老い。
みなさん、本当にお久しぶりです。
こうやってnoteに書くのは実に半年振り?
(再編集をしているときは、9ヶ月振り)
またなんで今書いているかというと、ふと幼い頃に「怖い」と思っていたものを久しぶりに感じたからです。
父、母、わたしの3人で夕食をとっていたときです。
「ああ、、この時間は後どれくらい続くのかな」
「2人とも歳とったな〜、わたしも成長しちゃったな」
と、テレビを観ながら、無言で咀嚼を続ける両親を見ていました。
幼い頃、母と布団の上で話していたとき、隣にいるのに、急に寂しくなって泣いてしまったことがありました。
なだめる母に、
「りおはこれからどんどん大きくなるけど、ママたちはこれから歳をとって死に向かっていくだけじゃん」
「子供を産んだら、それでもうなにもないじゃん」
みたいなことを言いました。
そのとき、自分が生まれたことで、両親の人生は終わりだと思っていました(笑)
母は「そんなことないよ。りおを育てていくなかで、たくさんの嬉しいこと、楽しいこと、もちろん大変なこと、悲しいこと、があるから、これからもずっとワクワクしてるよ」と、少し切なそうな、子供の成長は嬉しいけど寂しさもある、というような目で伝えてくれました。
今なら分かることかもしれません。
老いていく、ということは、死に向かうというより、
むしろその人自身になっていくということなのかなと思います。
さまざまな経験をしながら生きていきますが、その経験は一人一人違います。
生まれた時、名前というプレゼント「ボックス」をもらいます。
そのボックスに経験したこと、そこから特技になったこと、失敗したことや、出会った人たちとの思い出、苗字が変わる人もいるかもしれません。
最初はひらがなだったフルネームが、漢字を習うことで、漢字で書けるようになるように、
人生の出来事をたっくさん詰め込むことで、
その人自身、「ボックス(名前)」が完成します。
少し前にInstagramで書きましたが、
結局、死ぬときは1人です。
1人では生きていけないのに。
でもわたしたちは、そのとき「ボックス」が完成しています。
生まれたときは空っぽだった箱に、たくさんの出来事と感情と宝物を詰め込んだボックスです。
どんな「ボックス」になるかは、あなた次第で、わたし次第。
これがあれば1人でも不安も心配も後悔もなく、さようならができる。
そんな風に思える「ボックス」を作るために、
今日もまた私たちは奮闘していくんだと思います。
だからこそ、「老い」を怖がらず、「死」を恐れず、
未完成のまま持ち出すことがないように、
最後まで完成させよう。
自分のペースで
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