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mid 90’sで兄が付けていたホワイトゴールド

前回、金の純度、別の金属を混ぜることで硬度と強度が増すお話でした。
金に混ぜる金属(割り金)には銀、銅、パラジウム、亜鉛、ニッケルなどがあります。これらの金属の配合を変えることで色味を変え、さまざまなカラーゴールドを作ることができます。

例えばホワイトゴールドは、いくら白っぽく仕上げるために割り金を調整しても実際にはわずかに黄色味がかった色をしています。
大抵はロジウムでメッキをすることでシルバーカラーに仕上げています。このメッキがはげてくるとシャンパンゴールドのようになってきます。
また近年、このロジウムも金と同様に高騰しています。

個人的にはせっかくのゴールドに黄色みを消すためにメッキをし、はげるリスクを持つくらいだったらプラチナの方が(メッキしなくていいし)良いのでは?と思いますが...


90年代ストリートでは当時高価だったプラチナのように見せるためにホワイトゴールドが流行りました。しかし近年ではなんと逆転しゴールドの方が高価で、よりによってメッキに使うロジウムも高騰。

90年代のアメリカスケートカルチャーやストリートを色濃く映し出した「mid 90's」では主人公のお兄ちゃんが太いホワイトゴールドのチェーンをしていました。当時の背景をリアルに表現された映画だと思うのでおそらくプラチナではないはず(あくまで個人的見解です)

その時々の時代背景がクールなカルチャーを生み出し、またその時代背景は常々変わりゆくもので、必ずしも90年代に流行ったものが現代にもフィットしてそのままでクール、というわけではないように思うのですが皆さんはいかがでしょうか。

それでも「プラチナじゃなくて当時のプラチナに見せかけたロジウムメッキのゴールドでしょ」っていうあなた、
私は嫌いじゃないです笑



金属アレルギーについて

よく言われる「金アレ」は金にアレルギーを起こしているのではなく、この金以外に混ぜる金属「割り金」にアレルギー反応を起こしていることがほとんどで、ニッケルやパラジウムがその代表です。

ニッケルフリーや純度の高いジュエリーはアレルギー反応が起こりにくいということです。
ヨーロッパではアレルギー対策としてすでにニッケルの含有率に規定があり5〜7%と定められていますが日本では規定がありません。

14Kはほぼ半分の割り金を必要としますので、アレルギーが出るか出ないか非常に微妙なところです。
金アレのある方はご自身のアレルギーの強さにもよりますので慎重にチョイスされてくださいね。

Ai

話題に出たのでプラチナも貼っときます。
比較してびっくりですよね!