に削り切る、返せないアドバンテージ差をつける、制圧するなどによって勝利する確率はそこまで高くない。また、サイドデッキから投入され得るパペット・プラントが強力に刺さるため、五分とした。

カラクリ


(40:60)
高速の展開デッキであり、カラクリ商人 壱七七、カラクリ解体新書、カラクリ大将軍 無零怒によるアドバンテージ獲得や氷結界の龍トリシューラによる除外が強力でジャンドが厳しいデッキの一つ

TG代行天使


(40:60)
高速の展開デッキであり、TGモンスターによるビートダウンや氷結界の龍トリシューラによる除外が強力でジャンドが厳しいデッキの一つ

代行天使


(40:60)
TG代行天使と異なり、神秘の代行者 アースが破壊された返しにTG ストライカーを特殊召喚することは出来ないものの、朱光の宣告者や大天使クリスティアがジャンドに強力

暗黒界


(45:55)
メイン戦は有利ではあるものの、サイドデッキから投入される魔のデッキ破壊ウイルスが厳しいため、僅かに不利の評価とした。

ガジェット


(45:55)
低速のビートダウンデッキではあるものの、無償で特殊召喚されるインヴェルズ・ローチやイビリチュア・メロウガイストが重いため、僅かに不利の評価とした。

参考情報

私の寒波亭ルール(血の代償2枚、先攻ドローあり)でジャンドを使用したときの寒波亭、おすな亭での対戦成績を載せておきます。
全体 31-7
ラギア 6-1
六武衆 5-1
アライブヒーロー 3-1
ヒーロービート 3-0
ジャンド 2-1
マシンガジェット 2-1
代行天使 2-0
暗黒界 2-0
カラクリ 1-1
インフェルニティ1-0
スキドレTG 1-0
デブリヒーロー 1-0
スクラップ 1-0
スキドレマシンビート 1-0
カオスドラゴン 0-1



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