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VRC白フォトコンの写真解説

VRC白フォトコンにてロックサーチ賞をいただきました。

受賞した感想としては選んでいただけたのも嬉しかったし、なにより自分のメッセージを正確に受け取ってもらえたのが嬉しかったです。正確に受け取ってもらえるように写真を設計していたというのもありますが。

この記事ではフォトコンの構造的なもの、そこからどんな写真を撮っていけばいいのかを解説します。今後フォトコンで真剣に受賞を目指す人に使える考え方として参考にしていただければと思います。そのあと僕が撮った写真の具体的な設計方法を説明します。

https://twitter.com/ibanthis_polkan/status/1596888679070302209


では


今回のVRC白フォトコンで解説します。
メンバーは審査員3人と応募者(自分と他の応募者)ですね。
応募者が「白」をテーマとした写真とワールド名、該当のタグで投稿し、審査員が受賞作品を選ぶというルール。

ここまでは皆が理解している部分でしょう。ここで考えを止めて写真を撮ると、ただ白いだけの意図や考えが分からない写真になったり、めちゃくちゃ写真が上手い人と真正面からぶつかることになります。おそらく受賞するのは茨の道、もしくは候補に入るのも難しいと思います。(写真が下手、ダメな写真という意味ではないです。)

じゃあどこまで考えればいいのか。何を考えればいいのか。
結論は審査員の頭の中を分析します。審査員は多くの写真(250枚以上)から3枚を選ばなければいけないのです。正直しんどいでしょうね。選び方を説明すると、まずルールを無視したもの、撮影技術がまだ未熟なもの、ぱっと見て良く分からないものなどで足切りをします。足切りを何度か繰り返して30枚くらい受賞候補の写真が残ったら、ここからは写真の意図や考えなんかを読み取っていく選考本番になります。1枚1枚写真の意図や考えを読み取って最終的に3枚を選びます。(僕の勝手な想像ですが納得のいく選考方法と思っています。実際に選び方を聞いたわけではありません。)

選考方法が分かったら(予測)写真に何が必要か見えてくるかと思います。
・応募者の写真には審査員の印象に残るような最低限の撮影技術、インパクト(足切り通過)
・写真に込めたメッセージ(テーマに沿った)、それを審査員が読み取れる程度の構図や構成

あたりが必要でスタートラインです。応募者は自分が撮りたい「白」を撮るだけでは受賞されません。審査員があなたの写真を選ぶ理由を与えてあげることが絶対条件です。今回写真にメッセージを込めていないとしたら次のフォトコンで考えてみるといいかもしれませんね。

補足ですがフォトコン主催の目的があれば考えることは増えたりもします。


次に僕が撮った写真の設計を説明します。

テーマは「白」でそこから連想ゲームをしました。白からどんな言葉が思い浮かぶか羅列していきます。


始まり、終わり、キャンバス、白紙、光、アルビノ、清潔、潔癖、処女、空っぽ、三原色、雷、太陽、雪、漂白、湯気、透明   
等々

この中からメッセージを抽出します。(複数選んでも、後から変えてもOK)
僕は最終的に空っぽ、アルビノ、潔癖あたりになりました。

・ワールド選び
抽出したメッセージに合うように雰囲気が白いとこでもいいし、ワールド名でもいいので意味のあるワールドを選びます。
僕はワールド名、白い雰囲気とメッセージと両方合っていたワールドを見つけることができました。

・アバター
ワールド選びと同様にメッセージに合うように選択、もしくは改変します。
僕は抽出したメッセージからアルビノ、ヌード、ヌードでもいやらしさが出ず美しい少しドールっぽい改変にしました。

・構図
始めに構図を決めるのは良くないです。メッセージの抽出をしてからでないと写真の中で矛盾や審査員が読み取りに苦労して足切りに会います。メッセージが決まれば自然と構図も浮かぶ場合もあります。

結果、この写真になりました。


ロックサーチさんが感想と選考理由なども解説してくれています。僕が設計した写真のメッセージを正確に読み取っていただけました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんの写真がより良いものになれば嬉しいです。
主催メンバーの皆さんもありがとうございました。

フォトコンの受賞写真を展示したワールドも公開されています。


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