グレショー・森の童話三部作『ヘンゼルとグレーテル!』感想・考察2
前に2話までの感想・考察・最終話で回収されたらいいなと思っていた伏線等をまとめていましたが、
最終話の台本が公開された為、感想と考察の続きを綴ります。
○全体の流れ
これで合ってるのかどうか、割とマジで自信が無い。
○ヤマダは何故復讐の相手にヘンゼルを選んだのか?
キムラに対して危害を加えた人→ピクルス
ヤマダに対して危害を加えた人→ヘンゼルとグレーテルの母親
なので、やっぱりヤマダの怒りの矛先はヘンゼルとグレーテルの母親に向けられるべきなのでは……?という疑問。
前のまとめでも書いたが、母親はヤマダを脅して兄弟を殺させようとしたし、グレーテルはヤマダを窯に突っ込んで殺そうとした。
ヘンゼルのみがヤマダに暴力に訴えることをしていないはず。
キムラとピクルスの関係性を前例として出すならヤマダにも恨む相手を一律して欲しいところ。
(そうもいかないのが現実だろうが)
ヤマダがヘンゼルに絶望魔法をかけたのは本編開始前。
ヤマダは1話の電話の前からヘンゼルに魔法をかけていた。
つまり、お菓子の家事件が終わった時点でヤマダのヘイトはヘンゼルに向けられていたはず。
どこかで理由が明言されていた……?
ひとつ言及されているとすれば、お菓子の家で吐くほど楽しくお菓子を食べていたこと。
同じようにグレーテルも食べていたことが明言されているが、何かヘンゼルのみがヤマダの気に障ったのか……。
吐くのはだめで鼻血は良し……?
○関係性
ストックホルム症候群とはちょっと違う気がするけど、危険な相手に惹かれるというか、ギャップ萌えというか……。
やっぱり幼い頃や若い頃にセンセーショナルな出来事があると刺激に惹かれる性格になるのかなあと思ってしまう。
キムラとピクルスは特に恋人同士みたいな描写はなかったが、ピクルスを精神的には追い詰めて妖精にしたなんて言う割に、ピクルスは自主的にキムラに協力しているようだし。
ふたりもまた、被害者と加害者から何かしら語られていないかたちに関係性が発展していそうではある。
森に行きたいと言い出す時点では、まだマイナス思考が抜けていない結果の発言だろうと思うので解けていなさそう。
しかし最後、お前が戻ってこなかったら森へ行くよ、やり直そう、と前向きに言うあたり、少なくとも最後には絶望魔法は解けているはず。
タイミングとしてはヘンゼルが正式にヤマダの謝罪を受け入れたあたり?
(本篇ではグレーテルの裁判での証言形式のナレーションベースだけど)
恋愛感情を分析しようとするのは野暮だとも思うけど、心理状態の変化に理由付けは欲しくなってしまう。
○ヘンゼルの性格
ヘンゼルの愛おしい言い回し。
○グレーテルの性格
結局あの裁判がヤマダとヘンゼルに関わるなにかだったことしか明らかになっていない為、グレーテルの証言はふらつきっぱなしにはなるが。
ともかく末っ子の悪いところを濃縮したようで好きじゃなかったグレーテル……。
末っ子属性ではなくガチ末っ子の世渡りの裏側で好きになれなかった……。
○妖精って結局なに?
ピクルスの台詞がない為、ピクルスが未だに人間の言葉(関西弁)なのか、今はキムラに合わせての魔法使いの言葉(標準語)なのか、また別の妖精の言葉なのかは不明。
キムラがピクルスを追い詰める為に人間の言葉を覚えたならそのままふたりは人間の言葉で話している可能性が高いのか。
でもキムラがピクルスに対してそこを譲歩するのも妙な違和感……。
キムラは割とピクルス(や、ピクルスとの事件について話した人)に対して、「自分は被害者」のスタンスでいる気がする為、
なんとなく、ピクルスが俺の言葉に合わせろ、のタイプな気がしてしまう。
妖精の世界があって、妖精同士のコミュニティがあって、ほぼ来世の感覚なら妖精の言葉が別であってもおかしくはないのかなあと思ったり。
○ヤマダはなぜ森が怖い?
時系列的にキムラの話を聞いたあとだから、ピクルスが妖精になるほど追い詰められる場所だというイメージが根付いていた可能性もある。
けど、直接見たことがあるかのような言い方ではある……。
私刑感強くて怖いよね。
○普通に疑問のやつ
ケーキ屋の赤字……?
お金かけて広告でも打ってみたけど尽く上手くいかなかった的な……?
でもヤマダと共同経営のケーキ屋に、ヘンゼルがやっと手に入れた個人資産を使うっていうのもキャラクター的に違和感が……。
株かなにかに手出して溶かしたのかな……。
以上、ヘンゼルとグレーテル!の感想と疑問でした。
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