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赤ちゃん職員
赤ちゃん職員募集中
Twitterを泳いでいると、こんなものを見つけた。
へぇ…こんなものがあるのか。
北九州にある高齢者施設で募集がかかっているそうだ。
資格 :0~3歳で、日本語でおはなしがうまくできないこと
仕事内容:老人ホームの中のお散歩
給料 :紙おむつや粉ミルク
なるほど。
Twitterの中でも、賛否はあったのだけど、私はどちらも納得した。
現在9か月の息子がいる私は、コロナ禍、夏の暑さも相まって家で毎日を過ごしている。
旦那さまの休日はドライブにでかけたり、買い物をしたり、たまにドライブスルーでスタバに寄る程度。
同月齢くらいのお友だちと遊ばせてあげたいな、少し年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんと遊んで、学んでほしいなというのはもちろんあるが、どうせ再来月には半強制的にそういった環境に行く(保育園)。
そしてもう一つ、この記事が気になった理由は、私が高齢者施設で働いていたからだ。
高齢者施設で約10年働いてきたこともあり、特に認知症の方の勉強や対応をしてきたわけだが、ママさんたちが引っかかるのは無理もない。
このコロナ禍で、ノーマスクの高齢者と我が子を触れ合わせるだと?
そんな馬鹿な、と思うのは当たり前だ。
ここではワクチンを打つ・打たないの話はおいといて。
高齢者の変化
ただでさえワクチンで予防できない我が子と、ノーマスクの高齢者(無症状なだけでもしかしたら?)を触れ合わせたらどうなるのか、そこだよな、と。
中にはマスクをつけることに理解ができず、口を覆う何か、と外してしまわれる方もいるだろう。
だた前述にある通り、私は高齢者施設で務めてきた。
認知症の方への対応を学んできた。
その中で一番印象に残っていることが【子どもと関わるときの表情】である。
人が変わったかのように、とびきりの笑顔になる人。
普段無口な男性が、見たこともないくらい目を細めてにこにこしている人。
とにかく、普段の行動や表情との変わりようが半端ないのだ。
同じ話を何度も繰り返し、日々のことを忘れてしまっている人が、子どもと触れ合った翌日に
「昨日来てた子どもら、来ないの?」
と昨日のことを覚えている人もいた…聞いたことを忘れて何度も聞いてはくるけれど。
子どもと触れ合うだけでこんなにも変わるのかと、当時とても驚いた。
だから高齢者施設側からすると、子ども、特に赤ちゃんは高齢者にとって「とてもよい」わけだ。
ママとしては
とにかく、マスクをしないで消毒したかも分からない手で、我が子に触れてほしくないという意見がある。
消毒したとはいえ、ふと口元に手が行く。
「ああっ!その手で我が子の口元に触れたら虫歯が!」
マスクをくしゃみの時に外す。
「いやマスクの意味ないやないかい!」
そもそもマスクをしない(できない)。
「唾とんでんねん!無症状なだけでコロナやったらどないするん!?」
といった感じで。
私の話にはなるが、兎に角【ガルガル期】が酷かったのだ。
いや、今もある。
義理の家族に対して。
ひとことで言うと
「家族だから、ワクチンを打ったから、マスク無しでも消毒しなくても大丈夫」
というような家なのだ。
これには旦那さまが激怒して、そこから徐々に疎遠になっているのだが。
(詳しくは別のマガジンで)
核家族化というものもあるのだろうけれど、Twitterを見ていると「そう感じている」ママさんたちが大勢いた。
そこだけを見たら、という話なので他に意見があるのは重々承知。
コロナ禍でなかったら
結論、これ。
私はね。
高齢者施設で働いていた私とママである私の妥協点はここ。
コロナ禍じゃなかったら、前に勤めていた職場に顔を出して
「子ども生まれました~」って我が子を連れて行って
私のことを今でも覚えてくれている利用者さんに抱っこしてもらいたかった。
19歳から働いている施設に子供が生まれたことを連絡したら、私のことを覚えている利用者さんが泣いて喜んでくれた。
「まだお酒も飲めない子どもだったのに、結婚して子どもが生まれて。まるでひ孫が生まれたようで嬉しい」
と。
会わせたいな、抱っこしてもらいたいな、と思うのである。
ここだけで、話す、「赤ちゃん職員」のおはなし。
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