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インターネット時代の企業の勝ち方 1

GAFAやUber,Airbnb,Netflixを含むインターネット時代にまさに出現した超ビックテック企業たち。
彼らがなぜここまで急激に急速に世界を席巻しているのかをかについて1つの例外もなく網羅的な説明と言うのはあまり見たことがないし非常に難しい。


またそのような分析があったとしても『〇〇をより良くした』や『この点において以前のサービスと比べて優れている』などと言う個別具体的な分析に留まっている。そのような文献はnoteを含めインターネットを探せばいくらでも見つかる(このような分析は重要だと思います)が私が触れたいのはもっと核心の部分です。
つまりインターネット以前のビジネスモデルがインターネットによってどのような部分が変わり、それがビジネスモデルにどう影響したかについてを分析する事を踏まえ前述した問いに対しての答えを出す事です。その分析と答えはこれからインターネットを含めてビジネスをする上で非常に有用な分析になるでしょう。そして汎用性も充分高いはずです。
では分析を始めましょう。

消費者バリューチェーンは供給者(サプライ) 、流通業者(ディストリビューション)、消費者の3つに分かれます。そしてここで卓越した利益を上げるには3つのうち1つを水平が独占するか2つの部分を統合して垂直方向のソリューションを提供することでした。特にインターネット以前の世界は流通のコントロールが非常に重要でした。
そして莫大的な利益を得るために重要な事はサプライとディストリビューション(流通)を統合することにありました。


例えば新聞です。新聞は新聞を作ると言う工程からそれを顧客に対して運ぶと言う所までを全て統合しそこに広告を載せました。
またテレビなども同様でありテレビ局はテレビを作ると言うサプライの部分とテレビを顧客に配信すると言う放送免許というディストリビューションの2つを統合しました。
また出版社は著者著者のコントロールと流通を統合し、タクシーは配車機能と車の所有権、ホテルはブランドの信頼性と空席率を統合しました。
このようにインターネット以前の世界ではサプライとディストリビューションを統合すると言うことが莫大な利益につながる最も素晴らしい手であると言うことになります。


そしてインターネットです。
インターネットによってこのダイナミクスにどのような影響をもたらしたのか、それは明白でありそれはディストリビューションにかかる部分のコストが限りなくゼロになったと言うことです。
ディストリビューションにかかる費用がゼロになると言う事はインターネット以前の世界のダイナミクスを大きく覆すような布石になりました。

まずこれにより第一段階として現れたのはサプライが急激に増加することでした。
なぜなのかそれはディストリビューションがこのコストが限りなくゼロに近づいていると言うところにあり誰でも顧客に対してコンテンツを届けることが可能になったと言う事が影響しました。

例えばメディア業界を例に上げるとインターネット以前の世界では作る所から顧客にまで届けると言う所のコストが非常に高かったため素晴らしい記事を執筆できる者でも消費者に届けられないためのこのビジネスに参入することができませんでした。
しかしディストリビューションのコストが限りなくゼロになった事によりサプライが急増するのです。

メディア事業で言うならば個人的に個人ブログや等の台頭がありました。
しかしダイナミクスの変化はこれだけには踏みとどまりません。
そしてその原因はこの状態にユーザ側にとって課題がある事にあります。
それは顧客は何の情報を見るべきかわからないと言うところです。具体的には素晴らしい記事と言うのはたくさんあるかもしれませんが悪い記事も同様にある。しかしそれをユーザが自力で判断するのは非常に難しいのです。



ここでインターネット企業の登場です。
インターネット企業はこれらを集約して顧客に提供しました。
例えばメディア業界で言うならばGoogleが集約しました。それによりユーザが良い記事を読めるようになりました。


また集約したと言う事が他に何を意味するのかそれはユーザ側の接点にポジションを置くと言うことになりました。それにより広告をつけることができ得るプレイヤーになりえました。
またサプライとディストリビューションの統合から集約することに価値が移行した事はユーザをどう集約するかというのがビジネスのカギになると言うふうに変わったこれが何を意味するのかそれはUXが非常に重要になると言うことです。
つまり競争の構図が根本から変わりディストリビューターはサプライとの独占的な関係ではなく消費者が重要になりサプライヤーはコモディティー化されました。その結果最高のアグリゲーターやディストリビューターは最高の体験を提供することで競争に勝つことができそれにより消費者が集まり、サプライが集まりました。
そしてユーザの体験が向上すると言う好循環が起きましたその結果従来の企業はアグリゲーターに価値を奪われていきました。
これがインターネットにより変化したビジネスモデルとダイナミクスの変化であると私は考えます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
後日続きの記事をアップしますのでその記事もよろしくお願いします。

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