夢女子の住む家

先日、夢女子が夢女子について語るトークショーに行った。

(夢女子と言う言葉がわからない方はこんな記事に辿り着いてないと思うけれど、もしいらっしゃればググってください)

近年のソーシャルゲームには自分を投影できるキャラがいる、そのせいか、夢小説サイトは下火になっているように思う。


夢女子とは別の文脈になるが、ソーシャルゲームの台頭に伴って「○○は俺の嫁」の風習も薄れつつあるように思う。

一言で言うならば、オタク総DD化が進んでいるのではないか、と思うのだ。

(DDは誰でも大好き、の意。あまりいい意味では使われない。)


かく言うわたしもクソDDのひとり。

何故そうなってしまうのか?


ソーシャルゲームの収入源は主にガチャである。ガチャでレアリティの高い好きなキャラを出したいが、そのためにはかなりの額を積むことを覚悟するだろう。

一方、目当てでなかったけれど、レアリティが高く、使うようになったキャラや、興味を持たなかったキャラがちょうど他キャラの育成にいいから、と自分のメインパーティに加える、という機会が増えているのがその一因なのではないか、と考える。

かつては、漫画やアニメの中の隙間をこじ開け、そこでの妄想を夢小説という形で夢見ていた夢女子は、digり放題なキャラのコミュを公式からシャワーのように浴びせられる夢女子へと形態を変えたのではないだろうか。


巨大なコンテンツである、「アイドルマスター」では自身はプロデューサーとして物語に参加する。

それ故にアイマスの夢小説文化というのは、同時期(ここでは主に00年代のことを想起している)に盛り上がっていた女性向けジャンルでの夢小説文化に比較して、明らかに下火だったのではないか。


夜な夜なケータイでジャンルのランクサーチを徘徊し、好きな小説サイトに入り浸っていた、あの文化が、すこし、懐かしすぎるのだ。

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