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よかった本:お金のむこうに人がいる
愛を感じる本だった。
本のタイトルどおり「お金のむこうに人がいる」ことが書いてある。
誰が働いて、誰が幸せになるのか
「僕たち」というときの範囲をどれくらいに考えるかで、「お金をためる」とか「稼ぐ」などの概念が変わる。
家族の中ではお金はいらない。
家族の財布、企業の財布、国の財布。
お金は移動するけど社会というひとつの財布の中では増えも減りもしない。
社会の外には財布はない。
老人の面倒は社会で見ることは常識なのに、子どもの面倒を社会で見る意識は失われつつある。
たくさんのお金をにぎりしめて老後を迎えても、働いてくれる人がいなければ貯めたお金はただの紙切れだ。
お金のむこうに人がいる。
お金は効用を生む。
お金を払うと人が働いてくれる。
そのお金を使うことで、誰が働いて誰が幸せになるのか。
「僕たち」の範囲が「社会全体」になれば、お金を稼ごうともためようとも思わないだろう。
誰が働いて、誰が幸せになるのか。
そのことをシンプルに考えていれば、幸せな未来は築けると思う。
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