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【診断士試験】経営情報システムまとめ②(基本テキストより)

こんにちは。なごみ地蔵です☺

本日は、「今年度、中小企業診断士試験を受験予定だ」という方の向けての記事です。

前回取り上げられなかった「システム・ソフトウェア開発」「経営情報管理」について今回はまとめていきます(「統計解析」の領域は省略しました)。

「情報技術に関する基礎的知識」については、こちらの記事でまとめていますので、あわせて読んでいただけると嬉しいです。

システム・ソフトウェア開発

1.開発モデル

【ウォータフォールモデル】
・作業工程を時系列に分割し、順を追って実施するモデル
・工程の後戻りをしない
・プロジェクト管理がしやすいため、大規模なシステム開発にも適用できる

【アジャイル開発プロセス】
・アジャイル(迅速/俊敏)にソフトウェア開発することを可能にするさまざまな手法の総称
XP(エクストリームプログラミング)スクラムFDD(フィーチャ駆動開発)など

【XP(エクストリームプログラミング)】
単純さ、コミュニケーション、フィードバック、勇気、尊重の5つの価値を重視したソフトウェア開発手法
・プロジェクト規模が比較的小さいものに適している
・19のプラクティス(ペアプログラミング、リファクタリング、ストーリーの作成など)

2.モデリング技法

【DFD】
システムのもつ機能(処理)とデータの流れを示す図式化技法
・POAで用いられる

【E-R図】
システム化対象となるデータをエンティティ(実体)とリレーションシップ(関連)に分けて表現する図式化技法
・DOAで用いられる

【UML】
オブジェクト指向のシステム開発におけるプログラム設計図の統一表記法
ユースケース図…システムと利用者とのやり取りを表現する図
クラス図…概念・事物・事象とそれらの間にある関連を表現する図
シーケンス図…メッセージのやり取りを時系列に並べた図
ステートマシーン図…ユースケースをまたがったオブジェクトごとの状態遷移を表現する図

3.テスト方法

テストケース入力値と期待される出力値のペア
スタブ…下位モジュールがすべてそろわない場合のテスト用のモジュール
ドライバ…上位モデルがまだ作成されていない場合のテスト用のモジュール
・システムテスト…開発者が主体となって行う最後のテスト、利用者も参加することが多い
回帰テスト(レグレッションテスト)修正作業を行っても、今まで正常に動作していた他の機能が問題なく動作することを検証するテスト
A/Bテスト…Webサイトで2つの異なるページをランダムに表示して、それらに対する利用者の反応の違いを統計的に分析するのに使うテスト

4.システム開発見積り関連

【ファンクションポイント法】
ソフトウェアが持つ機能(ファンクション)に基づいて、システムの開発規模を見積もる方法
・プログラムの行数が不透明な場合にも適用できる
・ユーザの理解を得やすい
・開発の初期段階から採用できる

【LOC法(プログラムステップ法】
プログラムの行数により開発規模を見積もる方法


経営情報管理

1.ITアウトソーシング

システム開発作業や保守・運用作業など、コンピュータやインターネット技術に関連した業務を外部企業に委託すること
※BPO…総務、人事、経理、給与計算関係のデータ入出力を中心とした定常業務を外部企業に委託すること

代表的なサービス事業者
ISP巨大なネットワークであるインターネット環境を管理する事業者
ASP汎用的なアプリケーションの機能をネットワーク経由で複数のユーザに提供する事業者
iDC高度なセキュリティや災害耐性を備えたデータセンター内に大量のサーバやネットワーク機器などを設置し、その維持・管理を行う事業者

代表的な形態
ハウジングサービス…ユーザ保有のサーバをサービス事業者の施設内に設置して保守・運用する形態
ホスティングサービス…サービス事業者がサーバやネットワーク機器を保有し、その一部を提供する形態

2.クラウドコンピューティング

仮想化技術を用いてインターネット経由でサービスを柔軟に提供する形態
・ユーザにとって大規模な投資が不要になる点や、システムの利用量に合わせて柔軟にサービスを変更できる点などがメリット
仮想化技術物理的なシステム構成に依存することなくシステムを利用できる技術

サービス提供範囲による分類
SaaS各種アプリケーション(ソフトウェア)までをサービスとして提供する形態
PaaSアプリケーションを稼働させるための基盤(プラットフォーム)までをサービスとして提供する形態
IaaSサーバ、CPU、ストレージなどのインフラまでをサービスとして提供する形態
・DaaS…仮想的なデスクトップ環境、つまり個人用のクライアント環境を仮想的に提供する形態

【ERPパッケージ】
ERP基幹業務プロセスの実行を、統合業務パッケージを利用して、必要な機能を相互に関連付けながら支援する総合情報システム
・導入にあたってのポイントは、パッケージに適合するように、自社業務を変更すること

【オンプレミス】
・ユーザ企業などが情報システムのインフラ(基盤)を自社で保有し、自社が管理する設備において運用する形態


最後に

経営情報システムの基本テキストの重要論点に絞ってまとめてみましたが、いかがでしたか?

他の科目でも言えることかもしれませんが、この科目は特に広く浅く問われるため、テキストを何周も読み込むというよりは、問題を通して問われ方を把握した上で覚えていくという勉強法が良いそうなので、私のようにこの科目に苦手意識のある方は、ぜひ一緒に問題演習を頑張りましょう!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「この記事を読んで良かったな」
「連休は自分も勉強を頑張るぞ!」
と少しでも思っていただけたら
「スキ♡」やコメントをいただけると嬉しいです☺

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