2023年9月23日 [日報] ミスコンテスト と ミ"セ"スコンテスト

🗒️ 自身の姉について語っております。🗒️

タケウチが実家で闘病生活を送っていた頃、姉のミノリが話すことに困惑したことがあります。

当時、パーキンソン病であった父が、ついに入院するに至った矢先のことです。ミノリがミセスコンテストの日本における予選を通過して、欧州での本戦に参加するというのです。

父の最期も迫っており、タケウチは姉の欧州行きを思いとどまらせようとします。

「この時期、流石にミスコンに行くのはまずいよ」と。

ミノリは声を荒げて次のように答えました。

「私が行くのは、ミ “セ” スコンテストよ!」

確かに、タケウチは、“ミセス”と“ミス”を間違えてはいたのですが。

この話を甥のジャガーにすると、彼は床の上でのたうち回って笑い転げます。

もっとも、甥自身、母親のこういったおかしなコミュニケーション能力に悩まされ続けていたことも事実です。

甥は「お母さんは人に言われたことしか出来ない」とも語っていました。

ところで、山王病院の裏に、タケウチの先輩、かつ、ミノリの同級生という方のお宅があります。

その方の中学生の息子さんが、自閉症だというのですが、「あなたなら、うちの息子と話を合わせられると思う」と、通院の際、お宅にお招きいただきました。

その折、先のミノリの様子をお伝えすると、「あなたのお姉さんは大人の自閉症ではないか」と仰るのです。つまり、額面通りのコミュニケーションしかとれないと。

ところが、姉には、言ってみれば、自閉症によく見られる “固執” に結びつけられるエピソードが見当たりません。

タケウチも色々考えを巡らせましたが、あるとき、姉と口論になった際、ある “事実” を明確に認識したのです。

ミノリは、大学生と高校生の息子を持つほどの年齢にも関わらず、自らの生い立ちの中で気付いていない重大な事実がありました。

意識下の抑圧されている、とも言えるでしょう。(少なくとも2つ確認しております。)

かつて、母が祖母を激しく詰問していたこと(二人の妹が自分より贅沢をさせてもらっていた事についてでした)、姉の大学受験時、母に激しく浪人を禁じられたこと、の2つを指摘した際の姉のうろたえようは、まるで小学校低学年の子供のようでした。

事件のあった年のことですから、これもあのようなものを晒すことを認めた理由の一つであることに間違いありません。

ところで、ミノリは自身の出場するミセスコンテストのパンフレットを実家に持参しています。

そのパンフレットの中には勿論、姉の写真もあるのですが、顔の写り方が不可思議でした。

まるで、オカメのように見えるのです。なんらかの意図をもって恣意的に加工されたとしか思えない様子が伺えました。

主催者からの審査員に対する何らかの意思表示であるとタケウチは解釈した次第です。

自身の家族にまつわるエピソード。








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