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『Ride/AmBitious』考察


オリックス劇場でのAmBitious単独公演『魂ティニュー』

12/7公演に参戦してきました。


新曲『Ride』初披露ということで、歌詞の考察をしていきたいと思います。

基本は繰り返しのパートが多い為、比較的文章としての情報量が少ない曲になっています。

根拠の無い断定と想像で補いますので、 なんでも許せる方のみお進み下さい。

*考察元の歌詞はXにて複数人のファンの方が上げていらっしゃったものを参考にしています。
正しいかどうかの確認は出来ていませんのでご了承ください。*


まず、登場人物と関係値から。

これには当初から言われていたセフレ説が当てはまると思う。

「夜の隅に潜むgame」や「pleasure(快楽)」、「ココロ カラダ 火照るTime」、

極めつけは真弓くんの「kiss me kiss me……」の台詞。

なんとなく主人公ともう一人が性行為に勤しんでいる事が汲み取れる。


さて、ここでひとつ提唱したいのが、主人公女性説である。

つまり、女性目線で男性に想いを募らせる曲であるという可能性だ。


歌詞の中で共通して熱さや炎を彷彿とさせる

「ココロ カラダ 火照るTime」

「息も声も髪もGoing to burn out(燃え尽きてしまうだろう)」

は繋がっていそうである。

そう見たとき、わざわざ燃えるものとして髪を挙げることに少々引っかかった。

先に"息"と"声"という形のないもの(物理的には燃えないもの)が挙げられている以上、ここで続けてあげられるものは、心でも良かったわけだ。

(息が燃やせるかどうかの議論は置いておきましょう)

それでも尚ここで髪を挙げるのは、燃え尽きそうなのは女性の方であることを示唆しているのではないかと考えた。

「息も声も髪もGoing to burn out」はどちらの描写であるかが明言されていない為ここだけでは不明であったが、

序盤の「ココロ カラダ 火照るTime」は恐らくその後の「ゾクゾクする君の声」が原因のひとつである為、少なくとも一番の詞は全て女性の一人称視点であると考えることが出来る。


さて、この前提を踏まえると、一番Aメロの状況が見えてくる。

吉川くんの

「The heartbeat I hear from you everyday
Connected to my heart before I knew it」

というパート、直訳は

"毎日聞こえる君の鼓動
いつしか心と繋がっていた"

である。

この歌詞は男性視点でも違和感は無いが、共感性の強い女性視点であった方がより説得力があるだろう。

また、その後の蓮王くんパート

「足りない刺激 埋めてDarling」

の"Darling"も、

本場では"最愛の人"という意味で男女問わずに使用するそうだが、日本ではご存じ恋人関係の男性に使う言葉である。


しかし、一見して分かるように、主人公の恋心は最後まで通しても叶っていそうにはない。

「踊り続ける駒いないチェスボード fade」

は、そもそも主人公は恋愛対象として見られていないことを示す強烈過ぎるフレーズだろう。


ここで思い出して欲しい。

この曲のタイトルはRideであり、曲中何度もこの言葉を繰り返す。

勿論サビでも行為の真っ最中であろうこの曲において、Rideもそれを表す一端だと考えるのが自然だ。

どちらかと言えば行為中Rideするのは男性側のイメージだが、女性がする場合もある。

要は体位、特に騎乗位を表しているのではないか。

サビ後に「Movin' and Movin'」という詞もあり、その後に「孤独」という言葉も見えることから、積極的に動いているのは一方であり、主人公側であることが分かる。

一緒にいる時間を増やしたくて奉仕している、と表現すれば伝わりやすいか。


ここからは私の想像が強くなるが、Cメロについてである。

「Crap out! Anyone can fall in love
存在Fictionだらけ Falling down
感情? I don't know つまんない
君のカタルシス 超えるEmotion」

(直訳:
くだらない! 誰でも恋に落ちることができる
存在 偽物だらけ 落ちていく
感情? 知らない つまんない
君のカタルシス 超える感情)

私は英語の教養が全く以てないので翻訳機そのままで申し訳ないが、これがCメロ前半の歌詞だ。

これは、男性の好きな人(初登場)を揶揄しているように感じた。


まず、カタルシスとは、本や映画を見て日頃押し殺している感情を解放することを言うそうだ。

なかなか日常生活で思うように泣いたり感情を表に出すことが出来ない世の中、大多数の人がカタルシスに頼っている節があると言えるのではないだろうか。

しかし、この場においては先んじて「Fiction」という言葉が出てきており、カタルシスは良い意味ではないと取れる。

カタルシスの元となる本や映画の殆どはフィクションであり、偽物であると揶揄している。

つまり、「君のカタルシス 超えるEmotion」は、

どこにでもある不自由な恋愛対象より、感情を揺らすような熱い行為を出来る私の方が上

ということ。

要するに、ヤれない女よりヤれる女の方が良いに決まってるんだから私を選べ、と言いたいのだ。


真弓くんの決め台詞の「……kill me?」は、「kiss me」と「killing time」を掛け合わせたものではないかと考えた。

killing timeは暇つぶしという意味。

そもそも語呂を中心歌詞を構成しているであろう曲故、kill meは耳馴染みが良い言葉として選ばれているのだと思う。

本当に殺して欲しいというわけではなく、

君の気を惹けるなら死んでもいい
(殺す瞬間は私だけのことを見てくれるよね?
→殺して?)

というメンヘラ的ニュアンスと、

性行為前提の関係であることを踏まえての

イかせて

のニュアンスが混じっているのではないかと思う。

そもそも絶頂を表すイくの語源は"逝く"なので、過激ではあれどこの表現は間違ってはいないのだろう。

主人公が男性に奉仕してばかりであるなら、主人公が男性からのアプローチで絶頂出来ていなくとも不思議では無い。


最後に、それまでのサビでは「まだ早いの」だった部分が、ラスサビでは「君次第の」に変わる。

これは、主人公が告白したことを意味しているのではないかと思った。

直後の「このキライな」が「このキレイな」に変わっていることからも、何か踏ん切りがついたようにも取れる。

しかしその後にまた「孤独なDreaming」がやってくるから、返事はあまり良いものではなかったのだろう。


だが、間奏で「Get you Get you」と繰り返している以上主人公は相手を落とすことを諦めてはいないのだろう。

しかし、希望があるようにも思えないし、落とせたとしてもその相手で幸せになれるかどうかは少々疑問を抱いてしまうところ。

まあアイドル曲だし、そんな奴やめておけよ、とツッコミたくなる歌詞はそこそこの確率で出会う。

今回ももろにそんな感じである。

結論としては、

セフレとして出逢った男女。

思っていたよりずっと情熱的に主人公(女)を抱く君(男)。

主人公は君に恋をするが、君は他に好きな人がいる。

主人公が君にハマればハマるほど扱いは雑になっていき、君は想い人の方ばかり見るようになる。

こちらを見てほしいと覚悟を決めて告白するが、玉砕。

そばにいるには都合の良いセフレ関係を続けるしかない。


といった内容でした。


健気というか不憫というか。

二曲目の重さではない曲を宛てがわれた(最高)アンビくんたちの今後に、これからも期待したいと思う。



あけおめ、行きたい。(外れた)



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