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【診断士試験】事例Ⅱまとめ(2次直前テキストより)
こんにちは。なごみ地蔵です☺
本日は、「今年度、中小企業診断士試験を受験予定だ」という方に向けての記事です。
前回に引き続き、今回は事例Ⅱを取り上げます。
事例Ⅱの構造
・事例Ⅱのテーマは、「マーケティング・流通」
・主な課題は売上の向上
・典型的なパターンは、直接的に売上向上につながるようなマーケティング策の助言
・近年は、地域貢献やCSRなど、マーケティング活動を広範囲に捉えた出題が見られる
・売上=客数×単価
<売上向上>
・顧客が増える場合(客数の増加)
①新規顧客の獲得
②既存顧客の維持
・顧客が増えない場合
①高付加価値化(単価の向上)
②同一の商品を複数販売(販売点数の増加で単価の向上)
③異なる商品を複数販売(関連購買など。販売点数の増加で単価の向上)
④購買頻度の向上
<顧客の分類とアプローチの方向性>
・新規顧客
①潜在顧客(B社との関わりを持っていない人)
→消費者同士のつながりを利用する(口コミの促進、紹介制度など)
B社との接点をつくり、見込み客に育てる(イベントの開催など)
②見込み客(まだ顧客ではないものの、無料体験などでB社との接点を持つ人)
→顧客データの活用(DMの送付など)
・既存顧客
①購買実績が少ない顧客(向上の余地がある顧客)
→関係性強化による固定客化(購入頻度の向上)
②一定の購買実績がある顧客(離反した場合に売上への影響が大きい顧客)
→関係性強化による離反防止
※「新規顧客」と「新規顧客層」の違い
新規顧客(B社の商品・サービスを初めて購入する顧客すべて)
→①既存の顧客層における新規顧客
②新規顧客層(新たな顧客層)における新規顧客
(↑既存の商品・サービスでは対応できないニーズを持つ)
具体的な頻出論点
「環境分析」
「ターゲットの設定」
「マーケティング戦略の助言」
などを中心に問われる
マーケティング戦略の助言
・マーケティングの4P(製品・価格・チャネル・プロモーション)の観点
・「マーケティング戦略」や「施策」といった問われ方の場合、製品面+もう一つの要素(価格、チャネル、プロモーション)といった解答を想定する
・製品戦略…新製品開発、品揃え、ブランド、パッケージなど
・プロモーション戦略(コミュニケーション戦略、販売戦略、マーケティング・コミュニケーション)…広告・宣伝、人的販売、販売促進など
事例Ⅱ対応上のポイント
1.売上拡大の要素(既存顧客維持、新規顧客開拓、単価向上など)を意識する
どうやって売上を拡大するのかにより、必要なマーケティング策も変わる。
2.「顧客ニーズ」「ターゲット」「競合他社」「経営者のニーズ」「経営資源」「地域課題」が主要な根拠になる
3.マーケティング戦略として問われる主なものは、「製品」と「プロモーション」
4.具体的なマーケティング策(プロモーション策など)を助言する場合には、原則、問題本文に描写されている策(過去の成功、一般論などの形で書かれている)を記述する
5.ターゲットの記述
ジオグラフィック、デモグラフィック、サイコグラフィックなどの面で記述する(サイコグラフィックはニーズと重複する)
6.効果の記述
①売上の拡大要因(新規顧客の獲得、既存顧客の維持、購買頻度の向上、購買単価の向上)
②直接的には売上拡大ではない付随的な内容(新製品開発に活かせる、企業の認知度やイメージの向上など)
7.解答の構成要素
「診断」の設問
・問われていることにそのまま答える
「助言」の設問
・問題要求で複数の構成要素が明示されている場合には、その構成要素について記述する
・自分で構成要素を描くことが必要な場合には、「ターゲット」+「SWOTの要素」+「施策」+「効果」を基本的な構成イメージとして持っておく
最後に
前回に引き続き、今回は事例Ⅱのポイントを簡単にまとめてみましたが、いかがでしたか?
事例Ⅲ・Ⅳについても、同様にまとめ記事を更新予定ですので、引き続き読んでみたいと思っていただけたら、フォローの上、更新をお待ちいただけると嬉しいです☺
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「この記事を読んで良かったな」
「自分も2次試験対策頑張るぞ!」
と少しでも思っていただけたら、
「スキ♡」やコメントをいただけると嬉しいです☺
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