今の地球を宇宙から見たら
私は熊本県の端っこ。海のそばの田舎育ち。幼稚園バスなんて来てくれない田舎なので、朝早く起きて、普通のバスで一人で通ってました。でも家の前はすぐ国道、その下は有明海が広がり、夜の楽しみに、母は泳ぎに行き、ついていくと、夜光虫の何ともいえないブルーグリーンの光が、泳いでいる母の周りを囲み、母が人魚みたいに見え、朝になると、引き潮の後、石が転がる砂場に、取り残されたアサリやタコを長靴を履いて取りに行くのが私の日課。おやつは裏山のみかん。時々来てくれる軽トラのロバのパン屋さんのパン。ちょっと遠足すると、天草五橋がとても美しく見える良いところで育ちました。私の原点はそこです。
そこから父が仕事のために都会に出てきて、私の世界は広がり、緘黙児童だった私は本当に信用した人としか話せない障害を抱えたままだったので、田舎ではそれですんだのですが、都会となるとそうはいかず、自分でいうのもなんですが、その頃の子どもの私を抱き締めてあげたいぐらい大変な苦労をして、今まがりなりにも社会生活を営めています。
私の世界は成長するにつれて広がり、心の世界も広がりました。今、コロナや宇宙的アーティストBTSや世界情勢を感じて、もはや宇宙から見たら今の地球はどう見えるのかという感覚に至っています。大変な数の地球人が命を落とし、今もどんどんいなくなっています。地球自体も疲弊しています。とにかく、今の殺戮は止めなければいけません。滑稽です。地球を治していかなければならないのに、大量殺戮をしたあげく、核まで落とし、またたくさんの命を無くし、地球を火傷させようとしている。たった一人の人間が。宇宙にロケットも飛ばす国が。宇宙から地球を見ているのに。宇宙規模で国の運営をしていくことが、今の有り様なのでしょうか。そうは思えません。ウクライナの大統領が日本の国会で語ったスピーチは、宇宙から見たら、たくさんの命を守らなければならない代表者として納得できるものでした。殺戮者は命を取ることを軽く考え過ぎています。確かに、形あるものは無くなります。しかし命は成長して、地球で生きていき、より良い地球人として地球を守りながら、自然と共生し、人同士もより良く影響しあいながら、やがて寿命が尽きたらまた宇宙へ帰るのです。今、無理やり奪われた命は宇宙へ帰る時、どんな状態なのだろうか。それを考えるとたまりません。