見出し画像

安全と安心の間で

ある日の作業中、なかま宛に1本の電話がかかってきました。
「お母さん、今から入院することになったから」
お母さんと2人暮らし、初めての入院、彼女は大パニックです。

「一人になるのは嫌だ」そう言って、一度はショートステイを利用してみました。しかし、知らない人たちと過ごす時間は緊張し、自由にも欠け、彼女には居心地の良いものではありませんでした。

「ショートステイにいる方が安全」 職員もお母さんもそう思っていました。でも、彼女にとってそこは心安らぐ場所ではありませんでした…。

画像1

ヘルパーを利用してみたらどうだろう

ヘルパーがいたら、一人でも家にいられるかもしれない。でも、お母さんは最初は反対でした。とても心配だったのです。しかし、ショートステイに息苦しさを感じていた彼女の「不安だけど頑張ってみたい」の言葉で、ヘルパーの利用が始まりました。

画像2

いろいろあったけど、やっぱり家にいたい

あれからおよそ14年。最初は不安でたまらなかった彼女も、今では「お母さんがいなくなっても、ヘルパーさんに来てもらって今の家にいたい。たまにはショートステイも使うけど」とこたえます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?