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バンタンloss

長く続けた仕事を3月末で辞めた。父が徘徊認知症となり、夜中に遠くまで徘徊していた父を迎えに行き、次の日には仕事へ、そういった中、母のうつ病発症、二人同時日の入院、オペ、怒涛の日々の中、続けた仕事だった。社会貢献にもなっているし、グループダイナミックスのおもしろさもあり、契約職員なので、条件はあまり良くなかったが、親の介護と仕事。どちらも重要な役割を課せられた明確な世界が二つ私の中にあり、その世界にいるとき自分の役割に没頭でき、もうひとつの世界を忘れられる息抜きになっていた。ところが父は数年前に他界し、母が去年夜中にトイレに立ったところ、転倒骨折し、救急入院した病院でコロナに感染。突然逝ってしまった。頑張っていたひとつの世界を突然奪われた私は、もうひとつの世界に没頭し、韓国ドラマにはまり、慟哭し、何とか方向転換をはかっていたが、あることがきっかけで膝カックンを受けたように、突然仕事に行けなくなった。うつ病で病欠をとり、通院しながら、韓国ドラマの次に私の心にすっぽりはまったバンタンに出会い、私は元気をとりもどし、また社会生活にもどった。ところが、コロナ対策の国の施策が行き当たりばったり。現場の声を聞かず、本当に国民が欲していることとずれたキャンペーンを打ち出し、コロナ波にさらわれ、また引きこもり生活。こういったことが職場にも起こった。今まで頑張ってきたことが無になるような出来事があった。もうモチベーションがなくなった。一人になって気楽になったので、契約切れを機に辞めることにした。びっくりするほど不安はなかった。

ロシアのウクライナ侵攻での心配と不安の中、ちょうどバンタンがグラミー賞のため渡米し、グクがコロナにかかり、その前にコロナに罹患していたホビくんが治癒して、グクもグラミーパフォに間に合い7人兄弟全員で素晴らしいショーを見せてくれたあたりだったので、彼らに没頭した。youtubeやツイッターやweveres。CDで音楽をかけ、バンタン一色だった。17日の初めてのオンコン。始まる前夜からドキドキが止まらず、はじまったら楽しくてしょうがなかった。一人で歌い、踊り、笑い、終わったら、はぁ~としか言葉が出なかった。やっぱり生で見たい、アメリカのARMYがうらやましいと思った。時間がたてばたつほど彼らを失ったような気持ちがする。私はもとから生の彼らは知らないし、スマホの画面の彼らしか知らないのに、LIVEだととても近く彼らを感じるのだ。いろんな感情が沸いた。グクがとても大人の表情をして、冷静沈着にLIVEをこなしているような顔をしていた。もちろん心底から楽しんではいるけれど、もう一人のグクが生まれていて、顔にあらわれてきているのだ。マンネのグクではない、大人のグクの顔。ホビくんのコロナ感染、ジンくんのケガ、完璧パフォのためであろう先に渡米して、感染がわかった自分。良かれと思って事を成そうとしてもうまくゆかない、自分が頑張ってもどうしようもないことがこの世には存在するということを彼はわかってしまったのではないか。ジンくんも楽しんでいた。韓国から渡米するときの痛々しいジンくんではなく、花のように笑い、美しい声で歌い、無理なくパフォも加わり、ホビくんがジンくんをねぎらって感謝すると真っ赤になって照れていた。「迷惑をかけたのに」と。そこに弾けたVが「迷惑はかけてません」て割って入ったり、シュガもジミナも心からLIVEを楽しみ、こんなに楽しくて信じられないって顔をしてた。そして大黒柱ナムくんの締めの語り。彼は会場を毎日ジョギングしていたそうだ。ありがたいことにいつも目立つ自分が、あんまり気づかれなかったと(笑)私が思うに、多分amiが来てくれる会場のパトロールや自分たちが行うコンサートが今日もうまくいきますようにと祈るような気持ち、ワンちゃんみたいだけど、自分のにおい付け?😆あんなに大きな身体なので、おおざっぱだろうとイメージするけれど、心はとても細かい気遣いの人だと思った。アメリカに来た当初の昔を振り返り、デビュー当時、いきなり会見に答えるようにと言われ、英語で対応したこと、今では慣れてきているけれど、英語でスピーチすることはほんとに大変だったと。

バンタンはいっさい飾ることのない子たちだ。それは楽曲や彼らが撮っているバラエティー番組やVLIVEの中に素の彼らが入っているからわかる。とても魅力的な兄弟。血はつながっていなくても絆が深いチーム。彼らのファンはARMYと呼ばれているけれど、私の心持ちはFamilyだ。とても大好きで、心配で、時々は顔を見せて欲しいし、悩みがあったら相談してほしいし、遠くにいるけどとても近く感じるのだ。彼らを見てる私はきっと笑顔になっている。幸せなのだ。バンタンのARMYは不思議現象として雑誌で特集されたりしてるけれど、本当のところは彼らにはまってみないとわからない。外から論じられるものではなく、心の中のことだから。彼らは私の心に住んでいるのだ。今回のLIVEでかなり近くに迫ってきて、それでlossが起こっているのだろう。それこそ心の中だから、治癒するまではどうしようもない。こんな気持ちで浸っていられるこの時間をもらえたことがありがたく、愛おしい。