2024年3月9日[日報] 坂道子は発達障害🚵(実話)
ちょうど1年前でしょう。タケウチが、現在の定借物件ではなく、あの幼稚園バスを待つ女の子とご挨拶をしていたマンション近くに住んでいた頃のことです。
発達障害だという21歳の女性に出会います。
深夜0時ごろ、その若い女性が突然おっしゃるのです。
「NHKが見たい。」
今時の子が、地上波。しかも、NHK???と思ったタケウチです。
本人曰く、
「NHKなら、まともな人間だと思われると思った。」
付けてみると、弱虫ペダルを放映していました。劇場版です。
本人曰く、
「これがしたいの。」
この言葉にタケウチが先輩風を吹かさない訳がありません。かろうじてあの実家から持ち出していた Giro のヘルメットや、恩人の奥様とおそろいの オークリーのサングラスを彼女に身につけさせます。(ちなみに、オークリーはあの二刀流選手にも供給されています。)
ADHDと小学生のころに診断された彼女は、鏡の前に大喜びでいらっしゃいます。
彼女とは、自転車はともかく、発達障害談義で非常に盛り上がっています。
タケウチが、授業中にこんなことはなかったか?と、自身の経験に基づいてたずねると、完全に一致するのです。(授業に集中できずに非常に苦労したものです。)なにぶん、話相手のいなくて困っていた時期ですから、楽しくて仕方ありません。
練馬区出身の彼女ですが、高校が新宿区にあったと言います。落着きがなくてどうしようもなかったことから、練馬から新宿まで ”走って” 通ったというのです。家も経済的に苦しかったことから、交通費も節約なさりたかったそうです。
〇〇活で銀座で奢ってもらったときですら、そこから練馬まで ”走って” 帰ってしまったとか。満腹の状態で。
そうこうしているうちに持久走で学年一位になってしまった、とおっしゃるのです。きっと自転車競技でも、とんでもない実力を発揮することでしょう。(もっとも、集団走行で苦労なさることには間違ありません。)
多動であっても、まれに一緒に居て落ち着く人がいるものです。タケウチの場合、それ以前に体育教師であったというプロスポーツ選手でした。(この方は、のちに殿堂入りなさっています。)
ADHDの彼女も、それに同意してくださります。やはり、高校の体育教師がそんな方だったそうです。
思うに、そういった方は、全身で相手の話を聞いてくださることから、安心感が生まれるのかも知れません。集中して耳を傾けてくださる、ということです。
彼女とは、とりあえず、LINE を交換したものの、あまり連絡はとりあっていません。
しかしながら、数か月に一度、突如、レースの動画が送られてきます。どうも暇を見つけて観戦にしに行っていらっしゃる様子です。
自転車の神様がいらっしゃるなら、彼女の熱意は必ずや通じることでしょう。
どういったかたちでその道を進まれるのかは、タケウチには分かりません。
一つだけ断言できるのが、彼女を拾うのが、カレー屋ではなさそうだ、と言うことです。
🍛
※この話は、なるしまフレンド代表や、めぐみグループ(介護サービス)コーディネーターのヤマちゃん、顔見知りの児童心理司の方(郷里が父と近い、あの管理人さんのマンションにお住まいです。)へ語っております。
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