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実際に、シロアリ駆除を自分でするには

さて、ホウ酸処理を自分でやってみると決心したのですが、どこから手を付けてよいか、仕入れたばかりの知識が頭のなかをふわふわ、少し落ち着いて手順を考えてみます。

どこに散布するか家の状態を把握

まずは、対象物件の状態を把握しなければなりません。

  1. 基礎の立ち上がり部分に蟻道などがないか確認。ついでにクラックなどがないかも確認します。(これは、私でもできそう)

  2. 外壁・基礎部分のガス・水道・下水等の管回りの穴から虫の糞や出入りしている様子がないか確認。(この確認も、できそう)

  3. 外壁と基礎の境目、水切り部分から、木くず(糞)など無いか確認。
    (この確認も、できると思います。)

  4. 庭にシロアリが好みそうな朽木や切り株がないか確認。
    (これも、誰でもできると思います。)

  5. 屋根裏に雨漏りがある場合は、瓦がずれたりしたのが原因かシロアリの食害にあったかの確認。(屋根裏に上るには、押し入れの天井から上がらなければならないので、ちょっとハードル高いです。)

  6. 床下:和室の畳を上げて、杉板を剝がして床下を直接確認。
    (杉板の釘を外して剥がしていくのは、かなり大変そうですが、頑張ればできるかも)

  7. 床下:点検口から床下に潜って状況を確認。
    (最大の難関、土の上を這って床下を確認しなければなりません。)

  8. 床下:洋室、一部、床がフカフカなので、根太を増やすために、一部を開ける予定です。(日曜大工でできなくもないですが、一部を剥がすだけで済むかどうかは、根太の痛みの原因次第でしょうか。

    以上、大工道具が無いとできないこと、日常のメンテナンスレベルでできることがあります。

    今回の対象物件は、以前シロアリ駆除を行った所沢の戸建てと一か月前に購入した、足利の戸建てです。両方とも、木造軸組み構造の布基礎です。

    所沢の物件については、現在、居住されている方がいるので、室内部分については、9.居住者に蟻や虫、木くずなどが発生していないか聞く。を追加て、1~4と9番を行うことにします。

    所沢の前回処置について:
    所沢の戸建ては、3年前に合成殺虫剤の散布を基礎の内側と外側、玄関回りのタイルの隙間にも行い、コーキングで穴を塞ぎました。
    また、狭い敷地に庭木があったのですが、すべて撤去、花壇用の余分な土もすべて廃棄した後、防草砂を敷いて、建物周辺に雑草が生えないように処置してあります。
    現在、使用してくださっているお客様からは特に苦情はありませんが、3年ぶりに建物点検を行う予定です。(本当は、毎年点検を行う予定だったのですが、コロナで延期していました。)
    そして、この建物には、床下点検口もありませんし、床板を外す予定もありません。よって、外観からチェックするしかありません。
    こういった場合、もしシロアリの食害が発生するとしたら、住人の方からの連絡で動くことになりそうです。

    足利の戸建て:
    足利の戸建ては、現在リフォーム計画をしているのですが、スケルトンにする予定は、ありません。室内側から確認。傷んだ床や壁の貼り替えをするつもりです。貼り替え時に内部構造を把握して防蟻処置を行う予定です。以下からは、足利の戸建てにホウ酸処理をすることを想定して準備します。

    チェックシート作ってみました。:


準備するもの

「ホウ酸」と「噴霧器」または「刷毛」
防蟻用のホウ酸は、粉のものと水溶液のタイプがあるようです。
ホームセンターやネットで500g、400円程度、ホウ酸水溶液なら500MLで1500円前後だそうです。

手順

  1. ホウ酸を水または温水に溶かす。

  2. 溶かしたホウ酸を噴霧器に入れる。

  3. 基礎や土台、柱などにホウ酸を吹き付ける。

  4. .ホウ酸をしっかり乾燥させる。

用法・容量

足利の戸建ての表面積を計算すると
一階部分床面は、約9mx4m=36㎡、壁面は、(9+4)x2x3m=78㎡
二階部分は、約8mx4m=32㎡、壁面は、(8+4)x2x3m=72㎥、
合計約218㎡の表面積の想定で計算します。
(窓部分を抜いたり、床下、屋根裏を足したりする必要がありますが、計算を簡便にするために無視しました。)

※ ホウ酸の濃度について、薄くては効果が無いとのこと。
十分な濃度のホウ酸水を使用すること。20%以上が標準ラインのようです。
一階部分なら25%が安心ラインのようです。ただし、これは、木材の内部まで含侵する場合の濃度。

ホウ酸水溶液を作るには、
水溶液を作るにあたり、ホウ酸が水にどれくらい溶けるか調べる必要がありました。小学生の実験サイトで調べたところ。ホウ酸は、下記のように、100℃の水100gに40.25g溶けます。
これで濃度29%です。

実際の作業で、100℃の熱湯を屋根裏や壁面に散布するのは、危険すぎるので、せいぜい20-30℃くらいの温水に溶かすことになります。
そうすると、濃度は、やっと5-6%。しかし、カビを防ぐためだけや、板表面への塗布でしたら、5%溶液でも十分高濃度の扱いのようです。

市販のホウ素溶液に添加剤・再結晶阻害剤が入っているのは、住宅保証の認定を受けるためにより高濃度の20%以上を目指してのことでしょう。
また、無添加処理をうたっている業者では、実際に高温の水で時間をかけて散布するようです。

自己責任で行う場合は、5-6%で十分かもしれません。それ以上の結果を求めるのであれば、やはり業者に依頼するのが結果的に安全で経済的だと思います。

ホウ酸の入手

ネットを検索すると色々出てきました。
価格の幅も大変大きいです。当然、高機能のものが高いです。
色々調べすぎて、結局何を選べばよいのか決められませんでした。

販売業者から直接購入しかできないものもありましたので、価格問い合わせ中です。
解り次第更新しますね。

そでは、次回で。



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