金は替えの効かない有限資源
前回、散々ホワイトゴールドとプラチナの話をしましたが同じシルバーカラーである「銀」は除外??という声も聞こえてきそうです。
でもね、聞いてください笑
今日現在
金 ¥10,822/1g
プラチナ ¥4,811/1g
銀 ¥129.8/1g
なんと、、、銀の価値ってこんな感じなんです。
私個人がシルバーに全く興味がないので話題に登りませんでした、ゴメンナサイ。
金ってどんな物質?
少しかたい話が続いていますが、ゴールドを知るにあたっては重要なポイントです。
私たちが(高価ではあるけど)比較的簡単に手に取ることのできるゴールドジュエリーですが、その材料となる金は一体どんな物質でどのように生成されているか知っていますか?
実は未だに「よくわからない」そうです。
金のような高密度の物質は、地球上の気圧や温度では生成されないと考えられ、地球ができる前に金ができたとしか考えようがありません。
「錬金術」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは技術者、科学者、万有引力を発見したニュートンも、金を人工的に生成する取り組み「錬金術」に熱心だった錬金術師だったそうです。未だ人間の叡智を全て注ぎ込んでも金を人工的に作り出すことは不可能だそうです。
また金を生み出すことができると考えられた物質を「賢者の石」と呼ばれました。
金の地上在庫
そんな貴重な金が今現在地上にある在庫は19万トン、プール4杯分。
人類が数千年の歴史の中で数万人の労力を費やしてもこれだけの量しか摂れなかったのです。
そして未発掘の金は5万トンと言われ、そのほとんどは採掘が非常に難しい場所にあるとされ、このペースで採掘すればあと10年もすれば採掘できなくなってしまいます。
いずれ枯渇することがわかっているけど生成もできない金。
お気づきだと思いますが、金の価値は上がる一方で暴落することはまずあり得ないのです。
作れない、増えない、増やせない、採れない
「ブランドもののジュエリーの価値って?」という質問をいただきます。
下手したらメッキのものやゴールですらないものがめちゃくちゃ高いわけですが…
溶かしたら金何gですかって話なのです。
つまり「ブランド料」そこにデザイン料、信頼、安心、など目に見えない価値はもちろんありますし、価値が低いとは思いません。
冒頭で触れたシルバーなんて、素材の価値は「そんなもの」かもしれませんが
ひとたびクロムハーツが手掛ければとても魅力あるジュエリーとなるわけで、個人的にシルバーは興味ない!と言い切ってしまいましたが、NYが誇るジュエリーブランド、ティファニーは大好きです笑
ただ、色々な付加価値を身ぐるみ剥がして行った先の「そのものの価値」を見極めることも時には大切なのかなと思います。この「そのものの価値」は上下する事はあっても劣化することも廃ることも裏切ることもありません。
何にも替えが効かない数億年前に地球が生成してくれた産物
それが金の魅力であり、価値であり
その一部を身につけられることの貴重さ
「価値とは」を考えさせられます。
Ai