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EURO2024 グループリーグ第3節 観戦まとめ

スコットランド VS ハンガリー

スコットランドは3バックにボランチのBilly Gilmourとマクレガーの二人で組み立てる布陣通りの組み立て。ハンガリーはそれに対し5−2−3でブロックを敷いて守っている。前から行くのかと思いきやそこまでプレスをかけずにセンターサークルを超えて自軍に少し入ってきたらプレスに行く感じ。ミドルかローブロック気味。ただスコットランドのGKキックなど相手が自軍に深い位置ではラインを上げてプレスに行くと言うよりはコースを限定させてじわじわ追い詰めつ守備をしている。
前半はブロック気味のハンガリー相手にボールを持つスコットランドだが中々崩せずにお互い停滞していた前半。正直塩見が強い。

後半も特に前半と変わらず。スコットランドブロックを崩せない。ハンガリーは縦パスに入ったらすぐチェックに行っていてそれでスコットランドは縦ではなくサイドしか行けずにチャンスを作れていない。最後はラストにカウンターでハンガリーが点を決めてそのまま試合は終了。お互いに期待外れな内容。塩。
ハンガリーは今大会のレギュレーション上でほぼ3位でも突破できるのでそこまでリスクを取らず守り重視にした結果この戦い方になったと思う。が,最初から攻撃の意識が少なく見ている方は全く面白くなかった。しかし90分相手に形を作らせない守備はお見事。
逆にスコットランドは攻めようにも相手のブロックを終始崩す打開策を見出せず。シュートはおろかゴール前に行ったのも数えるくらいしか無かった。

Angus Gunn

無失点で抑えるセービング。

Attila Szalai

ハンガリーの攻撃陣でハードワークして守備を頑張り,推進力のあるドリブルやシュートなどらしさを見せる場面もあった。

スイス VS ドイツ

ドイツはまさかの3戦目も同じメンバーでターンオーバーせず主力をスタメン。
これまでとは違い組み立て時にToni Kroosが最終ラインに入る場面はそこまで無くその変わりもう一人ボランチのRobert Andrichが2CBの間に入って組み立てる場面が多い。なのでToni Kroosはこれまでよりも若干高い位置にいる。何だったらたまにKimmichとMaximilian Mittelstädtの両SBが下がった場面でも最終ラインにいる時もありその際には5バックになっている。
対してスイスは予想以上に引かずにミドルブロックで全体をコンパクトにしてラインも高く設定している。ドイツが時間と共にパスを回すも決め手を書いていた中で30分にスイスが先制しまさかの展開に。
前半はそのままスイスリードの 1−0で後半へ。ドイツは良くも悪くも落ち着いた前半で決め手を欠いた。

後半もドイツがボールを持つも中々シュートまで行くことができずにこれまでの試合で見せた勢いを感じられない。
スイスは恐らく前半もそうだったと思うが前からプレスに行く時はオールコートマンツーマンで行っていて上手く行っている。ハーフラインを超えたら通常通りゾーンに近い形に変化。後半はゴール前でシュートチャンスをドイツはほぼ作れずに最後の最後やっと点を取って何とか引き分け。
ドイツはフルメンで挑んでこの結果は痛い。まだターンオーバーした方が言い訳も聞くのに,フルメンでこの内容は士気も下がるし無駄に疲労も溜まるで最悪。
攻撃も相手のブロックをパス回すばかりでチャンスを作れず。この内容はひどい。
対してのスイスは素晴らしい。前から行く時はマンマークで付いて行って自軍で守る時はしっかり守れる。奪ったら素早いカウンターでチャンスを作るなど勝利に近い内容。

Manuel Akanji

今日も安定した守備。見ていて不安要素を感じない。

Dan Ndoye

速さにドリブル突破などでチャンスを作った。そして何と言ってもドイツ相手にゴールを決めたのは素晴らしい。

Breel Embolo

時折見せるミスや雑なプレーはあるものの,スピードがあり裏抜けの脅威だし収められるフィジカルを生かしたキープ力や相手を背負いながら入れ替わるなどFWとして多彩で何でもできる印象。荒いが面白い選手。

アルバニア VS スペイン

アルバニアは5ー4−1のローブロック。中を防ぐ形。ハーフラインを超えてから圧力をかける。が、13分に早くもスペインに先制を許してしまう。
スペインは4−3−3というより4−2−3−1に近い。組み立て時は両SBが高い位置に上がり2CBとその前にボランチのスビメンディも参加。時々メリーノも降りてくるという感じ。予想布陣だと右サイドフェラントーレスに左がオヤルサバルだが結構左右逆になる事が多い。
前半は無難にスペインがリードし試合をコントロールしながら折り返しへ。

後半はアルバニアもラインを上げて前から行く姿勢も増えてきてチャンスシーンも多くなってきた。スペインはボールを持てるも前半よりはチャンスが作れずに相手に阻まれる場面が増えてカウンターを貰う展開も見受けられる。しかし点を奪うことは出来ずに1−0でスペイン勝利。

アルバニアは前半は守備的だったが後半は攻めの圧力を強めて何度か惜しいシーンもあったが生かす事が出来ず。後半は悪くなかっただけに残念。
スペインは前半は流石の出来で試合を支配しチャンスも作っていて良かったのだが、後半はブロックを崩すことが出来ずにチャンスを中々作れず、逆にカウンターで危ない場面もありあわやみたいなシーンもあった。ただそこまで大崩れはせずにターンオーバーでしっかり勝ち切ったのは大きいのでは。

Martín Zubimendi

初めてプレーを見たがアンカーなタイプで組み立ての起点になるタイプ。安定。

Ferran Torres

こちらも初見。あんまり良いイメージはないが速さもあるし裏抜けなどでチャンスを作るシーンもあり得点も奪って良い意味で評価が変わった。しかし後半は存在感を放てず。チーム全体の攻撃が停滞したので彼一人だけの影響ではないが前半の動きを見せて欲しかった。

Dani Olmo

ライン間で受けて際どいパスなど旨さを感じるプレーを見せてくれた。前半45分のホセルへの低めかつ早めロングパスは凄くて好き。しかしこちらも後半はそこまで存在感を出せず。

Kristjan Asllani

後半は攻撃の起点やチャンスなどを作り出していてよかった。

Arbër Hoxha

後半途中投入ながら左サイドでドンドンドリブルで攻撃を仕掛けて行って活性化させていた。

クロアチア VS イタリア

イタリアはスタメンを少し弄って5−3−2。右からGiovanni Di Lorenzo,Matteo Darmian,Alessandro Bastoni,Riccardo Calafiori,Federico Dimarcoの最終ライン。これまでの試合はFederico Dimarcoが左を極端に上がる左肩上がりの可変システムだったがこの試合ではそこまで極端に上がることは少なく,オーソドックスな5バックという感じ。布陣もそうだが内容も予想より遥かに守備的。5−3−2で前からプレスを行くのではなく,パスコースを決して限定しつつジワジワ追い詰めながらブロックを固めて,ラインも低めに設定している。
前半は見どころが少なく悪く言えば守備的で動きがない退屈な内容。
イタリアは本当に失点したくないんだなと思わせるくらい守備的で,まるで1−0で勝ってる80分過ぎのような戦い方。攻撃時も多少は5バックの両WBは上がるもののそこまでリスクを取ることはせずにバランスを見ながら攻撃参加という感じ。
クロアチアは必然的にボールを持つもブロックを敷く守備的な相手を崩すことが出来ずに前半終了。ただここまで引かれるとはクロアチアも予想外だったのでは。

後半開始も特に変わらなかったが,53分にクロアチアがPKを獲得するとこれをモドリッチが外したもののその流れの2時攻撃でモドリッチが得点を決めてクロアチアリード。
失点を何としても阻止したかったイタリアはPKを止めたのに勿体無い失点とプランが狂う。直後にFederico Dimarcoに変えてFederico Chiesa投入。
陣形もCBのMatteo Darmianを左SBにして,Giovanni Di Lorenzo,Alessandro Bastoni,Riccardo Calafiori,Matteo Darmianの4枚に,Jorginho,Nicolò Barellaの2ボランチにFederico Chiesa,Davide Frattesi,Giacomo Raspadoriの3枚で1トップにレテギの4−2−3−1気味。展開も180度変化しイタリアが猛攻を仕掛けクロアチアがブロックで守る真逆な展開に。
しかし前線に人数をかけるも全く効果的な攻撃が出来ずに時間だけが過ぎて完璧に敗戦濃厚ムードで負けたかと思いきや最後Riccardo Calafioriの持ち上がりからザッカーニが決めてまさかの劇的ドロー。

正直お互い内容が悪く全く面白くなかったが最後の最後は劇的だった。クロアチアは動きが良くなく相手が弾いた事もあるが効果的な攻撃をする事ができなかった。これで敗退決定だが3試合見ると妥当だなと。
逆にイタリアもガチガチの守備から入ってリスクをかけない戦い方で気持ちは分かるがあまりに退屈な内容。失点してから攻撃に転じるも上手く行かずなんとかドロー。
イタリア好きで勝って欲しいが少なくとも絶対に断言しても良いが優勝は100%無理。
特に攻撃陣,前線が貧弱すぎる。

Gianluigi Donnarumma

ビックセーブを連発しハイライトはPKのストップ場面。本当に最後の砦になっている。

Riccardo Calafiori

守備もそうだが攻め上がりなど持ち上がっての貢献があり,得点シーンのアシスト場面の持ち上がりのプレーは素晴らしかった。

フランス VS ポーランド

前半は予想通りフランスがボールを握るも意外にポーランドがカウンターで良いシーンも何度かあって驚いた。基本はフランスが押し込んでポーランドブロックの外を回していてチャンスを伺っているという展開。前半は見どころ少なく0−0。
思ったよりポーランドが良い。ブロックからのカウンターが効いていて何度かチャンスを作っていた。対してフランスは全然良くない。ブロックを崩せずに個の突破頼み。前線のBradley Barcola、Kylian Mbappé、Ousmane Dembéléは相性悪そう。特にKylian Mbappéは真ん中では無くサイドに流れがちなので被ってしまう。個人的にはBradley Barcolaを変えて真ん中のジルーを入れるか中盤のN’Golo KantéかAurélien Tchouaméniのどちらかを削ってジルーかAntoine Griezmann入れた方が良さそう。

後半はKylian MbappéとBradley Barcolaが被らないようにお互いが状況を見てポジションチェンジしている。片方がサイドに流れたらもう片方が真ん中に行くという形。後半はフランスがチャンスもボールもしっかり握って内容も強者の内容という感じ。PKで得点も奪い点差以上に余裕の内容。
かと思いきや79分にPKをポーランドが獲得しレバンドフスキが決めた。しかし1度はPK
をメニャンが止めたのにライン上から足が出たという理由で蹴り直しになり、2回目のPKを沈めたポーランドが同点。このPKルールは圧倒的にキッカーに有利でGKに不利なので変えてほしい。そこから猛攻仕掛けるも 1−1で引き分け。実質フランス負け。ポーランド勝ち。多分あと時間が10分くらいあればフランス点取れたと思う。が内容の割に点が奪えないのはフランスの弱点。逆にポーランドはLukasz Skorupski中心に良く守り切った。

Ousmane Dembélé

圧倒的な個。ドリブル突破はずば抜けている。速さとキレもあり止めるのは困難。PK獲得したしフランス選手でMVP。

Lukasz Skorupski

分かりやすいくらいにセーブを量産しまくっていた。Wojciech Szczesnyも良いがこのLukasz Skorupskiも素晴らしいGK。彼がいなければ確実にもっと失点していた。この働きはMVP。

Robert Lewandowski

何だかんだでPKで決めたしボールを収めてくれるキープ力は流石。

オランダ VS オーストリア

前半はオーストリアペースで進む。開始5分でOGで先制し、その後もハイラインハイプレスで攻勢をかける。縦に早い攻撃も特徴で、保持時も大事に丁寧に前進するというよりは、繋ぎながら縦のコースが開くのを待って、縦が空いたら一気に付け込むとう感じ。なのであえて一度自軍の位置まで引いて縦と裏のスペースを作るようなパス回しも見られる。オランダは苦戦しており32分に怪我してないのに選手交代でXavi Simonsを投入してきた。前半は1−0でオーストリア。

後半は開始1分でCody Gakpoがカウンターから点を決めて早くも同点に。後半は思ったよりオーストリアチャンス作れていないなと思ったら59分にRomano Schmidが決めて2−1に。オランダは途中にMicky van de Venを投入し恐らく4バックだが右SBのDenzel Dumfriesを偽SB気味でボランチの位置いさせて、Stefan de Vrij、Virgil van Dijk、Micky van de Venの3枚っぽくなった。76分にオランダが同点に追いつき流石だなと思っていたらその直後にMarcel Sabitzerが点を決めて3−2ととんでもない展開に。
試合はそのまま2−3でオーストリア勝利。見ていて面白い試合だった。特にオーストリアは攻守に激しさがあり縦に早いサッカーは見ていて楽しい。すごい良いチーム。オランダも敗れたがとても悪い内容では個人的にはないと思う。ただ3失点してしまった守備などは課題だとは思うが、攻撃では惜しい場面もあり弱くはないと思う。

Alexander Prass

Donyell Malenと対峙して完勝ではないものの最後の部分ではやらせなかった印象。特に体を張った守備は良かった。

Marcel Sabitzer

全試合に続きこの試合でも得点を決めた。特にハードワーク出来て90分落ちない運動量は素晴らしいし、終盤にも決め切る得点力もあるしレベル高い。

Marko Arnautovic

前線で起点になりつぶれ役で貢献してくれた。

Donyell Malen

OGをしてしまったがドリブルでどんどん仕掛ける姿勢は好き。

Memphis Depay

1TOPがはまってきた印象。何より高くない身長ながらボールをキープしてくれるし、そこから点も決めるなどFWとしては文句無し。

デンマーク VS セルビア

前半はお互いにそこまで決定機が少なかった。セルビアはロー寄りのミドルブロックで構える守備中心。デンマークは丁寧に繋いでいくポゼッション型。守備時はWBが最終ラインに下げがちでトップ下のChristian Eriksenが左サイドに流れて守備をする5−4−1気味。
後半はセルビアがプレスを強めて少し攻撃的になりデンマークもそれに押し込まれる展開が続く。が相手のブロックを崩すほどの攻撃はできず。
時間経過と共にデンマークはグループリーグ突破の影響もあるのかそこまで前からは行かずにブロックを作り守備的な戦い方に。結果セルビアも崩すことができずに0−0のスコアレスドロー。デンマークはこれまでの2試合で見せていた良い内容ではなく、攻撃はパスを回すも効果的なシーンは少なく守備的な展開が多く残念な内容。
セルビアは相変わらず効果的な攻めの形を崩せず両者通じて面白みが全くなくて塩見が多い試合だった。

Strahinja Pavlovic

守備で相手の攻撃を止めていた。少し荒い印象があるものの体を張った対応。

Jannik Vestergaard

CBで相手の攻撃を跳ね返し続けていた。

イングランド VS スロベニア

前半はイングランドがボールを握るもコントロールしているのはスロバキア。
スロバキアは綺麗でシンプルな4−4−2でブロックを組み固めている。イングランドはそのブロックに対し中々崩す事が出来ず。あと全体的な覇気も感じられずイマイチ気持ちが入ってなさそう。試合は見どころ少ないままスコアレスで折り返し。
イングランドは結構重症かも。これまでの2試合に続いて特に攻撃で有効な形を作れていない。相手のブロック外をただ回すだけで有効打がなく終わってしまった。
対してスロバキアはブロックを敷いてからカウンターだったり、保持しながら攻める場合もイングランドとは違いダイレクトなパスが多く深い場所まで侵入できている。勝ち上がるには勝たないといけないと思うので後半頑張ってほしい。

後半は早くもConor Gallagherに代えてメイヌーを入れるなどいじってきたイングランド。確かに微妙にパスがテンポ良くなってきて距離感も近い間で回せるようになってきた感はするが劇的に変わった感じはない。しかしスロベニアを終始追い込めるようにはなってきた。スロベニアは後半に関しては防戦一方。ゴール前に押し込まれる展開も続きローブロックで耐える。なので攻撃シーンはほとんど作れない。
試合はそのままスコアレスで終了。内容を見てみると妥当な結果だったと思う。どちらかといえば守り切ったスロベニアが勝ちに近いかも。スロベニアはチーム全体で守り切って良いチーム。攻撃は迫力不足だがチーム全体の意識がしっかりしていて好感度高い。
イングランドは正直全く良くない。前半は崩す攻め手がなく後半も人は変えたものの効果的な形は作れず。開幕前は優勝もとか言われていたが無理だと思う。
しかし逆に言えば3戦1勝2分けで内容が酷くても負けてはいないので決勝トーナメントで化ける可能性もまだあるのか…?

Zan Karnicnik

右SBで特に前半の序盤は良い守備からの攻め上がりなどで惜しい場面もあった。守備でも体を張り悪くない。

Jaka Bijol

この試合は主にHarry Kaneと対峙するシーンが目立った。基本的にしっかり押さえていたし何度か危ない場面もありつつもカードで対応するなどで対応。それ以外にもクリアやクロスの対応など攻撃を弾き続けていた。

Vanja Drkusic

危ない場面では体を張った守備で貢献していた。

スロバキア VS ルーマニア

スロバキアは4−3−3でラインは高め。全体もコンパクト。ルーマニアも4−2−3−1でミドルブロックでそこまで引かずにチャンスで言うとカウンターでルーマニアの方がシュートシーンは多い。24分にクロスからスロバキアが決めて先制。その後38分にルーマニアがPKを決めて 1−1に。前半はそのまま終了。

後半も特に目立った動きは無い。スロバキアがどちらかと言えばボールを握る展開が多いが時間の経過と共にお互いグループリーグの勝ち点の関係からか、下手に攻めて得点を奪われるのは避けたいと思わせるような試合運びになっている。結果は 1−1引き分け。見応えが無く面白くな試合。

Denis Vavro

守備で安定した対応を見せてくれた。

Florin Niță

GKで無難で危なげのないセーブ。

Andrei Ratiu

右SBで青髪で他の人より目立っていた。圧倒的なパフォーマンスではないが攻撃も守備もまずまずだった。

ウクライナ VS ベルギー

ベルギーは3−5−2かと思いきやおそらく4−2−3−1に近い陣形。右からTimothy Castagne、Wout Faes、ヴェルトンゲン、Arthur Nicolas Theateの4枚。左のArthur Nicolas Theateが結構上がる場面が多い。Amadou OnanaとYouri Tielemansのボランチに右からLeandro Trossard、Kevin De Bruyne、Jérémy DokuでFWにRomelu Lukaku。ボールは支配するも2戦目で見せたほどの勢いは感じない。あと全体的な連携面でのパスミスも多いような気がする。Jérémy Dokuに対してはウクライナの右WBが必ず対応しており一人か二人目も寄ってきて対応するくらい警戒している。Romelu Lukakuにボールが入らないのと入っても中々収まらないのが痛い。

後半もウクライナは5−3−2の強固なブロックで守備を作り相手のRomelu LukakuやJérémy Dokuをしっかり押さえている。逆にベルギーはその強みのRomelu LukakuやJérémy Dokuが中々良い形で仕事をさせてもらえない。
結果ウクライナのブロックを崩せずに0−0のドローで終了。ベルギーが全体的に不調な感じでウクライナは守るも攻撃にまで手が及ばなかったと感じる試合だった。

Oleksandr Tymchyk

この試合のある意味キーマンの一人。対峙するJérémy Dokuを抑えるかで試合が変わるかと思っていたが結果的にはしっかり押さえていて77分に交代に追い込んだ。危ない場面はあったが最後の部分では仕事をさせず貢献した。

Oleksandr Svatok

CBとして相手の攻撃を押さえていたのと対峙していたRomelu Lukakuにも対応しほぼ完封していた。

Koen Casteels

安定したセーブを連発していて少なくともクルトワの不在を今のところは感じない

Wout Faes

危ないパスミスなどもあったもの守備は悪くなく特にカウンターで不利な場面を止めたシーンは痺れた。

Jérémy Doku

結果的には仕事ができずに交代してしまったが、個人的には紙一重でなんとか抑えられていた印象で常に脅威だった。キレがありコンディションは良さそうで、良くも悪くもどんどん仕掛けて勝負するので相手が惹きつけられるし、抜けなくても相手を下げることが出来てチームとしてはいてくれると何かしてくれそうな予感がするので頼もしい。

ジョージア VS ポルトガル

前半2分にまさかのカウンターでKhvicha Kvaratskheliaが点を決めて 1−0で序盤からガッツリジョージアが5−3−2で全員が引いてブロックを作り守りを固める展開に。
ここまで引かれると流石のポルトガルも崩しきれず中々チャンスが作れない。Pedro NetoやFrancisco Conceiçãoのドリブルやフェリックスなどのミドルなどはあるもののこれといったシーンは作れず後半へ。

後半も構図は変わらず。しかしPKをジョージアが獲得しそれを決めてまさかの2−0のスコアに。こうなると会場の雰囲気も一気にジョージアの味方になり、ジョージアもブロックを形成してしっかり耐え抜いてまさかの2−0で守り勝ち。ポルトガルはターンオーバーして首位通過が決まっていたとは言えジョージア相手に敗戦はその後の雰囲気に関わりそう。内容もパスを回すだけで何も起きないチャカチャカの権化みたいなサッカーで眠くなる。ジョージアも正直内容は守り切るだけであとはカウンターという面白味はないもののチームの共通意識が守備にしっかり矢印が向いていて振り切っていて気持ちが見えるので好感度は高い。

Giorgi Mamardashvili

この試合でもビックセーブを連発し無失点勝利に貢献。後ろに頼りになるGKがいるのは大きい。

Giorgi Kochorashvili

アンカータイプで基本守備に専念していたがゲームを落ち着かせるパスだったりも出していて地味だが良かった。

チェコ VS トルコ

前半はトルコがボールを持つSBは高めの位置でCBとボランチの二人で回しつつたまにHakan Calhanogluが下がって組み立てる。チェコは守備時には5−4−1でブロックを作り守っている。20分に早くもチェコが退場者を出してしまう。なので早い時間から一方的な内容に。トルコが猛省をかける。チェコは5−4か5−3−1でひたすら守り。接触があったら大袈裟に痛がり時間を使う&あわよくばカードを出させたいという展開に。トルコの方が人数は有利だが逆にチェコはガッツリ引いて守るので崩すのが容易ではないので逆にトルコの方が時間と共にキツくなりそう。前半は 1−1。

後半は50分過ぎにトルコが点を決めてチェコは厳しい流れに。トルコの先制ゴールの際GKが直前のセーブで恐らく脱臼?したみたいでそれもありシュートを止めることができなかったっぽい。そこからすぐにチェコは3枚変えてなんとか攻撃に圧力をかける。特に19番のホリーというFWを投入。2メートルあるらしくターゲットが出来た。で、その直後にロングスローからチェコがまさかの同点ゴールを決めて熱い展開に。もうチェコ目線になってしまう。そこからはチェコが一人少ないことを忘れるくらいチェコも攻めるシーンは増えてトルコも押し込まれる場面も多くなった。しかしカウンターを食らう場面では人数は数的不利になってしまっており、なんとか耐えていたがアディショナルタイムにカウンターを決められて終了。結果 1−2。チェコは失点した50分過ぎから逆にロングボールカウンターという戦い方を徹底して試合は面白くなった。逆にトルコは一人少ない相手に押し込まれる展開もあり、全体的に不安定な印象。

Vladimir Coufal

右SBで運動量豊富に駆け回りロングスローで同点弾の起点にもなった。

Tomas Chory

2mを超すわかりやすいターゲットになっていた。先制点もアシストこそ付かないものの実質アシストと言っても良い。

Ferdi Kadıoğlu

本日も素晴らしい働き。攻撃ではどんどん深く侵入していき守備もしっかり対応できていた。

Barış Yılmaz

右サイドを深く抉ってからのクロスやドリブル突破など多くチャンスを作っていた。


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