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機能性ディスペプシアとの付き合い方

こんにちは。やまりです☺

本日は、「なんだかいつもお腹の調子が良くないな」と悩んでいる方に向けての記事です。

今回は、原因がはっきりしない胃腸の不調に長年悩まされ、最終的に「機能性ディスペプシア」と診断され、今では比較的うまくこの症状と付き合えるようになってきた私の体験談を紹介します。

似たような悩みを持っている方の参考に少しでもなれば幸いです。


機能性ディスペプシア(FD)とは

症状の原因となる明らかな異常がないのに、慢性的にみぞおちの痛み(心窩部痛)や胃もたれなどのディスペプシア症状を呈する病気

※ディスペプシアとは、胃の痛みやもたれなどの不快な腹部の症状を指す医学用語

「胃が痛い」「胃がもたれる」という症状で受診したものの、内視鏡検査などで調べても胃がんや胃潰瘍などのはっきりと分かる病気が見つからない場合、胃の消化作用や収縮運動、感じ方など、胃のはたらき(機能)が悪くなったことが症状の原因ではないか、との考えから生まれた病名です。

「機能性ディスペプシア」の英語表記Functional Dyspepsiaの頭文字をとって「FD」とも言われます。

このような症状がある方は、これまで「慢性胃炎」と診断されてきましたが、胃に炎症がなくても症状があることや、逆に胃に炎症があっても症状がないことも多く、胃の炎症は必ずしも症状と関連しないことが明らかとなってきたため、FDと慢性胃炎(胃に炎症がある場合)は異なった次元の病気として認識されています。

FDは、健康診断を受けた人のうち11~17%、病院にかかった人のうち44~53%で見つかっていることからも、とてもありふれた病気であると言えます。


診断されるまでの経緯

ここでは、「自分は体質的にお腹が弱いのかもしれない」と感じたエピソードをいくつか挙げます。

※「機能性ディスペプシア」だと分かるまでの流れがイメージしやすいよう、小学生の頃から遡って書いています。


小学生…毎日何度も便が出る
→その当時は「自分は便通が良いんだ」とポジティブに捉えていましたが、振り返ってみると、給食の牛乳を毎日飲んでいた影響で、胃腸が過敏になっていたのかもしれない、とも思っています。

中学生…げっぷが出やすい
→「げっぷは下品」といったネガティブなイメージが先行してしまい、誰にもこの悩みを相談していませんでしたが、振り返ってみると、胃酸過多の影響をこの頃から受けていたのだと分かりました。

高校生…お腹が痛くなりやすく、通学途中にあるトイレに駆け込むこともしばしば
→短いスカートを履いていたことによる「冷え」が大きく関係していると考えられますが、進路や人間関係などのストレスも影響していたと思います。

大学生
①初めて胃痙攣を経験し「自分は胃の病気なのでは?」と不安になる
②少し食べただけで満腹になってしまい、人と食事に行きにくくなる
③ウイルス性胃腸炎による激しい嘔吐で夜間診療に駆け込む

→「胃痙攣」という言葉を知ったのは、激しい胃痛で大学の保健室に駆け込んだ(厳密に言うと、「這って行った」に近い)時でした。
②は、すぐにお腹がいっぱいになってしまうがために、一緒に食事に行った人に不快な思いをさせてしまったことがトラウマとなり、人と食事に行くのが嫌になっていました。いわゆる「早期飽満感」という機能性ディスペプシアの症状のひとつなのですが、その当時は「拒食症?会食恐怖症?」などとネットで色々と調べては不安な思いを募らせる、という悪循環に陥っていました。

社会人…胃腸炎を頻繁に発症し、調子が良い日よりも悪い日の方が多いことに危機感を覚える
→職場に迷惑をかけている焦りから、消化器内科で胃の内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)を受けました。「若いから胃がんなどの病気を患っている可能性は低いから、そこまで検査しなくても…」という医師の意見を押し切って、半ば強引に診てもらった結果、「少し胃液が多い」以外特に異常はありませんでした。「病気じゃないならこの胃の不調は一体なんなんだ?」とモヤモヤを抱えながら、小さい頃から診てもらっている内科へセカンドオピニオンを求めに行き、そこで「機能性ディスペプシア」と診断されました。


私が心がけていること

①胃腸に負担のかかるものを多く摂り過ぎない

口にするものすべてを健康食に変えるのは、なかなかハードルが高いため、「摂り過ぎ」に注意しています。

特に意識しているものとしては、以下の4つが挙げられます。
・お酒(もともと飲まないタイプですが)
・カフェイン(カフェインレスやノンカフェインのものを極力選ぶ)
・油っこいもの(もともと得意ではないですが)
・冷たいもの(常温の水を持ち歩く)


②体を冷やさない

体が冷えることで内臓の働きも弱ってしまうため、①とも関係してきますが、冷たいものはあまり多く摂取しないようにしています。


③ミンティアを持ち歩く

これは、我流の民間療法的なものなのですが、胃液がこみ上げてくるような気持ち悪さを感じた際に、ミンティアを口に含むことで、その不快感を和らげています。

参考までに、私が日々持ち歩いているミンティアはこちらの商品です。


④不調を感じたら我慢せずに薬を服用する

私は、病院で処方された消化管運動機能改善薬を、適宜服用しています。
「すぐに薬に頼るのは良くない」といった思いから、服用を我慢して症状を長引かせたり、悪化させてしまったことが何度かあったため、変に我慢をせずに服用するようになりました。


⑤ストレスを減らす工夫をする

機能性ディスペプシアの症状が出る原因は様々で、個人差もありますが、精神的なストレスが影響している人は少なくないと思います。

かといって急に好き勝手に生きることは、立場上難しい人が多いと思いますし、ストレスをゼロにすることも難しいので、私は、症状が出ている期間は極力自分を甘やかすようにしています。

「今やる必要がないこと」「やらなくても死なないこと」は後回しにして、「どうしたらこの不快な期間を少しでも快適に過ごせるか」を最優先に考えて行動するようにしたところ、症状が治まるのも早くなりました。


⑥生活習慣を崩さないようにする

これは、場合によっては⑤と相反する内容になってしまうため、なかなか難しい部分ではあるのですが、どちらかと言えば「日課を崩さない」というよりも「基本の3つ(食事・睡眠・運動)を着実に」ということを意識しています。

症状が酷いときは、思うように眠れなかったり、あまり食事がとれなかったりして、運動どころではなかったりしますが、散歩やストレッチなどで軽く体を動かす程度であっても、やらないよりは心身ともにスッキリするため、負担にならない程度に取り組むことで、早期回復を促すようにしています。


最後に

今回は、私の実体験をもとに「機能性ディスペプシア」について紹介してきましたが、いかがでしたか?

もし今回挙げたような症状で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、我慢せずに早めに病院で診てもらうことをおすすめします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「この記事を読んで良かったな」
「自分も生活習慣を見直してみよう」
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