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復活と悲願叶ったスプリンターズS

はっきり言って無理だと括っていた。

西村淳也×ドゥラメンテ産駒はよく見かける。
馬券を買うけどなかなか勝ってくれない…笑

2024年、ドゥラメンテ産駒のルガルがシルクロードSを完勝しGI高松宮記念で1番人気に推される。

鞍上は西村淳也騎手。

遂にこの時が来たと思い大いに期待した。


結果は10着。

淳也は申し訳なさそうに歯を食いしばっていた。

その後判明したルガルの骨折。

あぁ……ドゥラメンテ産駒は本当に脚部不安が付き纏う。

今年のクラシックはドゥラメンテ産駒が何頭か出走したものの、目立った活躍も無く終わってしまった。

新馬戦でラストクロップのキングスコールが派手な勝利をあげたが気性難が不安で果たしてクラシック戦線を盛り上げてくれるのか分からない。

つい先日は石川県で余生を過ごしていたバーデンヴァイラーが腸炎で亡くなった。

認めたくなかったが、感覚的にドゥラメンテの時代は終止符を打ったのだと察してしまった。



そして長い長い春夏を経て秋の短距離GI、スプリンターズS。

出走表にはルガルの名前が載っていた。
高松宮記念ぶり、中26週である。


2024年スプリンターズS出走表

現地観戦することも考え、指定席の応募をしたが落ちたので諦めて自宅で観戦。

ナムラクレア、悲願のGI制覇なるか

ママコチャ、連覇なるか

マッドクール、春秋スプリント制覇なるか

海を越えた香港馬たち、日本で名声をあげるのか

そしてルガル……お前は…復活するのか?

多くの競馬ファンはいくらなんでも無理だと悟った。私もその一人だった。

私はかつてのスプリント界の覇者、ピクシーナイトが復活出来なかった様子を見てきたので尚更である。

それでも大好きなドゥラメンテ産駒だから、そしてトウカイテイオーみたく奇跡の復活を夢見て単馬券を買った。ドゥラメンテのファンじゃなければ買ってない。

ほ、ほ、本当に復活した……!!!?

ノリさんとピューロマジックのイカれた逃げに食らいつき、最後懸命に追って抜け出した瞬間鳥肌が立った。

内からトウシンマカオ、外からナムラクレアが飛んでくる。

それでも振り切って先頭でゴールを駆け抜けた。

悲願の初GIを制した敦也が顔を腕で覆わせて泣いていた。

テレビの前の私も淳也と同じことをしていた。

遅いよ!バカ〜〜〜!!!

やっと淳也がドゥラメンテ産駒で勝ってくれた。

骨折からの復活おめでとう。初GI制覇おめでとう。
ルガル、淳也、杉山先生、関係者の方々、本当におめでとうございます。そして感動をありがとうございます。


人馬共に諦めず、信頼し切った結果が実を結ぶ。

ファン失格である。

「ドゥラメンテは終わった」と察していた自分を誰か殴って欲しい。

1200m~3200m、ダートまで走れるドゥラメンテ産駒たち。
それをたった4世代で証明するなんて……

皆はキタサンブラックが好きなんだろうけど、15年世代の最強は紛れもなくドゥラメンテである。

私がそう豪語する。


ドゥラメンテの血統表

何百回見ても惚れ惚れしてしまう華麗すぎる血統。

その強さと引き換えにダイナカール牝系は短命だが、それでも血を残し続けている。

まだまだ挑戦は続く。

秋競馬、そして来年のラストクロップたちが楽しみだ。

P.S
ヴァリアメンテ君、障害GIは如何でしょうか?


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