見出し画像

採用代行(RPO)サービス比較!アウトソーシング会社の費用や特徴まとめ

「なかなか良い人材を獲得できない」「人手不足で採用活動に時間を割けない」などの悩みを抱える採用担当者様も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな担当者様に役立つ採用代行(RPO)サービス30選をご紹介いたします!

採用代行について、業務内容、料金、メリット、デメリット、導入のポイントなども併せてご紹介していますので、ご参考いただけると幸いです!

目次

採用代行サービスとは?

採用代行とはRPO(Recruiment Process Outsouringの略)とも呼ばれており、採用活動における業務を代行して行うサービスのことを言います。採用方法が多様化した今日では効果的な採用手段、またはそのノウハウを蓄積することが困難になってきました。そこで複雑な採用業務の一部、もしくは全体を採用代行会社に依頼することで採用担当者は重要な業務に専念することが可能になります。

また、採用代行サービスを依頼することで、採用代行会社が保有しているノウハウを自社で取り入れられたり、自社の採用スキル工場につなげることも見込めます。

なぜ採用代行会社が必要なのか?

就活ルールの廃止

  • 採用方法の多様化

  • 働き方改革による新制度の構築や見直し

上記の理由から「効率よくスピーディーな採用」を実現する手段として、人材ビジネスのひとつである「採用代行サービス」が求められています。

採用代行サービスを導入することで、効率よく採用業務を遂行することが可能です。また、採用代行サービスでは、

自社の現状や課題に合わせて、委託する範囲を自由に決めることができます。
同じ人材ビジネスとしてよく混同されるものに「人材紹介サービス」があります。採用代行サービスは、企業の採用業務を総合的、あるいは部分的に請け負うサービスです。一方、人材紹介サービスは、自社で集めた求職者を企業に紹介するサービスです。不特定多数の企業と求職者の雇用関係を成立させる仲介斡旋を行うため、職安法の第4条に基づく厚生労働大臣の許可が必要になります。

「厚生労働大臣の許可をとらない採用代行サービスは違法ではないか」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「委託募集」の許可をとれば問題ありません。

採用代行サービス提供会社に依頼ができる業務

<新卒採用代行の場合>

採用計画の策定

採用要件のすり合わせや採用戦略の立案、採用のKPIの設定を行います。

◆求人の作成・掲載

母集団形成を目指した求人の作成や掲載を行います。求人は簡潔な文章で企業の魅力を訴求しなればならない奥の深い難しい業務です。この業務を採用のプロに任せることで応募者数の増加を見込むことができます。

また、求人広告媒体や人材紹介などの複数の手段を採用している企業にとってはこれらの工程をすべて委託できるため、工数とコストの両方の削減が見込めるようになります。また、ノウハウがなければ難しい、自社にとって最適な採用媒体の選定も委託することができます。

◆説明会代行

新卒採用や中途採用で行う会社説明会の代行も、採用代行サービスのひとつです。事前に採用代行サービス提供会社と企業の採用担当者が面談などを通してお互いの認識をすり合わせていきます。また、会社説明会のスライドやプレゼンテーションの作成、日程調整、案内告知、運営などの代行も可能です。

◆スカウトメール作成・送信

サービスによってはダイレクトリクルーティングを実施する際のスカウトメールの作成や送付も委託することができます。スカウトメールを作成・送信を行うことで、転職潜在層にもアプローチをかけて採用を加速させることができます。
スカウトメールの作成や送信はノウハウがない企業が行ってしまうと、時間がかかるだけでなく、全く返信が返ってこず成果が得られないといった状況になりかねません。スカウト代行サービスの選定は慎重に行こなうことをおすすめします。

◆応募者管理

応募者から寄せられた書類の管理や選定、通過者との面接の日程調整などの依頼が可能です。多くの書類に目を通す作業を外部に任せることで、時間や手間を省くことができるだけでなく、よりマッチした人材を見つける確率を上げることができます。

◆書類選考・面接

書類選考や採用面接の代行も依頼が可能です。
かつて企業で人事担当の経験がある、人材紹介会社でキャリアカウンセラーの経験がある、CDAなどの資格を保有している、などといった希望に沿って面接官を指定することも可能です。しかしながら面接で採用代行を導入する場合、採用後のミスマッチを防ぐために依頼するサービスを提供する企業との密なコミュニケーションが必要不可欠です。

◆内定後のフォロー

内定通知後、メールでの連絡や入社前の研修の企画など、内定者に対するフォローについても、代行を依頼することが可能です。辞退者の増加を防ぐためには、内定者と継続的にコミュニケーションをとることが重要です。

<中途採用代行の場合>
中途採用においても、採用計画の策定や求人の作成・掲載、応募者管理といった基本的な業務の代行が可能です。

ただし中途の場合、媒体やエージェントの選定・コミュニケーション、各媒体やHP含むメディアやコンテンツの戦略立案・制作などの代行業務がメインになってきます。
・採用計画立案
・媒体およびイベント含むその他チャネル選定
・エージェント選定
・各媒体、エージェントとのミーティングの実施
・各媒体やHP含むメディア戦略立案
・コンテンツ戦略立案およびコンテンツの取材・撮影・制作
・求人票の制作
・スカウト配信
・エージェントとのコミュニケーション
・応募者とのコミュニケーション
・書類選考・面接
・内定後フォロー施策の実施


採用代行サービスにかかる費用について

用代行費用は業務全般又は部分的に委託するか、スタッフを常駐又は非常駐とするかなど依頼する業務内容により異なります。また、月額制や成果報酬制など報酬形態にもよります。各社により委託できる業務内容及び料金体系が異なるため注意が必要です。

◆採用代行(RPO/アウトソーシング)サービスの料金プラン

月額一律料金型

委託する業務項目ごとに月額料金を支払う形態です。

たとえば、委託内容に応じたパッケージプランを選んだり、3ヶ月・6ヶ月・1年などと期間を設けて契約したりすることができます。オプションを付けなければ追加費用が発生しませんので、予算が決められている企業に適しています。求人媒体の応募者管理や面接日時の調整といった実務の一部を委託する場合の費用相場は、月額料金10万円台です。採用業務を全体的に委託する場合の費用相場は、月額料金40万円以上を想定しておいたほうがよいでしょう。

従量課金型

業務量によって課金される支払い形態です。

多くの採用代行サービス提供会社が従量課金型を採用しており、代行期間や対応件数に応じて料金を算出しています。必要な業務にのみ予算を割くことができますので、「書類選考に時間がかかっている」といった負担が多い工程だけを委託して、効率よく採用活動をしたい企業に適しています。なお、採用代行サービス提供会社によっては、初期費用や面接時の追加料金が発生するケースもありますのでご注意ください。

成功報酬型

成果が出た時点で料金が発生する支払い形態です。

成果は、面接実施・内定・採用における人数で設定されることが一般的です。成果が出るまで料金が発生しないため、初期費用や無駄なコストを最小限に抑えることができます。ただし、成功報酬の費用は高めの設定であり、目標とする人数が多ければ多いほど料金がかさみます。「一人だけ優秀な人材を採用したい」といった小規模な採用をしたい企業や、人材の質にこだわりたい企業に適しています。

◆業務別の料金例

一般的に、新卒採用代行は月額料金5~70万円、中途採用代行は月額料金10~70万円程度となります。その他業務は以下の通りです。

面接日時設定:月額料金5万円~
DM・スカウト配信:月額料金3万円~
面接実施:1回1万円~
評価シート作成:1回3千円~
欠席者フォロー・別日程案内:月額料金2万円~
次回面接日時連絡:月額料金2万円~
合否連絡:月額料金2万円~
内定通知書発送:月額料金2万円~

採用代行会社のメリットについて

採用計画の考案から、実際に内定を通知するプロセスに至るまで、採用代行を導入することで、様々な業務について工数を削減することができます。その他にも多くのメリットがあるので、ご紹介します!

◆企業にマッチした人材が人材の採用が可能

採用業務は、応募書類の管理や応募者との面接設定、選考の合否連絡といった細かな実務が多数発生します。こうしたノンコア業務に時間をとられると、採用戦略の立案や面接、採用状況の分析、内定者のフォロー、人材教育といった人事本来のコア業務に時間を割くことができなくなります。採用代行サービスを利用してノンコア業務を切り出せば、人事のリソースをコア業務に集中させることができます。結果として、採用活動の質があがります。

◆コア業務に集中できる

採用代行(RPO/アウトソーシング)サービスを依頼するすることで、会社のリソースをコア業務に集中させることができます。

合否の最終決定や人事・採用戦略の立案など、採用活動を実施するうえで本来注力すべきコア業務に十分な時間を割くことが可能になります。

◆就職・転職サイトの実績データを使って適切な戦略設計が可能

採用代行サービス提供会社は、あらゆる就職・転職サイトのノウハウを豊富にそろえています。求める人材の志向性や年齢層、スキルによって、適切な就職・転職サイトは異なります。

採用代行サービス提供会社は就職・転職サイトに登録している求職者のデータベースを理解しているため、選定を含めて適切な戦略設計をしてくれますので、効率的で質の高い採用活動が期待できます。

◆様々な採用戦略を実施してくれる

採用手法が多様化する現代において、企業はあらゆる採用手法を試し、求める人材の獲得を目指しています。言い換えると、その知識が少ない企業は、人材の争奪戦に後れをとる可能性があるということです。

採用代行サービス提供会社は、メジャーな就職・転職サイトを利用した採用だけでなく、あらゆる採用手法の知識を持っています。SNSなどを使った新しい採用手法を取り入れたり、新卒採用でインターンシップを運営したりと、求める人材の志向性・年齢層・トレンドを踏まえて最適な採用戦略を実施できます。

◆短期間で効率的な採用が実現できる

採用代行(RPO/アウトソーシング)サービスを委託することで、短期間であってもより効率的な採用を実現することが可能になります。

重要なポジションの採用がうまく進まず採用活動が長引けば、ビジネスにダメージを与えてしまいます。その期間に、大きな機会損失や新たな退職につながるケースもあるでしょう。

たとえば、就職・転職サイトへの掲載・数値検証・改善・原稿の更新などを委託すれば、採用までにかかる時間を20%~50%ほど短縮することも可能です。なお、採用代行サービス提供会社を選ぶ際は、自社の業界動向や職種などの理解が深く、充分な採用実績を有しているかどうかの見極めも重要です。

◆応募者への丁寧な対応ができる

採用活動では、応募後や選考後のレスポンスが早ければ早いほど、応募者に信頼してもらいやすくなり、選考・内定辞退を最小限に抑えることができます。特に15~34歳の就業者数が減っていることから人材の争奪戦が加速し、より採用難易度が高まることが予想されます。

面接設定や選考に時間をかけているうちに、「他社に内定をもらったので」と辞退された経験がある企業は少なくないでしょう。採用代行サービスを導入することで応募者に対するスピーディーかつ丁寧な対応が可能になるため、選考・内定辞退を減らせるかもしれません。

採用代行会社のデメリットについて

的確に採用代行を利用し、より効果的な採用代行を活用するためにはデメリットも認識しておく必要があります。

◆認識のズレが生じる可能性がある

採用代行サービス提供会社との認識のズレは、採用後のミスマッチにつながる大きな要因になりかねません。そのため、採用代行サービス提供会社にしっかりと採用における要望をヒアリングしてもらい、細かい点まで伝える必要があります。

委託する業務内容にもよりますが、特に書類選考や面接など、選考で重要な役割を果たす業務を委託する場合は、しっかりとコミュニケーションをとってお互いの認識を一致させることが欠かせません。また、情報のタイムラグや共有漏れが原因で認識のズレが起きる場合もあります。どれくらいの頻度でどんな情報を連携させるのかのフローを確立しておくこともおすすめします。

◆適切なサービスの選定が難しい

採用代行サービス提供会社によって、強みや対応できる業務領域、料金プランが異なります。自社の採用活動におけるニーズや、どの段階でどの業務を委託するのかを明確にして、適切な採用代行サービスを選びましょう。

なお、曖昧な判断のもとで採用代行サービスを導入すると、思いがけず多くの料金がかかってしまうこともあります。予算を踏まえたうえで委託する業務を選択することをおすすめします。

応募者・内定者との関係性が薄くなってしまう可能性がある

応募者対応や面接、内定者へのフォローなどを委託する場合、応募者や内定者の生の声を聞く機会が減ります。採用市況の変化に気づきにくくなったり、内定者の心理状況を把握しにくくなったりします。

選考・内定辞退を防ぐためには、採用代行サービスに頼りすぎてはいけません。応募者・内定者と接する機会を設けるなど、積極的にコミュニケーションをとることを意識しましょう。

◆採用に関するノウハウが自社に残らない

採用代行サービスを導入することで、時代に合わせた採用手法を取り入れることができ、優秀な人材の確保や効果的な採用活動を実施することができます。

一方で、採用を委託するので、社内にノウハウを構築することが難しくなります。面接官の育成プログラムを提供するサービスなどを利用して、効率の良い採用活動を行いつつも、自社での人材育成にも注力することを心がけましょう。

採用代行(RPO)サービスの流れと採用代行サービス提供会社を選ぶチェックポイント

◆採用代行を依頼するまでの流れ

採用代行を依頼するまでの流れを箇条書きで記載しています。採用代行会社によってはこれらよりも工程が多い、あるいは少ない場合があります。

採用代行依頼までの流れ1.キックオフMTG
2.採用目標の設定
3.現状の採用プロセスの見直し
4.代行業務を決定する
5.各種必要コンテンツの作成(採用代行会社側)
6.運用開始
7.週次の定例ミーティングによる目標進捗状況の確認

◆依頼したい業務に十分に対応できるか?

採用代行(RPO)を選ぶ際の1つ目のチェックポイントは「依頼したい業務に十分に対応できるか?」です。採用代行サービスによって対応業務が異なります。まずはどこまでの業務を委託したいのかを自社内で明確にし、検討している採用代行サービスがその業務に対応できるか確認しましょう。

◆実績は豊富か?

採用代行サービス提供会社を選定する際、実績はやはり重要な指標になります。実績豊富な会社と少ない会社とでは、応募者管理や内定後のフォローなどの質が異なります。

また、自社が所属する業界での支援実績や業界知識がどれだけあるのかを確認することも重要です。たとえば、IT企業の場合、エンジニアの仕事やIT業界の動向、繁忙期や転職活動が活性化する時期などを理解していなければ、採用代行サービスの精度に影響します。採用代行サービス提供会社を選ぶ際は、必ず実績を確認し、安心して任せられるかどうかを判断しましょう。

◆見積もり費用に納得できるか?

採用代行サービス提供会社を選ぶ際の3つ目のチェックポイントは「見積もり費用に納得できるか?」です。会社によって見積もり費用の記載形式は異なります。その依頼内容でその金額は妥当なのか、他の会社と比較しながら検討しましょう。また、契約した後にトラブルにならないよう、不明点がある場合は必ず事前に解決しておきましょう。

◆コミュニケーションは取りやすいか?

採用代行サービス提供会社を選ぶ際の4つ目のチェックポイントは「コミュニケーションはとりやすいか?」です。採用は採用代行サービス提供会社だけの努力で成功するものではありません。企業が協力することで初めて大きな成果が生まれます。協力するうえでコミュニケーションがとりやすいかどうかは重要な指標となるため、コミュニケーション方法や対応できる時間帯の2点は、事前に確認しておきましょう。

◆コンサルティングに強みを持った採用代行か

採用代行サービス提供会社を選ぶ際の5つ目のチェックポイントは「コンサルティングに強みを持っているか?」です。根本から採用体制を構築することを目的とする場合は、コンサルティング力のある採用代行サービス提供会社を選ぶことが大切です。採用戦略の立案、採用の枠組みの設計、メディア戦略の策定、シミュレーションの設計、採用フロー策定などに対応してくれます。

まとめ

採用方法の多様化に伴い、採用にかかわる業務が増加し、優秀層や自社にマッチする人材の確保が難しくなってきています。

しかし、専門のノウハウをもった外部サービスに委託することで、より効果的な採用活動の実現に繋がります。採用代行を検討される際は、自社に不足しているリソースや採用活動における弱みなどを明確にし、最適なサービスを最適な方法で導入することを心がけましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?