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全国の学生たちに「会いたい」「伝えたい」

株式会社アイ.リフル パソコン教室ふじせ スタッフNです。
「部活のようなオンラインパソコン教室」好評開催中です☺

フラワーカウンセラー山口みどり先生のラジオ番組『みどり先生の花紀行』で、代表 藤瀬美奈がお話した内容についてお届けします。


クラウドファンディングについて


今回チャレンジしたクラウドファンディングは、金融機関の推薦を頂いて行う【提携型】というクラウドファンディングです。

クラウドファンディングでは自分で手を挙げ自らクラウドファンディングする方法と、金融機関や教育関係の推薦、提携でスタートする方法がありますが、今回は金融機関の推薦を頂いて行いました。

クラウドファンディングのきっかけ「GIGAスクール構想」


実際自分ですでに行っている「オンラインのパソコン教室」を、学校に行けていない学生たちに無料で<中高生に30名、大学生に20名>に届けたいという気持ちがあり、その支援をいただくということで、クラウドファンディングを立ち上げました。
2019年に国が発表した「GIGAスクール構想」という取り組みがあります。GIGAスクール構想とは、一人一台のコンピューターと高速のネット環境を子供たち全員に整備しITを学習に活かすという取り組みです。これが始まったのは2019年ですが、2022年になり急速にこの取り組みが進んでいることを学生達から聞いたり、色々な勉強会に参加し肌で感じたことがきっかけとなりました。

コロナ禍で急速にGIGAスクール構想が進む


コロナ禍で学校に行けない間オンラインで自宅学習を進めるということもあり、オンライン学習に関して学校の取り組み、また、地域の取り組みがかなり進んだことは、学生たちがパソコンを身近に感じて活用することになるので、本当に喜ばしいことです。
パソコン学習は登校できるようになってからも継続しており、ふと「学校に行っている子がどんどんパソコンを使っている中で、今学校に行けてない子たちはどうなっていくんだろう」という、懸念が湧いてきました。
それを考えると「今やらなければ!」いう熱い気持ちになったのです。

学校に行っていない子たちが、やっとのことで一歩踏み出して学校に行けたとしても、パソコンの授業が進んでいたとか、パソコンのグループワークで何か発表する時に輪の中に入り辛くなったとかしたら…すごく辛いなというお話をお世話になっている信用金庫さんに行く度に担当者さんに熱く語っておりました。そのお話に共感いただいたのがクラウドファンディングのきっかけとなりました。そもそも自分がやっているパソコン教室が、クラウドファンディングにつながるとは思ってもみなかったです。

パソコンのスキルが子供達の自信に
”今”やるしかない!


パソコン教室ふじせは、元々学校に行っているか行っていないかを区別した教室ではありませんでした。
しかし、パソコン教室を始めて13年間続けていく中で「実は学校に行っていなかった」とか「行けない時期があった」というお話を、約2~3割の学生から聴くようになりました。事後報告が多くて「そうだったの?!」と驚きました。学校へ行けるようになってから伝えてくれたみたいでした。「どうして行けるようになったの?」と聞くと「だってみんなができないことをできるようになったもん!」と嬉しそうに語ってくれました。

タイピング一つをとっても他の子よりもきっちりできるようになったり、パソコンの資格を取ったりしたことが自信となり、学校に行くことに繋がってゆくようです。また、パソコンを学んでいく中で「自分は新しい道に進みたい」と言ってくれることもあります。

そういう姿を見て、「今」じゃないかなと。今立ち止まっている、学校に行けていない学生と、そのご家族の気持ちを思うと…きっとご家族の中で笑顔が減っているんだろうなあと思うと…今オンラインパソコンが何かの役に立てばと思い、「部活のようなオンラインパソコン教室」という名前でプロジェクトを立ち上げました。この「部活のようなオンラインパソコン教室」をもっと広めて、今学校に行けていない子供さんや悩んでいるご家族の方たちにまずは無料で体験していただきたいなと思いました。なぜ無料でスタートしたかというと、オンラインパソコン教室は馴染みがなく、何をするのか分からないと思います。「オンラインパソコン教室と言われても…どんなことをするんだろう?」と疑問に思われたようで、なかなか申し込みがきませんでした。それなら「とりあえず無料で体験してもらう人を増やそう!」という意味で、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

クラウドファンディングの期間


クラウドファンディングの期間は2022年4月28日から6月6日まで39日間でした。
長かったような…あっという間だったような…気がしますが、沢山の出会いがありました。


「会いたい」「伝えたい」というブレない想い


クラウドファンディングに挑戦するにあたり、ブレてはいけないという想いがありました。そこで自分の中で大きく二つ意義を持つことにしました。クラウドファンディングの経験者の方から「途中で描く道が変わることもあるから自分の想いをしっかり持っておいた方が良い」というアドバイスを頂いたことも、ブレてはいけないという想いを抱いた理由の一つです。

沢山の様々な出会いに助けられて、嬉しくて泣いたり笑ったり…落ち込むことはあまりありませんでしたが、焦りはちょっとだけありました。

その中でブレないところを大きく二つ決めていました。
一つは、教室を佐賀でやっているため、口コミ等で佐賀や福岡の子とは出会えますが、もっともっと日本中で悩んでいる全国の学生たちと出会い、パソコンスキルがちょっとでも上がることで学校に行けたり、家庭に笑顔が増えればなあという気持ちで、全国の学生たちに「会いたい」と思いました。クラウドファンディングをすると決めた時に「会いたい」という気持ちを口にした途端、もうやりたくてたまらなくなりました。会いたかったんです。「会う」きっかけが欲しくて、そのために広報活動をして広める必要がありましたので、皆様にクラウドファンディングで支援していただきました。会うための広報費を集めることが、クラウドファンディングの目的でした。ここを一番ブレてはいけないと思いました。
「会いたい」という気持ちと、それを助けてくれている周りの学生や、いつも支えてくださっている保護者さんに対して、今クラウドファンディングをすることによって、これから成長してゆく学生たちが自分の好きなことや自分の得意なことで社会に貢献できることを見つけたら、クラウドファンディングを行ってチャンスに繋げられるということを、まず私自身が体験して学生たちに「伝えたい」と。「会いたい」という気持ちと「伝えたい」というこの二つが、今回のクラウドファンディングの大きな意義であってブレてはいけないという気持ちでした。

花が好き!そのスキを教室のレッスンにも取り入れています!


まずはとにかくクラウドファンディングに集中しようという気持ちで、自分のこととか、やりたいこととかはちょっと抑えるということで、無事に終わったら、とにかく自分にご褒美をあげたいと思いました。そのご褒美が「好きなだけ好きな花を買う」ということでした。

季節的に、どうしてもダリアが欲しくて、それも色とりどりのダリアが良いなと思いました。お店に並んでいるお花を横目で見ながら、まだちょっとクラウドファンディングが無事に終わるまでは…!と。終わったらダリアの花を買いました。

当教室では、情操面を豊かにする目的で花育や読書をレッスンに取り入れています。その一つとして、金子みすゞさんの詩や生涯についてをテーマにしています。「犬」という詩がありますが、教室の学生さんたちはタイトルを「犬」だと思っていないんです。当教室では皆タイトルを「ダリア」と言います。ダリアのイメージが強くて。初夏になると、この詩を思い出して、毎年この詩について読み深めをする子がいます。この詩を読むと毎回号泣してしまうので、「また泣いているの?」と学生たちに言われます。

「犬」金子みすゞ
JULA出版局「わたしと小鳥とすずと」

登場人物の気持ち、子供たちの様子、それから酒屋のおばさんの普段の顔が思い浮かびます。犬が亡くなったこと。そのことを、みすゞさんはダリアが咲く時に思い出すんだろうなと思うと……花が季節に応じて咲いていく。ずっと変わらずに繰り返されるその自然の素敵さも感じます。

教室では、タイピングの練習やパワーポイントの資料作りにも使っています。 去年までは文字入力しか出来なかった学生が、一年経つとパワーポイントで詩の世界観を表現するプレゼンテーションを作っているんです。一年の成長をひしひしと感じています。パソコンのスキルが上がったり、また読み深める力がついてきたり、私を思いやる心が生まれたり…前までは「先生泣いている!!!」って言ってたのが「もう泣かないでね!」と優しく声をかけてくれる。情操面でも大人になっていることを感じます。

※管理されているJULA出版の担当者さんと、2020年にコロナのパンデミックが始まってすぐに「こういう風に金子みすゞさんの詩を使って子供たちとレッスンを重ねたい」ということでお話して作品使用については了解を頂いています※

クラウドファンディングのリターンについて

みどり先生の花の個展で出させてもらった「花のコラージュアートのポストカード」をリターンの一つに入れさせて頂きました。

クラウドファンディングリターン
花のコラージュアートのポストカード


ポストカードを受け取られた方、クラウドファンディングを支援していただいた方からのメッセージをご紹介します。
<今ちょっと悩み事があったけど、いただいたお花のコラージュのポストカードに癒されてます。>
お母様が亡くなられたそうですが
<飾っておきます。蓮の花にすごく感動しました。>
と温かいメッセージをいただきました。

このリターンを自分で一から作ろうとは思わなかったと思います。でも、みどり先生から頂いた花の個展でコラージュアートのポスターを作るというきっかけのおかげで、新たな繋がりが生まれました。大変嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

部活のようなオンラインパソコン教室で新たな繋がりも

部活のようなオンラインパソコン教室では、全国の学生さん同士でお話することはもちろん、様々なお仕事をされている大人の方を講師にお招きし、それぞれの人生や生き方があることを学生たちに知ってもらう機会を設けています。
新たな繋がりによって人生の幅が広がってほしいなと思います。
大人って楽しい!
部活のようなオンラインパソコン教室が、学生たちが未来へ希望を抱いて日々をわくわくしながら過ごしていくきっかけになれば、と思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。





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