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卓球ラバーに用いられている特殊技術(バタフライ編)


埼玉県さいたま市にある卓球用品専門店・大宮卓球🏓で店長してます😄卓球の楽しさや奥深さ(マニアックな部分)、ちょっとした雑学や知識などを中心に投稿しています!!いわゆる『卓球バカ』の吉田です👍


前回、前々回に紹介をした「卓球ラケットに用いられている特殊加工」ですが、ラケットに貼るラバーにも、様々な特殊技術を用いて作られたものが多くあります。


例えば、「テンションラバー」もその一つです。


テンションラバーについては、過去の記事で紹介をした「今さら聞けない、テンションラバーって何?」を見て下さい。


各卓球メーカーは、ラケット以上にラバーの研究や開発を行っています。


今回は、その技術を紹介していきたいと思います。


まずは、世界一の卓球メーカーであり用具開発では常にトップを走り続けている日本のメーカー「バタフライ」です。


バタフライ製のラバーには「ハイテンション」「マイクロレイヤー」「スプリングスポンジ」「スプリングスポンジX」という特殊技術が使われています。


卓球をしている人なら知っている人も多いと思います。


「ハイテンション」

これは「テンションラバー」のことで、テンションを加えることでエネルギーロスを抑え、スピード性能や回転性能を大きく向上させる技術です。

この技術は「ラウンデルシリーズ」「ブライスシリーズ」「テナジーシリーズ」「ディグニクスシリーズ」「ロゼナ」に用いられています。

※バタフライHPより


「マイクロレイヤー」

これは、表面のトップシートを従来のシートよりも薄めに設計することでインパクト時に生じる「ひきつれ」が大きくなって、強い回転を生み出すことができる技術です。

この技術は「ブライスハイスピード」だけに用いられています。

※バタフライHPより


「スプリング スポンジ」

この技術を搭載したスポンジの最大の特徴は、これまでのラバーとは別次元のボールを「つかむ感覚」です。

大きな気泡のスポンジが、バネ(スプリング)のように縮んでボールをはじき出すことで、これまで以上に強い回転とスピードが得られるようになりました。

この技術は卓球界のこれまでのラバーの常識を大きく変えた特殊技術です。

「ロゼナ」「テナジーシリーズ」に用いられています。

※バタフライHPより


「スプリング スポンジX」

先ほど紹介をした「スプリング スポンジ」よりも打球時にスポンジが変形しやすく、弾みが向上しています。

この大きな進化によって、ボールの「つかむ感覚」をさらにUPさせました。

「スプリング スポンジ」搭載のラバーよりも弧線を描き、威力のあるボールが打てるようになっています。

重量も約3%の軽量化しています。

また、この「スプリング スポンジX」を搭載したラバーの表面(トップシート)も新たに開発をしたトップシートを採用していて、耐久性が大きく向上しています。

この技術は、「ディグニクスシリーズ」に用いられています。

※バタフライHPより


「スプリング スポンジ」を搭載した「ロゼナ」や「テナジーシリーズ」はバタフライの主力製品で使用者も多くいます。


また「スプリング スポンジX」を搭載した「ディグニクスシリーズ」は今まで以上にTOP選手使用になっているためラバー本来の性能を引き出すのは、かなり難しくなっています。


一度は使用してみたいラバーですが、性能はもちろん価格もそれなりにします!笑


バタフライのラバーに対する研究と開発は他のメーカーと比べても一歩先を進んでいる感じもあり、新製品が出るたびにワクワクさせられます。


ということで以上、バタフライ編でした。


次回も、このネタで書きたいと思います!笑

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