父さんの感染リテラシー
息子がインフルで発熱しているのに友人とフットサルに行った後発熱した父さん。翌日病院へ行くも陰性。その翌日も高熱だったので家庭用の検査キットを勧めるもイラっとされながら無言で拒否(いつもの嫌そうな顔するやつ)。色々ありながらもインフルの診断が出たので、フットサル仲間に感染した旨と謝りなさいよと伝えたのですが無言でスルー。
そこからの話です。
「父さん、熱下がってよかったねー。仲間に感染した旨は連絡したん?」
「いや?」
「だろうねー。私、SNSで父さんの悪口投稿してるけど、この間連絡しなよって伝えたあと、たぶん伝えないだろうと予言の投稿してたの。当たったねぇ。自分が楽しみたいから相手の感染リスク気にせず…気にせずと言うかそもそも考えるようなリテラシーは持ち合わせてないもんね…参加しちゃう。私ならそんなやつ即縁切るわ〜」
「…」
翌日、父さんがドヤっとしながら「報告したで」LINEの画面を見せてきました。LINEには父さんが感染した報告と、『気にしないで』『どこでもらうか分からないし』とのフォローの返信。父さんの顔には『な?連絡なんか必要なかっただろ』と書かれていました。
「まさか、この返信そのまま受け取ってます?」
「は?なに?」
「えーっと、社交辞令ってご存知ですか?文字通り受け取っちゃダメなやつよコレ。この流れで父さんを罵るやつがいたらマジやばいでしょ。でも内心父さんからうつされてたら嫌だなぁとかネガティブな気持ちは抱えているはずだよ。発熱して病院へ行ったときも感染者との接触を伝えられるし、伝える必要はあった」
「…。」
解熱から2日後、父さんが率先して息子の寝かしつけを買って出たのでおかしいなとおもったら、「明日の夜からそろそろジム再開しようかな」と言われました。
翌朝、ストーブの前でダラダラしてる父さんをみて「ランニングは再開しないの?」と尋ねると
「俺まだインフルやで」
と、イラッとされました。
「えーっと、今夜ジムに行くのでは?」
「…昼まではしんどいねん!」
「……うーんと、確認していい?」
「は?」
「いや、そんなイライラオーラまとわなくても、昼までインフルなんて都合のいい矛盾を詰める気はないから安心して」
「…(警戒した表情)」
「今日あなたの趣味であるランニングとジムの中で、あなたはジムのみを選択した。それってインフルどうこうじゃなくて、元気にはなってるけど寒さでランニングに行きたくなかったからじゃない?」
「…そう…かも」
「そっか、その確認がしたかったんだ。インフルの辛さを今一番よく分かってるあなたが、周囲への感染リスクの少ないランニングではなく、ジムで色んな機械をベタベタ触りまくるのを選択するのって、周りが感染して苦しもうがかまわないってことだよね。あなたはフットサルに行ったときと同じ、自分のことしか考えない、他人のことはどうでもいいひとでなし。あなたの行動に一貫性がないと対応するとき困るので、その確認がしたかっただけなんです。うん、大丈夫。」
父さんがモヤモヤした表情をしていたので
「ねぇあなた、私に指摘されるまで寒いからかなぁくらいうっすら頭をよぎって本気で自分は悪くないと思ってたでしょ。あなたそんないい人じゃないよ。ウイルス撒き散らすのだからテロリストと同じ。あなたメタ認知が弱くて自分を美化しやすいクセがあるよね」
「そうかも」
ぐうの音も出ない父さんに「大丈夫。これからもちゃんと整理して、あなたの最低な真実を伝えるようにするから。認知の歪み解消していこう!」と伝えました。
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