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#3 ハチミツとクローバー

昔から本や漫画を読むことが大好きだ。
ゆえに好きな作品は数え切れないほどあるが、
1番好きな作品は?と聞かれたとき即答することはできる。

ハチミツとクローバー だ。

映像化もされた有名な作品なので
知ってる人も多いと思うが、
私はこの作品が人生で1番大好きだ。

中学生の頃、舞台が美大なことと
絵柄に惹かれて1巻を購入したことをきっかけに、
毎月おこづかいをもらったら本屋さんに走り
1巻ずつ揃えていった。
古本屋に行けば一気に揃えられることは
分かっていたけれど、
どうしても新品を揃えたくて
続きが気になりながらも長い月日をかけて
揃えたことをよく覚えている。

もちろんアニメ、映画、ドラマ も全て見た。
とりわけアニメはほとんど原作通り
とても丁寧に描かれていられるため、
大人になった今も何度も見返している。

どうしてこんなにもこの作品が好きなのか。
この記事を書くにあたって考えてみたが、
どうにも一言では表せない。
美大のキラキラした青春物語かと思いきや、
登場人物それぞれが乗り越えなければならない
何かしらを抱えていて、
仲間たちとの交流を通して人として成長していく姿には
何度でも感動させられるし、
ラブストーリー要素もしっかり甘酸っぱいし、
羽海野チカ先生の可愛らしい絵柄も大好きだ。
好きを語るための要素があまりにも多すぎる。

とくにあゆと真山、野宮さんの三角関係が
とにかく大好きで、
いろんな恋愛を(本や漫画で)見てきたけれど
私にとってあゆが1番魅力的なヒロインだ。
一途で一生懸命なのに不器用で、
素直になれなくて、不毛だと分かってても
諦めきれなくて、傷つきながらも自分の好きを
貫く姿は本当に美しいなぁと思う。
野宮さんの登場によって一層拗らせていく感じも
とても愛らしい。

また、この野宮さんという大人の余裕を
具現化したような登場人物がさらに好きだ。
野宮さんみたいな人が現実世界にもいたら…
なんて妄想、何度したことだろうか。
ギャップに弱い私にとって、
あゆへの気持ちに気づいてからの野宮さんは
さらに魅力的でたまらなかった。
本当に語りだしたらキリがないくらい、
ドキドキ、ニヤニヤさせられていた。

当時中学生でまだ可愛らしい恋愛しか
したことがなかった私にとって、
彼らの恋愛模様はとても大人に見えて
「私もいつか必死になれるくらい本気の恋、
してみたいなぁ」なんて考えていた。
とにかく私の憧れがぎゅっと詰まった作品なのだ。

好きになってもう10年くらい経つが、
この作品を好きな気持ちは変わらない。
なんなら年々登場人物への感情移入がすごくて、
読み返すたび新しい感動すら覚える。
そしてそのたび、やっぱり好きだなぁという
あったかい気持ちでいっぱいになる。
自分にとって何年経っても色褪せない作品に
出会えてよかったなぁと常々思う。

きっとこの先も何度でも読み返すであろう。


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