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無題

 2024年5月20日

 下のコンビニで買ったチョコスティックを持ってエレベーターで10階に。

 何も考えずに、小さな液晶を開く。

 あんな薄いくせに半端じゃない迫力で心臓を突き刺される。

 エレベーターを降りた瞬間に立ち止まった。

 体が動かない。

 さっきエレベーターホールから降りて行った人がまた上がってきた。

 まだエレベーターホールから離れられない。

 タイムラインを観る。同じ文章を読む。

 わかっていたけど現実だった。

 今日は特に、インプレッション稼ぎのクソみたいな奴らに無性に腹が立つ。

 けど今は「怒り」の感情はしまっておきたい。



 受け入れられないことがたまにある。たまに。

 たまに。のせいで永遠に耐性がつかない。

 どれだけタイムラインを観ても現実は現実で。

 今朝、耳で出会っていたはずなのに。

 意味がよくわからないや。

 意味がよくわからないや。

 意味がよくわからないや。

 よくわからないからエレベーターホールを出よう。

 よくわからないから仕事をしよう。

 よくわからないから、今日は遠回りして帰ろう。

 よくわからないけど、あなたの音楽を聴こう。

 だんだんとわかってきちゃった。

 実在することはこの目で確かめたらわかるけど、

 実在しないことはこの目で確かめられない。

 じゃあ人間は結局死なないのか。

 じゃあ、まだこの世界にいることにしよう。

 俺もあなたも。

 さよならだけが目立つ世界で明日を望んでる。

 そうあなたが言うなら、俺は来る限り「明日」を望み続けるよ。

 ってかっこいい締め方したかったけど

 辛い。辛い。

 悔しい。

 そうして俺はあなたの音楽を聴く。

 耳の中で生きている。

 受け入れたくない現実は受け入れないでおく。

 逃げる。音楽ってそのためにあると俺は思う。

 逃げ場にあなたがいるなんてさいこうだね。

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