おしえて! FileMaker(ファイルメーカー) 内製化の秘訣
※本記事は、はてなブログ「ICDS Blog」から移行したものです。
シリーズ『システム担当者なら押さえておきたいFileMaker きほんのき』
30年間FileMakerソリューションの開発・サービス提供に関わってきたICDS(株式会社国際協力データサービス)が、FileMaker利用を検討しているシステム担当者様に向けてシステムの導入や移行のポイントをシリーズでお伝えしていきます!
ルイ 新米FileMaker開発者のルイです。宮田さん、その後いかがでしょうか?
宮田 お世話になっています、まごころ電機システム担当の宮田です。おかげさまでFileMaker導入が正式決定しました。前回、ルイさんがFileMakerの魅力を丁寧に教えてくださったので、頑張って内製化を目指していこうという気持ちになれました。
(注)前回の記事:FileMakerの魅力は次のリンクをご覧ください。
ルイ そうでしたか、お役に立てて光栄です。そうすると宮田さんもお忙しくなりますね。以前に比べると顔色も良さそうですが、無理は禁物ですよ!
宮田 あはは……。ところで、今日はFileMaker内製化の秘訣をこっそり教えてもらいたくて連絡しました。前回ルイさんは、"コーディング知識がほぼゼロだった私でも半年ほどで仕上げることができた"とおっしゃっていましたよね? そのあたりのことを詳しく聞かせてもらえませんか?
秘訣1 無料の動画学習コンテンツを活用してノウハウを身につける
ルイ まず、コーディングについて学び始めていた私が、FileMakerを知るうえでもっとも参考にしたのが、動画学習コンテンツのFileMaker オンライン学習 初級編です。無料で公開されているので、惜しみなく活用させてもらいました。
宮田 無料はありがたいですね。Clarisが提供している公式コンテンツということは、内容もしっかりしてそうですね!
ルイ はい。この動画コンテンツには中級編もあり、初級から中級へと手を動かしながら見ていくとそれらしいシステムが出来上がるので、すこし感動したのを覚えています。
宮田 ちなみにFileMakerって、コードを書かないノーコードではなく、少ないコードで開発できるローコードということですよね? 並行してコーディングの勉強をされていたとはいえ、躓くことはありませんでしたか?
ルイ 初心者の私の場合、直感にたよって覚えていくしかなかったので、ステップアップするごとに学習したことを丁寧に振り返るようにしていました。Claris アカデミー|FileMaker の無料 Eラーニングを使えば、学習進捗を管理したり確認テストで理解度をチェックできたりするので独学には最適です。
宮田 FileMakerって、内製化をサポートしてくれる動画学習コンテンツが充実しているんですね。参考にさせていただきます!
秘訣2 API連携にチャレンジしてワンランク上のシステムをめざす
ルイ ところで、御社では現行の社内システムのすべてをFileMakerに移行する予定なのでしょうか? 場合によっては、一部だけ移行して既存システムと共存していくという道もあるかもしれませんよ。
宮田 ……といいますと?
ルイ たとえば、私がFileMakerで開発した工数管理システムは、別途使用している勤怠管理システム「KING OF TIME」からデータをもらって、工数部分のみを集計させるというやり方をしています。
ルイ KING OF TIMEは、本社勤務や常駐先、在宅勤務も常駐先などの勤務先の違いも管理できて、PCやスマホのどちらからも打刻できるので、多様な働き方ができる弊社とはとても相性が良い勤怠管理システムなんです。このシステムに案件ごとの工数管理(作業時間)や集計の機能を追加できれば、さらに便利になりそうでした。そこで、この課題となる部分を洗い出して、KING OF TIMEのデータをもとに工数管理をFileMakerで補うことにしました。
宮田 なるほど! 従業員が使い慣れたシステムを廃止してしまうのは、それはそれで大きなリスクや負担になりますもんね。
ルイ このようなシステム間のデータのやり取りは、API連携という方法で可能になります。現在は多くのアプリケーションでAPIサービスが提供されていますから、API連携にチャレンジして、ぜひワンランク上の最適なシステムを実現してください!
宮田 API連携、ですね。ありがとうございます!
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