グレショー・『森の童話三部作/ヘンゼルとグレーテル』についての考察・疑問点



色々あった事で番組が休止する事態となってしまい今後この作品の続きが見られるかどうかが分からなくなってしまったので、

感想やら考察やら最終話で回収されるかと期待していた疑問点等々をまとめたいと思います。


どうか続きを見せてください。

要望はがきを出そう……。


『桃太郎!』は別記事にまとめているのでそちらもぜひ。


○ヘンゼルのキャラクター像

↓一話ヤマダ刑務所入所シーン

2話稽古パートで明かされたヤマダの絶望魔法でトラウマも増大していてもおかしくないのに、

ヤマダを利用する事を思いついたヘンゼルは躊躇無く動いた。

それも自分達を誘き寄せたお菓子の家だのなんだのはヤマダの魔法だった事を理解しているだろうに、わざわざ連絡をとってその魔法にすがろうとした。

さすがにトラウマと言うには……。

ヤマダを反省させる為のキムラの出任せだったんだろうけど、普通小さい頃にそんなことがあったらトラウマになるよなぁ……。

えらく強い子達……。

(絶望魔法が何を引き起こすかは判然としていないが、負の感情を増幅させるものだとすればヤマダの事をもっと畏怖の対象だと感じていてもおかしくないのでは?と思った。)


↓一話ヘンゼルの部屋にグレーテルが訪れる1回目のシーン

ヘンゼルがリアルな長男だなと思った話。

グレーテルが弟過ぎる話は下記グレーテルのキャラクター像欄。


↓本家(童話ヘンゼルとグレーテル)

可哀想に無能。

そして魔法使いに対しては大して何もしていないと思われるヘンゼルが復讐の相手なってしまうの本当に可哀想。

マジで餓死しないようにお菓子食べただけのお兄ちゃん。


最低な母親と同じ事してるって言われるの最悪だよね。

でも大概引き継いでるもんなんだよなぁ……。


↓一話2回目の魔法おねだりのカフェシーン
   (店長が昇進して自分は何もなかった話)

店長に手柄を持って行かれるのは勿論腹が立つけど、そもそも発注ミスったのヘンゼルだしな……。

賑わったのは怪我の功名とはいえヘンゼルが自分が昇進して然るべきと思っているのは普通に傲慢ではある。

ヤマダを昇進させてあげてくれ。


↓初っ端のヘンゼルの部屋のシーン
   (グレーテルが訪ねてくるところ)

これは大晴の演技が優勝してたやつ。



○ヤマダのキャラクター像

そもそもなぜ裁判になったのか、というか何をジャッジする為の裁判なのかも分からないままなのでなんとも。

でもまあ、そもそも人間に絡まれなければヤマダの人生はこんなに波乱万丈ではなかったんだろうし、恨まれても仕方がない気もしなくもない。


ヤマダ性格終わってて最高だなぁという話。

正門くんが演じる性格悪い男ってやばいよね。


↓一話で刑務所に入ってきたヤマダとキムラの会話

聞かせてくれ。


↓ヤマダは潔癖症?


でも魔法使いの入る刑務所で躊躇なく手を触られるあたり、他の受刑者(魔法使い)は手を触られても平気?

(というか、他人の手を触る事がセクハラ等に該当したり、魔力の減少が起こる等魔法使い全員の嫌がる事では無い?)

となるとシンプルにヤマダが無駄に触られる事を嫌う性格である可能性が高い。

が、2話でヘンゼルの手を絡めるようにぎゅっと握って魔法を使った事から、

触れ合うのが嫌 < ヘンゼル(怨恨の対象)を逃がさない

であることが窺える。

この前提がある事によって、ヤマダがいかにヘンゼルを恨んでいるかを引き立てているのかもしれない。


○グレーテルのキャラクター像

最初にヘンゼルの部屋に入ってきたグレーテルが電話の話をする時、

「ヤマダさん。魔法使いの!」とヘンゼルがまだ根に持っている事を分かりながらわざと明るく振る舞うところも。

俺はもう許したけどね、と要領の悪い兄貴にアピールしてるみたいに聞こえる。

(これはガチ妹持ちの姉の愚痴だし、私が要領の悪いヘンゼルに勝手に共感してるだけなんだけど)

物凄い日和見主義なキャラなんだなぁと、割と歴代グレショーキャラの中でも個人的無理ランキングトップ争いに入り込んできたキャラクター。

ヘンゼルの方にも置いたツイートだけどこっちにも。

グレーテルは有能だと思うし、あの時のグレーテルの行動がなければヘンゼルも生き延びてないだろうし、凄いことなんだけど。

人間ってプライドがあるんだよなぁ……と思ってしまうし、大人になったグレーテルの言動をリアルにげんなりしながら見てしまう。

ヤマダに会って、

こっちこそ殺しかけてごめんね〜!

って言うつもりだったのかな……。

怖い……。



○世界観の話

キムラは魔法使いである事が2話で明かされたしヤマダは全然嘘吐きだったけど、魔法で翻訳出来るのはガチかなーと思った。


そもそも疑問なんだけど、本家ヘンゼルとグレーテルではふたりはヤマダが魔法使いである事に気がついていたのか。

その後ヤマダが投獄されている事を考えるとふたりはヤマダが魔法でお菓子の家を作っていた事くらいは理解しただろうけど。

グレーテルが「魔法使いのヤマダさん」と通話相手の事をヘンゼルに紹介した時に驚き(魔法使いと話せる事に対する興奮等)がなかったのは、

魔法使い自体は珍しくないからである可能性もなくはない?

ふたりの母親もヤマダに依頼出来た訳だし、

「魔法はいずれ必ず解ける」と言ったヤマダの言葉にも動じなかったヘンゼルは、魔法について基礎の基礎知識は知っていたのかもしれない。

もしくは、お菓子の家が消滅する(魔法が解ける)ところをその目で見た可能性も……?

(その場合、いずれ解ける魔法で助かろうとするのも変な話な気がするけど……。まあ煮抜きは消耗品だしな)

(1億は消えるかもしれないけどね……)


↓衣装の話

魔法使いも暑いもんは暑いんだなと思った話。

ただ季節的な話ならいいんだけど、魔法使いは本家最後に窯に突っ込まれてるから……。

死んでないけどちゃんと熱くて苦しかったんだろうなと。

普通に考えれば魔法使いはもっと絶対的な存在でもおかしくないし、魔法使いが迫害されてる理由が釈然としないなぁという話。

日本人が体格の大きい外国人にデカい顔してるようなもんかなぁ……。


↓関西弁と標準語の話

ザーサイ基準にし過ぎなんだけど疑問に思った事。

外国人に日本語教えるとして、目の前にあったとしてもザーサイを教える?私なら漬物って教える。



○3話ではどうなる予定だったの?

1話時点での疑問。

2話でヤマダの裏の顔が明かされたが、

もしもヤマダが本気で人間界で暮らす為にヘンゼルの言う事を聞き続けていたら。

その場合でも順々に魔法が解けて、結局ヘンゼルの行く道は変わらなかったのかなーと思った話。

だとしたら魔法の解け方や、かけてから解けるまでの期間にも法則があるはずだし、魔法使い本人であるヤマダがそれを把握してないはずもないと思うんだけどそのへんはどうなんだろう。

若干だけ話はズレるけど、2話の稽古パートで明かされた"ヤマダはヘンゼルが絶望する魔法をかけている"という話。

この魔法もいつか解けるんだよね。

ヘンゼルがなんとか負けずに生きていれば、魔法なんてなくても幸せに暮らせる日がまた来るのかもしれない……。



○キムラって結局なに?

キムラはなぜヤマダに復讐をけしかけたのかも謎。

あれだけ荒れてたヤマダを一直線に目標に向かわせたら、そりゃあ裁判沙汰にもなるだろうに。

また刑務所に戻ることになるのなんて見えた未来だったはずだろうに……。

人間への恨みが未だあるキムラが、ヤマダを利用する形で人間(ヘンゼル)に嫌がらせをしたという話なら、

人間に利用された(殺しの依頼)せいで恨みを抱いたヤマダの地雷を助走付き両足踏切ジャンプで踏み抜き過ぎてない?

ちゃんと怪しい見た目通り一番怖い人やめてくれ。


ついでにヘンゼルのところでも語った「被害者(ヘンゼルとグレーテル)がトラウマを負った」発言も事実とは異なりそうだし、本当に信用出来ない。


○ピクルス周りについて

ヘンゼルのピクルスに対するリアクションが「なんやねん……」感が強すぎてどこまで理解してるのかがいまいち分からなかった。

桃太郎!と唯一共通点を見いだせそうなところ。


関係ないけどピクルスもザーサイも漬物だよね。

ヤマダは漬物の名前ばっかり知ってるね……。


○キムラの教え

一話時点での感想だったんだけど、キムラもちゃんと魔法使い側でした。

もしもピクルスの名付け親がキムラで、ヤマダにザーサイを教えたのもキムラだったとしたら、キムラはめちゃくちゃ漬物好きな可能性が出てくるよね。

甘いもの好きなヘンゼルとは対照的な……。


○魔法使いの時間経過を計算してみた

何もかもにおいて人間基準で行われることに妙な違和感がある。

時間経過の感覚が違う人と友達になるのって厳しそうだよなぁ。


○季節感

特に当たろうが外れようが意味は無いんだけど気になった季節感。

収録が何月だったかは分からないけど多分秋頃?

わざわざ半袖で衣装を用意したのは夏であることを主張したかったようにも思えるなぁという感じ。



○余談

ピクルスとヘンゼルは今のところなんのか関係もないけど、

ピクルスが元人間である事が分かった今、ヘンゼルにかかった絶望魔法をなんとかしてくれたり……

そうじゃなくてもなにかしら味方になってくれたりしないかなと思ったりした。

まあそんなことしたらピクルスはキムラにどんな目に遭わされるか分かったもんじゃないけど……。



☆3話で回収されて欲しかった疑問点まとめ

・グレーテルとキムラが証言していた裁判は何の裁判?誰のなんの罪を裁く為のもの?
  可能性として、グレーテルとキムラが別の裁判で証言している場合も考えられるので、どちらかの裁判ではなくヘンゼルとヤマダ両方ともが被告人かもしれない。

・ヤマダに復讐をけしかけたキムラの目的は?
 問題児ヤマダをあそこまで目標に真っ直ぐにさせるのは骨が折れたはず。本筋ではないので回収されない気はする。

・ヤマダの復讐の対象はなぜヘンゼルだった?
  窯にヤマダを突っ込んだのはグレーテルだったのでは?


オチはどうなるの……?桃太郎!を見る限り手放しのハッピーエンドである可能性は低そうな気がするから余計に気になる。


なんとか森の童話三部作が完結しますように。

そしてどうか、グレショーが末永く続きますように。

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