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旦那さま②

連絡先

二次会が終わり、三次会の話がでた。
夜22時を回っている、いつもだったら私は時間を気にして自宅に帰っていただろう。
にしても帰りの電車がなくなると困る。

「女子誰も来てくれんとよ、私女子一人になるけん、ちい来て?」

幼馴染に言われたら断れない(笑)
ハンドルキーパーもいることだし、友人と2人、三次会に行くことにした。

友人と2人で話しているとき、彼が声をかけてきた。

「あの、LINE教えてくれませんか?」

ほお、LINEか、もしや友人のことが気になっているな?
友人はとても色白の美人さんでスタイルも抜群だ。
が、しかし長く付き合っている彼が既にいるし、もうすぐ婚約する。

残念だが…一応聞いておこう、

「誰の?」

この子はダメなのよ、他にいい子いた?

「え、え?」

え?え?とは?
聞き返されて私は反応に困った。

「誰の?って…ちいさんの」
「私のLINE?」

声が小さくなる彼に私はまた聞き返してしまった。
まさか、私が連絡先を聞かれるとは思っていなかったからだ。

「そう、ちいさんのLINE教えてくれませんか?」
「え、ああ、いいよ、待ってね」

こうして連絡先を交換した。

このやりとりを幼馴染夫婦は遠くからにやにやと見ていたそうだ。

彼が、幼馴染の旦那さん(彼の幼馴染)に聞いていたのだ。
私に彼氏はいるのか、と。
すると私の幼馴染が元カレと昨日別れたばかりと伝えていたのだ。

「「いくなら今だ」」

と2人に言われていたらしい(笑)


カラオケ

三次会のカラオケでは、彼と隣同士で座った。
二次会で飲めないくせに飲んだお酒を流そうと、必死にお茶を飲んでいた。
グラスが空になりそうなのを見ては、隣に座った彼が

「何か飲みます?」

とタブレットを差し出してくる。
おかげさまで頻尿だ(笑)

みんなの歌声にかき消されないように、自然と近づいて話していた。


俺が送るよ

カラオケが終わり、ハンドルキーパーの二人どちらかに送ってもらうことになったのだが、そのどちらが送るかで揉めていた。

Cくんは自宅までの道沿いに私のアパートがあった。
彼は私の家と方面は一緒だったが、少し道が逸れる。

「明日も仕事やろ?俺が送るよ」
「お前の家少し離れとるやろ、俺が送るけんいいよ」

この繰り返しだ。

結果Cくんが送ってくれることとなったが、後々聞くと
どうしても僕が送りたかったのに…と不貞腐れていた彼は、結局男たちでクラブに行っていたそうだ(笑)

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