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ニッタク・剛力シリーズの違い


埼玉県さいたま市にある卓球用品専門店・大宮卓球🏓で店長をしています!!卓球の楽しさや奥深さ(マニアックな部分)、ちょっとした雑学や知識など自分が書きたいことを投稿しています!!

今回は、ニッタク(日本卓球株式会社)から発売しているラケット、「剛力シリーズ」の違いについて書きたいと思います。

この「剛力シリーズ」は、個性的な用具で多くの日本代表選手を育てた作馬六郎先生(王子クラブ代表・Nittaku用具アドバイザー)の監修と共同開発で生まれたラケットで、どのラケットも個性的なものに仕上がっています。

一つ注意点として、「剛力シリーズ」は全て受注生産品となっているため、卓球ショップにいってもすぐに購入できるというわけではないので、事前に問い合わせをしてみて下さい。

ちなみに、受注から約20日間程度かかります。

それでは、簡単にラケットをご紹介していきたいと思います。


【剛力】

「剛力シリーズ」の特徴である「ウォールナット」を7枚(等厚)使用した、総ウォールナットのラケットです。
木材7枚合板ながら、板厚は「4.9㎜」とかなり薄くなっていますが、「ウォールナット」自体が重めの木材ということと、ブレードサイズも大きくなっているため、重量はなんと「100g±」。
そしてこのラケットの最大の特徴は、バック面にスポンジの薄い異質ラバーを貼って使用するために開発されたことです。
異質ラバーの効果を最大限に引き出す硬さと低い弾み、反撃時にはしなりを活かしたスマッシュがやりやすい作りになっています。

【剛力スーパードライブ】

このラケットは、6枚合板と珍しい合板枚数となっています。
通常のラケットは「5枚」「7枚」と奇数にすることで中心材(中板)を置くことができるのですが「6枚」だと中心材がありません。
「ウォールナット」は上板のみに使用されていて、残りの4枚には木曽桧が使用されています。
板厚は「7.0㎜」と厚く、重量は「95g±」となっています。
先ほどの「剛力」とは違い、この「剛力スーパードライブ」は名前の通り、両面に裏ソフトラバーを貼ってラケットの重さをいかした威力のあるドライブを打ちたい人向けのラケットです。

【剛力男子】

このラケットは、総ウォールナットの7枚合板で「剛力」と同じなのですが内側の3枚を厚くすることでスピード性能を向上させたラケットです。
板厚は「5.0㎜」と「剛力」よりも「0.1㎜」ほど厚くなっています。
また、ブレードの形状を再設計することで先端重心でドライブの威力を高める仕様となっています。
それにしても名前のインパクトが凄いです(笑)

【剛力スーパーカット】

このラケットも、総ウォールナットの7枚合板で板厚も「剛力」と同じ「4.9㎜」ですが、ブレードがカットマン向けに大きくなっています。
そのため、重量も「105g±」と重めです。
硬いのに弾みが低いため相手のドライブを抑えやすく、反撃時にはしなりと硬さを活かした攻めがしやすいラケットとなっています。
「剛力」同様、バック面には異質ラバーがおススメです。

【剛力C/J】

剛力C
剛力J

この「剛力C」と「剛力J」は「剛力」を中国式ペンにしたものです。
平均重量は共に、「100g±」です。

【剛力ジュニア】

このラケットは「剛力」をジュニアサイズに再設計したものとなっています。
ブレードの長さを「1㎝」、グリップを「5㎜」短くすることで重心をグリップ側に寄せて扱いやすくしてあります。
またラバーを貼る面積も少なくなることで、重量も若干ですが抑えてあります。
平均重量は「97g±」です。


「剛力シリーズ」は名前以外にも「使われている素材」「合板構成」「板厚」「重量」「価格」など全てにインパクトのあるラケットですが、その名前とは裏腹に、かなり繊細なラケットだと思います。

多くの人から共感されるラケットではなく、限られた一部の人向けのラケットではありますが、このラケットの良さを知ってしまうと他には戻れない気がします。

実際に、国内トップ選手が使用していて、国際大会や国内大会での優勝実績も多く上げているラケットです。

使用している人も少なく、なかなか試す機会も少ないと思いますが、チャンスがあればぜひ試打をしてもらいたいラケットの一つだと思います。

ということで、ニッタクが誇る超個性派ラケット、「剛力シリーズ」を簡単にご紹介しました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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