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【診断士試験】事例Ⅳまとめ(2次直前テキストより)

こんにちは。なごみ地蔵です☺

本日は、「今年度、中小企業診断士試験を受験予定だ」という方に向けての記事です。

今回は、最後の事例問題である事例Ⅳを取り上げます。

事例Ⅳの構造

・「財務面」に課題を抱えている企業が設定される
・財務・会計で学習した知識を使って解答する
・第1問で必ず経営分析が出題される(=D社の状況の診断)
・その診断内容を踏まえ、第2問以降で改善の方向が描かれる


具体的な頻出論点

第1問
・経営分析
第2問以降
・損益分岐点分析
・設備投資の経済性計算(NPV)
・CF計算書
・予想損益計算書の作成
・セグメント別損益計算書
・デシジョンツリー(NPVと期待値計算の複合問題)
・オプション取引
・企業価値

1.経営分析
・「同業他社比較」と「期間比較」のいずれかが出題される
・D社の状況について書かれている問題本文と第2問以降の設定が根拠となる
・第2問以降のテーマから逆算する形でD社の課題や問題点を見定めることができることがある
・経営指標を3つ選ぶことが求められることが多いが、原則、収益性、効率性、安全性の各ジャンルから、それぞれ1つずつ選ぶようにするのが望ましい

収益性…売上高総利益率、売上高営業利益率、売上高経常利益率
効率性…有形固定資産回転率、棚卸資産回転率、売上債権回転率
安全性…流動比率、当座比率、自己資本比率、負債比率

2.設備投資の経済性計算(NPV)
・正味現在価値をはじめ、回収期間、内部収益率などが問われる
・売却や除却がある場合のCFの計算、取替投資などの論点に応用できるようにしておく必要がある

計算するために必要な基本的な要素
①正味CF(経済的効果)=営業利益×(1-税率)+減価償却費-運転資金増加額
②割引率
③設備投資額
④売却によるCF

3.CF計算書
・「CF計算書の作成(間接法)」と「CFの状況についてのコメント」が問われる

CF計算書の作成
①損益計算書の「税引前当期純利益」をそのまま転記
②非資金費用(減価償却費等)については、キャッシュが社内留保されているため加算
③貸倒れに関する調整(貸倒引当金の純増額を記入)
④営業活動以外の損益(営業外損益、特別損益)を除去するため、損益計算書の項目を符号を逆にして調整
⑤売上高、売上原価に関連する資産/負債の増減を調整
⑥その他流動資産、その他固定資産、その他流動負債、その他固定負債のうち、具体的な内容が不明なものの増減を調整
CFの状況についてのコメント
①最終値であるキャッシュを確認する
②営業CF(本業からのCF)を確認する
③FCFを確認する
※CF(特に営業CF)の改善が必要である事例企業の場合、「運転資本の増加」が原因である場合が多い
 運転資本(運転資金)=売上債権+棚卸資産-仕入債務


事例Ⅳ対応上のポイント

1.経営分析のプロセス&記述を固める
・原因や問題点についての記述が、3つの指標に対して1カ所のみである場合には、1つの原因によって3つの指標に影響を与えているという構造である可能性がある
・記述内容は、原則、経営指標を計算する際の分子と分母の要素に言及する

2.個別問題の計算処理プロセスを覚える
・計算処理のプロセスを「覚え込む」
・四捨五入は計算の最終結果で行う


最後に

中小企業診断士2次試験のポイントを事例ごとにご紹介してきましたが、いかがでしたか?

TACの2次直前テキスト(2019年度合格目標)のまとめは今回で終わりとなりますが、今年新たに購入したテキスト(全知識・全ノウハウ・ふぞろい)についての記事も更新予定ですので、引き続き読んでみたいと思っていただけたら、フォローの上、更新をお待ちいただけると嬉しいです☺


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「この記事を読んで良かったな」
「自分も2次試験対策頑張るぞ!」
と少しでも思っていただけたら、
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