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振り返らず錆びた風は続くだろう

わたしの人生の美しい瞬間も退屈な瞬間も、いつもチバさんの音楽と一緒でした。

世界の終わりを聴いて、友達に「かっこいいバンドを見つけたかもしれない」と話した18歳の夜。

大学の授業にどうしても出たくなくて、高円寺でサボっていた時に聴いていたcult grass star。

レコード屋さんでバイトしてた頃にROSSOのBIRDのレコードを店頭で流していたら、かっこいい先輩に「わたしもそのアルバム大好き」と言われたこと。

乾いた冬の夜にWALTZを聴きながら歩いた家までの帰り道。

大学院に進学するのが不安な中たくさん聴いた青空。

どうしようもなく孤独な日にも、大好きな人たちと乾杯した日にも、ずっとそばにあったチバさんが作った音楽。

それから、初めて行ったZepp DiverCityのライブ。その歌声を聴いて、これを聴くために今まで生きてきたんだと心から思いました。

スペイン語の授業をサボって行ったPUFFYとの対バン。

ブルーハーブとの恵比寿での対バンは、こんな人たちがいるんだ!と衝撃を受けました。

横浜で妹と見たライブも最高で、かっこいいでしょ?って何故かわたしが誇らしく話したのを覚えています。

クラブチッタで大好きな先輩とライブ最高でしたね、とラーメン食べながら話したのも本当に楽しかったです。

新木場コーストでのMONOEYESとの対バンを見たのがあなたに会えた最後のライブになってしまいました。

ナナミちゃんと見たライブが最後だったよ、楽しかった!ありがとう、と色んな人に言ってもらって、嬉しいけれど今は寂しいです。

数えきれないほどの思い出をありがとうございました。

全部大切な宝物です。

あなたがいなければ今のわたしはないと思います。

天国で大好きなタバコとお酒とロックンロールを思う存分楽しんでください。

これまでもこれからもずっと大好きです。

安らかに。



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