カットマンについて(中学生向け)
埼玉県さいたま市にある卓球用品専門店・大宮卓球🏓で店長してます😄卓球の楽しさや奥深さ(マニアックな部分)、ちょっとした雑学や知識などを中心に投稿しています!!いわゆる『卓球バカ』の吉田です👍
今日は、カットマンについてお話ししてみようと思います。
ちなみに自分はカットマンです(笑)
内容としては、これからカットマンを目指す人(主に中学生)向けになると思います。
【カットマンの魅力】
まずは、カットマンの魅力についてですが、なんといってもカットマンは攻撃型の選手とは違った独特なプレイスタイルがあります。
カットとよばれる上から下に振り下ろすスイングで回転を逆にして返す(上回転を下回転にする)打ち方で、攻撃の選手がドライブで攻めてきたボールを徹底的に守りチャンスがあれば反撃をして得点を決めるなど、見ていても華やかさがあると思います。
ちなみに自分のカットには華やかさは微塵もありません(涙)
そして、カットでボールに変化をつけて相手を惑わせ、ミスを誘った時の快感はなんともいえないものがあります。
【カットマンになる難しさ】
ただカットマンはある程度の形になるまでには時間のかかるプレイスタイルでもあります。
中学校の部活動で卓球を始めて、カットマンになりたいと思った場合、想像以上に我慢強さが必要になってきます。
しかも、学校の部活動だけ(部活動以外にクラブチームの練習に参加しない場合)であれば尚更で、顧問の先生が卓球経験者であったり、外部コーチがいる場合であってもカットマンの教え方は難しい部分が多くあります。
打ち方はもちろん、体の使い方など攻撃型の選手とは全く異なります。
これは、カットマンになることを否定したりオススメしないということではないです。
個人的には、カットマンを目指す選手が増えてくれることは嬉しいのですが、難しさも分かっているのでカットマンになる覚悟を伝えています。
覚悟といっても、そんなに大げさなものではないですが(笑)
また、カットマンはカットと呼ばる打ち方を覚える為には、安定したドライブ(前進回転)のボールを何球も打てる人がいたり、卓球マシンがなければ、安定したカットを覚えることが難しい場合もあります。
フォアカット、バックカットは最低でも10本は続けられる安定性が必要になってくると思います。
ただ、それは攻撃型の選手にとっても安定したドライブを打つことが求められるのでチームにとってもカットマンがいることはプラスになります。
【カットマンの攻撃】
そして、現代のカットマンはカットだけでなく攻撃型の選手と同じようにドライブやスマッシュができないと勝つことが難しいと言われています。
ただ、この攻撃の部分に関しては、中学校から始めた選手であればチャンスボールをスマッシュする程度で十分だと思います。
個人的な考えになるのでいろいろな意見があると思いますが、中学の部活で始めた選手がまず目指すのは県大会出場だと思います。
都道府県のレベルによっても変わってきますが、県大会出場を目指すのであれば、安定感のあるカットとチャンスを狙い撃てるスマッシュさえできていればある程度、戦えると思います。
これは中学生の試合や練習を見てきたり、実際に中学生の練習相手をして感じた部分と自分の実体験から得たことです。
自分の場合、本格的に攻撃を覚え始めたのは高校に進学してからで、それまでは守備重視のカットマンでした。
今と昔はプレイスタイルも全然違うと言われるかもしれませんが、カットマンに関しては安定したカットをすることが最も重要で、それはどの時代においても変わらない部分だと思います。
カットが安定していないのに、攻撃型の選手と同じようにドライブやスマッシュも覚えるとなるとやる事が多くなり、全ての技術が中途半端になる可能性があります。
逆にやることを絞った方が効率がよく、覚えなくてはいけない技術に集中できるメリットがあります。
今回は詳しく書きませんが、用具も守備のしやすさを重視した用具選びをした方がいいと思います。
カットマンで攻撃もできればカッコいいと思いますが、カットマンがいくら頑張って攻撃をしても攻撃型の選手の攻撃には敵いません。
状況によっては適度に通用すると思いますが、攻撃が本職ではないので…
しっかりとしたカットがあり、そこに攻撃も混ぜるから効果が出るので、中途半端に攻撃をしても効果は期待できません。
攻撃型の選手が土台であるドライブを練習するのと同じで、カットマンは土台であるカットの技術を徹底的に練習をすることが大切です。
攻撃型の選手がドライブができなければ、戦えません。
それはカットマンも同じです。
【ツッツキの大切さ】
またカットマンはカット以外に重要になってくるのがツッツキです。
カットマンのツッツキは相手に強いドライブを打たせないようにしたり、変化をつけてミスを誘う為の重要な技術です。
カットマンでツッツキが甘くなってしまうと、主戦武器であるカットまで持っていくことができず、相手にいいように打たれてしまいます。
ツッツキとカットはセットです。
特に中学生はツッツキの練習を嫌う人が多いと思いますが、思っている以上に大切な技術です。
【まとめ】
はじめにも書きましたが、カットマンはある程度の形になるまでには時間がかかります。
限られた時間の中で、いろいろな練習をやり過ぎないようにして本当に必要な練習を絞って行うことが大切です。
カットマンというプレイスタイルは減少傾向にありますが、とても貴重な戦型で、カット打ちが苦手な攻撃型の選手も多く勝てるチャンスも十分にあります。
同じカットマンとして、粘り強く頑張りましょう!!
分からないことや、何かあれば遠慮なく質問・相談してきて下さい!!
いつも通り話がゴチャゴチャになってしまいましたが、以上です(笑)
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