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追憶3

『早合点』
弟が亡くなった後、父母と川崎駅近くの繁華街に出掛けた際に見知らぬ男性を父と勘違いして横を歩いていた。
父と同じ革ジャンを着ていると言うだけの理由で。
父が早く気付いてくれたので迷子にならずに済んだ。
この革ジャンは私が大学生の時に譲り受けたが、当時はストーンウォッシュ?が流行りで天然物のストーンウォッシュ的な革ジャンがかっこ良かったのか、親しい友人の間でも羨ましがられた。
ファスナーは劣化して閉められなかったが、それもまた味があった。

別の日には、同じ団地に住んでいた女子と似た子が居て(団地内はほぼ全てが知り合いなので他人が居ると言う発想が無く)
「〇〇ちゃん、新しい自転車買ったの?」
と言った相手が見ず知らずの女子だった。

アパートの下から3階のベランダに向かって
「おかぁ~さ~ん」
と叫び、お小遣いの小銭を落としてもらうのが日常

この団地、正式には父の勤務先の社宅だったので、居住者は皆、親戚のような感じ。
数年前まではグーグルアースで半世紀前と変わらない建物を見る事が出来たのだが、いつの間にか解体、分譲されて戸建ての住宅地になっていた。
画像は20年近く遡ったグーグルから

大規模団地のみならず、アパートも解体された後に小さな分譲地になるケースを多く見かけるけど、狭い戸建てと集合住宅どちらが良いのだろう・・




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