2018年チェックすべきHealthCareユニコーン達
最近、TwitterでHealthCare分野のユニコーン🦄はどのくらい知られているのかアンケートを取ってみたところ、皆無と言っていいほど知られていなかったので、僕の知るところのHealthCareユニコーン企業2018年版を紹介しようと思う。
ちなみにForbes紙によれば、2018年の上半期、HealthCare分野のスタートアップは150億ドルの資金調達を行い、これは過去10年間で上半期に最も増加したそうだ。
Tempus(テンピス) - 10億ドル
Grouponの創設者であるEric Lefkofsky氏が創設したこのスタートアップは、患者の治療薬や治療法などの臨床データと腫瘍の遺伝子データを使用して、より良い癌治療法を提供することを目指している。
Rani Therapeutics(ラニ セラピューティクス) - 10億ドル
Rani Therapeuticsは、慢性疾患に罹っている人々のための注射薬を丸薬に変える方法を見いだしています。このアプローチは、インシュリンなどの薬剤のための数十億ドルの市場と、2008年発売のabbie(アッヴィ)開発のヒュミラのような自己免疫疾患のための現在の治療法を凌駕する可能性を秘めています。
経口インスリン薬の分野では、長年ノボノルディスクが研究してるイメージ...(http://www.dm-net.co.jp/calendar/2017/027058.php)。糖尿病患者にとって習慣的な注射薬の投与はQOLを大きく下げている問題で経口化することが長年期待されているので、頑張ってほしい。
Exitはノボなどの大手製薬メーカーへのバイアウトかパテント収入かな？
Clover Health(クローバーヘルス) - 12億ドル
Clover Healthはメディケアアドバンテージの健康保険プランを販売しています。2014年に設立された同社は、2017年5月に1億3,000万ドルを調達し、総資金調達額を4億2500万ドルに上げました。
Auris Health(オーリスヘルス) - 12.8億ドル
医師が早期に肺がんを診断するための手術ツールを開発している。Aurisの創業者Frederic Mollは「ロボット工学のビルゲイツ」とも言われ、かの手術ロボットDaVinci(ダヴィンチ)を開発したことでも有名です。
Aurisはすでに3月にFDAの承認を得ており、将来的に肺ガン診断の第一選択になることを目指しています。
同社は2017年8月に2億8,000万ドルを調達し、合計で5億ドルを調達した。
Ginkgo Bioworks(ギンゴバイオウォークス) - 13億ドル
香水や薬物などの物質を生産する微生物を設計するスタートアップ企業です。
2017年12月、同社は13億ドルの評価額で2億 7500万ドルを調達しました。
Indigo Agriculture(インディゴアグリカルチャー) - 14億ドル
植物を生き残る可能性を高めようと、植物の微生物を利用しています。インディゴでは、種子を特定の微生物でコーティングすることによって、植物が貧しい土壌条件、干ばつ、昆虫によく耐えられることを期待しています
HeartFlow (ハートフロー) - 15億ドル
米国における主な死因である心臓病である冠動脈疾患の閉塞を特定する3Dモデルを構築しています。
HeartFlowは、2億4000万ドルを調達した後、2018年にユニコーンの地位に達し、総額は4億7600万ドルになりました。
Proteus Digital Health(プロテウスデジタルヘルス) - 15億ドル
デジタル治療薬として知られているものを開発しています。患者が自分の用量を服用したことを伝えるように設計されたビルトインチップを備えています。摂取すると、ピルは患者の身体に装着されたパッチと通信し、患者の情報を収集するアプリに信号を送信します。
23andMe - 17.5億ドル
これは有名なスタートアップでしょう！
23andMeは遺伝子検査で有名なスタートアップです。ネアンデルタール人のDNAの量から保健上の潜在的リスクまでのすべてを教えてくれる遺伝子検査で最もよく知られています。2006年に設立された同社は、何百万人もの顧客を抱えており、大手製薬企業と提携し、医薬品開発にも参入しています。
ZocDoc(ゾックドック) - 18億ドル
こちらも有名なスタートアップ！
Zocdocは、患者が医師の予約を予約し、プライマリケアから歯科医院、検眼の予定まで、それらをチェックインできます。ユーザーは、手続きや条件、または予定を予約したい特定の医師に基づいて検索することができます。
Human Longevity(ヒューマンロンジェヴィティ) - 19億ドル
広範な2万5千ドルの身体検査を通じて、あなたの健康を包括的に把握したいと考えています。
BenevolentAI(ヴェネボレントAI) - 20億ドル
パーキンソン病やまれな癌などの病気のための新しい治療法を発見するために人工知能を使用する英国のスタートアップ企業です。
現在まで、同社には約20の薬があります。5月に、BenevolentAIはFacebookとGoogleの元役員Joanna ShieldsをCEOに雇いました。
Oxford Nanopore(オックスフォードナノポア) - 20億ドル
英国に本拠を置くOxford Nanoporeは、生きている生物を構成する遺伝子コードであるDNAを配列決定する技術を実験室で使用しています。同社はオリジナルのiPod Shuffleのサイズに近い小型のデバイスを使用して、DNAの長い文字列を読むことに特化しています。
Oscar Health(オスカー・ヘルス) - 32億ドル
2012年に設立されたオスカー・ヘルスは、手頃な価格のケア法の保険取引所で営業を開始した健康保険のスタートアップ企業です。目標は、技術を統合することにより、より消費者に優しい保険オプションになることです。
Outcome Health(アウトカムヘルス) - 55億ドル
シカゴに拠点を置くアウトカムヘルスは、製薬企業から医師の事務所や待合室までの広告と並んで、教育用健康映像を提供しています。しかし、10月に、ウォールストリートジャーナルは、同社が広告の効果について広告主に誤解させたと報告した。
https://www.outcomehealth.com/
Moderna Therapeutics(モダァナセラピューティックス) - 70億ドル
メッセンジャーRNAに基づいた治療法を開発しています。Moderna Therapeuticsは、その秘密の性質とともに高い評価を得て、バイオテクノロジーコミュニティで高いバリュエーションを獲得しています。その目的は、合成mRNAを利用して、細胞が癌やウイルス感染などの病気を治療するために必要なタンパク質を作り、本質的に細胞をドラッグマーカーに変えることです。
Samumed(サムメット) - 120億ドル
サンディエゴに本拠を置く同社は、毛髪、皮膚、骨、関節を再生する革新的な治療法となるパイプラインのおかげで、3億ドルの資金と魅力的な評価を得ました。同社の科学は、前駆幹細胞と呼ばれるものに頼っている。
いかがでしたでしょうか？
意外と聞いたこともないスタートアップもいたと思います。ヘルスケア業界、特にバイオヘルスケア・医療機器領域は５〜１０年ぐらいの期間を経てやっと成果が出始めるので、メディア露出も少なくあまり注目されづらいのかもしれません。
来年もまとめるかどうか分かりませんが、以上です。
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